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キッチンプランは「何を優先して」決めていくのか

2023.7.1

 

 

キッチンを新たに導入する際には雑誌やショールームで見たことのあるスタイルを参考にするなど、長年憧れていたキッチンスタイルをイメージすることから始まることも多いでしょう。

そのうえで海外製のものを含めた様々な設備や機器のデザインなどもそこに組み込むべく、具体的な調査と検討に入っていきます。

自身のお気に入りのキッチンを実現するために時間をかけて情報を集めているというケースも多く見受けられます。

最近ではリビング、ダイニングに対する考え方もそこに住まう人や家族がより寛げる環境となることが今まで以上に求められており、キッチンにもその影響は及んでいます。

キッチンをひとつのクローズドな空間として考えるだけでなく、リビングダイニングと合わせた「一つの空間」として計画を進めていくことが重要です。

キッチンはもはや単なる設備ではなく、LDKの核となる大切な要素です。

リビングダイニングと合わせて、全体の空間づくりの中で家具を選ぶ視点で同時に計画していくことが求められています。

 

 

キッチンは何を優先して決定を進めていくべきなのか


 

 

そこで突き当たる問題が「何を優先すべきか」という点です。

家具のようにキッチンを選ぶ、という観点ではやはり見た目は重要視されます。

一方でキッチンは料理や食器の洗浄を行うほか、食材や調理道具を含め、多様な収納性を求められる場所です。

そこに機能性は欠かせません。

いずれかを優先させることで片方が著しく欠落してしまうことは避けたいものです。

見た目を優先しつつ、機能性も損なわない。

そこにはコストの問題もあります。

キッチンは何を優先して決定を進めていくべきなのでしょうか。

 

対面式キッチンを前提に考えていく


 

 

キッチンのレイアウト、つまり「住空間のどこにどのようなものが配置されるか」は間取り次第ではあります。

まずはそこを一番の優先順位として考えていきます。

ここでは「対面式」を検討することで「見た目を重視」する際の拠り所が生まれやすくなります。

リビングダイニングとの調和を前提とすることができるのでデザインや素材、スタイルの決定においてより「決めやすくなる」のです。

実際、言うまでも無く対面式キッチンは非常にポピュラーなものとなっています。

無駄のない間取りが生まれるだけでなく、家事動線の簡易化や家族とのコミュニケーションが図り易い代表的なスタイルとなっています。

対面式キッチンの代表的なスタイルは「アイランド」「ペニンシュラ」の2つですが、いずれの場合も「リビングダイニングに面している」前提であれば、空間との共通性は欠かせません。

あるいはキッチンを軸にリビングダイニングの雰囲気を構築していくのもひとつです。

そのうえでキッチンがどこにあると使い易いのか、という配置の話から「サイズ」が決まり、カウンターの素材や色合い、パネルの素材やカラーも決定していきます。

そこから派生してシンクの素材や水栓金具、浄水器、食洗器の仕様、クックトップの仕様、レンジフードの仕様、吊戸棚の有無なども決まっていくはずです。

キッチンパネル、タイル等の内装材も空間との親和性をもとに決めていくと統一感のあるスペースが出来上がります。

 

性能とコストという問題


 

 

何よりも先にまずコスト、という考え方もあるかもしれません。

新築・リフォーム・リノベーションなどはやはり多大な金額を要するので、キッチンばかりにコストを割いてはいられないということはありえるでしょう。

その場合、大手メーカーのシステムキッチンは強い味方です。

価格帯こそ上下の幅はありますが、仮に低コストのものでも長い歴史で築いた多様なデータを生かした商品群はどれをとっても極端に使いづらいことはないでしょう。

性能=使い勝手という点をクリアしながらコストも抑えることができ、リビングダイニングとの統一感は造作などで賄うこともできます。

こだわりのキッチンを考える一方で、全体のコストも考えて選択肢には入れておくことをお勧めします。

 

長く使用できるものを選ぶという基準


 

 

キッチンの家具化が進むなかで「長く使用できるものを選ぶ」ことにプライオリティ、つまり優先順位をとる人も増えています。

例えば本物の木の家具が長く使用してもそれが古さになるのではなく「味」になります。

キッチンも同じように使うことができるようになればどうでしょうか。

時間が経つごとに味わいが増す家具と同様のキッチンがあることは、同じような家具選びを行っているならばある意味必然かもしれません。

もちろん機器(ガス、IH、フード等)はある程度の寿命があるので故障や安全性から交換は必要となります。

しかしベースとなるキッチンに使い込んで増していくような「普遍的な美しさ」があることは道具として手に馴染んでいく良さがあります。

「気取らず、丈夫で、しかし端正で美しい」

そのようなキッチンがあることは暮らしの基本である「台所」を整えることにも繋がります。

丁寧に暮らす気持ち良さには、日本人が古来より大切にしてきた豊かな精神があります。

長く住む家の中心として検討したいところです。

 

家具蔵の「木のキッチン」のオーダー事例はこちらから

 

 

 


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