「部屋を狭く見せない」ソファの選び方と配置方法とは?
2023.5.23
住まいにおいて比較的大きなスペースを占める家具の代表格が「ダイニングテーブル」「ソファ」「ベッド」であり、リビングダイニングに限定するなら「ダイニングテーブル」と「ソファ」となります。
テーブルもそのサイズや配置方法で見え方も空間全体の印象も大きく変わりますが、それはソファも同様です。
場合によってはソファの方がより大きなスペースを要することもあり、どのようなものを選ぶのか、サイズは、そして配置の際のポイントは、という部分が重要となってきます。
せっかくの住まいを狭く見せない、逆に広く感じさせてくれるようなソファの選び方と配置の方法について解説していきます。
高さを抑えたソファを選ぶ
ソファの場合は高さを抑えたものを選ぶ方がベターです。
これは単純に空間の圧迫感を軽減するという意味合いがあり、今回の「狭く見せない」という観点では最大の理由となります。
全体に家具の高さを抑えておくことは天井部分までの「抜け感」「余白」を大きく形成することに繋がり、結果、空間を広く見せてくれます。
(さらにそこに計算された高低差があると完璧です)
また、仮にソファを空間中央に配置する場合は実益の面でもメリットがあります。
「空間中央にソファがある状態」の時、ソファの後ろにはテーブルが、ソファの前方にはテレビがあることが多いものです。
ソファに座ってテレビを見る場合は良いのですが、テーブルに居ながらテレビを視聴する際にソファの背もたれが邪魔してテレビが見えにくいケースがあります。
これは着座した際に背もたれが頭の部分まであるようないわゆる「ハイバックタイプ」で起こりがちなことであり、ハイバックタイプを選ぶのであれば件の「圧迫感」という点も加味して、配置場所は壁際をお勧めします。
配置の際のポイントは「周囲のスペース」
空間のどの位置にソファを配置するかによっても変わりますが、ソファ周辺のスペースはある程度確保しておくことが「狭く見せない」ポイントになると同時に、周囲の回遊のしやすさなどの使い勝手の良さをもたらします。
まず、ソファの横・あるいは後方を回遊することが必須であれば、そのスペースは50~60cmは確保していないと常に「横歩き」を強いられるような状態になります。
ダイニングテーブルが近くにある場合、理想的な両者の間隔は100~120cm程度です。
これだけあれば、適度に両者が離れているので狭く、近く感じることはありません。
つまり、狭く感じることはない、ということです。
実用面でも椅子をソファに干渉させずに出し引きでき、椅子の後方をスムーズに他の人が回遊できます。
あるいは2名が無理なくすれ違うようなことも可能です
掃除もしやすくなることで埃や湿気が溜まりにくくなる点も見逃せません。
廊下からリビングダイニングキッチンに進入する際に、回遊可能な直線上にソファの配置がかからない方が向こう側、例えば掃き出し窓などまで視線が抜け、部屋が広く感じられます。
テーブルはコの字型やベンチを活用する
ソファの前にはリビングテーブルというのが定番のレイアウトです。
飲料や小物を置いたりするために便利ですが、主に食事を行うのでなければ大抵のものだと大きすぎることがあります。
また、多くの場合、テレビとソファの前に置かれることでその間の回遊が難しくなったり、それこそ圧迫感に繋がる=空間が狭く見えることに繋がることも。
そのような事態を防ぐために、座面に差し込むようにして使用するコの字型のコンパクトなソファテーブルはお薦めです。
キャスター付きのものも多く移動も容易なうえ、身体の近くにものを置いておけることは、より楽な体勢でくつろぐことに繋がります。
同時にソファ前がまるまる空くので、空間を広く感じ、回遊性も向上します。
あるいはベンチをリビングテーブルの代わりに使用するのも良いでしょう。
リビングテーブルとほぼ同等の高さながら奥行きが無いので空間の余白づくりを助けてくれます。
本来座るためのものなので、来客の際には予備の椅子としても活躍してくれる一台二役の役割を果たしてくれます。
アームレスタイプを選ぶ
ソファにはアーム(肘掛け)があってしかるべき、という考えもありますがアームがないタイプ=アームレスソファを選ぶのもお勧めです。
アームが無い分、重心が下がり、空間を広く見せてくれます。
ソファ自体もコンパクトになることで周囲の余白も稼ぐことができ、同時にアーム付きのソファと同じサイズでもクッション部分が大きいことで、よりゆったりと使用できる実益性も兼ね備えています。
ラグで空間のアクセントをつけメリハリをつくる
床暖房の設備がある場合は、床に座ってソファを背もたれにしてリラックスする、といった場面も想定されます。
それを想定するならソファの下にラグを敷くのがおすすめです。
床暖房の暖かさはそのままに、フローリングにもクッション性を持たせる事ができるのと、ラグとフローリング、質感の違いと色の違いで空間のアクセントを生み出すことができます。
それがメリハリを生み、空間を広く見せてくれるのです。
ソファと合わせて検討しておくと良いアイテムです。
ソファは空間に占める割合が比較的高い大型に属する家具です。
サイズやレイアウトは間取りと暮らし方に合わせてしっかりと検討する必要があります。
ソファ探しに悩まれた際は最寄りの家具蔵までお気軽にご相談下さい。
暮らし方に寄り添った、そして長く愛用できるソファ選びをお手伝いします。
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