テレビボードを選ぶなら木製のものを選ぶ理由は
2022.10.10
目次
テレビの無い暮らしとそこで感じるものとは
現代においてテレビという家電製品は、以前と比べて必ずしも必要なものではなくなってきています。
パソコンやスマホ、タブレットなどを利用すれば報道・スポーツ中継・映画やドラマなどを視聴することができ、「家にはテレビは無い」という人がいても、それに対して不便さを心配するようなことも少なくなりました。
その一方でテレビという家電は、やはり頭のどこかで「家にあって当然のもの」という意識があるのも事実です。
自室を見回した際、あるいは誰かの家に遊びに行ってリビングダイニングにテレビが無いとします。
どこか画竜点睛を欠く、というか物足りなさや少々の違和感を感じることはあっても決して不思議ではありません。
そのくらい、「テレビのある暮らし」は実際に良く視聴する・しないは別としても馴染みのあるものとなっています。
テレビのデザインの変遷とレイアウトの変化
もっともテレビ自体もそのデザインは様変わりしています。
ブラウン管を使用したテレビから薄型へ、サイズも横長に広いものが主流になりました。
テレビの形状が変わることによって、そのレイアウトにもまた変化がみられています。
以前は一部の層の住まいでしか見られなかった壁掛け(ブラウン管テレビの場合は埋め込み式)タイプはもはや一般的な選択肢です。
ブラウン管テレビは奥行きがあるので、必然的にそれを載せるテレビボードも奥行きがあるものや、デッドスペースを解消する意味合いも込めてコーナー部に設置できるような六角形のものもよく目にしました。
今はテレビ自体が「薄い」ので、それに伴いテレビボードの奥行きも狭くなっています(あまりに奥行きが狭いとテレビは載っても内部に収納する機器が入りきらなくなることもあり注意は必要です)。
幅が横に長い現代のテレビの形状ではコーナー部にテレビを置くレイアウトは窓やカーテンにテレビが干渉する可能性も高く、決して一般的ではなくなってきました。
テレビボードは不要なのか
壁掛けタイプのテレビが珍しくなくなってきていること、そしてテレビ自体にHDDによる録画機能があるような多機能化。
また、ネット配信の普及などによってテレビに付随させるDVDプレイヤーやBDレコーダーなどのAV機器も必ずしも必要ではなくなっていることも相まってテレビボード自体が不要となった、という考え方もあります。
これ自体は「必要だからそこにある」というある意味当たり前の観点からは納得の理論です。
数十年前のようにテレビ周りには揃いのステレオセットやコンポ、スピーカーがフル装備されているような住まいも少なくなったことは、私どももお客様宅に伺ったり、お住まいの様子を聞くなかでつとに感じます。
しかし、それでもなんらかのかたちで「テレビボード」の役割を果たすものはあるべきです。
それはテレビが壁掛け仕様であっても同様です。
テレビボードの利用目的と必要であるわけとは
テレビボードという家具を所有する目的はテレビを置き、周辺機器や関係するものを収納しておく台を確保する、というものに他なりません。
壁に掛けるなどでテレビを置く必要が無く、AV機器なども持っていない=それらを収納する必要もないのであればテレビボードを持つ意味は無いのか、といえば確かにそうかもしれません。
しかし、テレビボードの持つ存在価値がなくなるわけではないのです。
具体的に言えば、そこにテレビボードがあるだけで空間全体のバランスをとりやすくなる、とでも言いましょうか。
仮にテレビが壁掛けタイプであったとしても、その下の余白を埋め、床に近い部分に重心が出ることで天井を高く見せるような効果も併せ持ちます。
テレビを載せる必要が無ければ天板は飾り棚としても活用でき、誰しも収納スペースが潤沢にある住まいではない中では貴重な集中収納の場所ともなるはずです。
テレビのスタイルやレイアウト方法が変わってもテレビボード自体は決して不要なものとはならないのです。
テレビボードは木目が活きた木製のものを選ぶ
テレビボードを選ぶ際にはデザインや扉・引き出しの有無を含めた仕様、サイズなど、その基準とするものは多々あります。
素材もしかりです。
この素材についてはずばり「木目の活かされた木製のもの」をお勧めします。
まず、無機質的な要素の強いテレビなどの家電に有機的な木製家具が合わさることで相乗効果として、互いの良さが引き立ち、空間も温かみや温もりといった要素を加えやすくなります。
また、テレビを長時間見ていると目が悪くなる、とは昔からよく言われることです。
この真偽については諸説あり、ここではその解説は避けますが、長時間テレビを視ていると目が疲れることは間違いありません。
いわば眼精疲労とも呼ばれるものですが、木目にはこの眼精疲労を軽減する効果があります。
木目の模様や木肌の色の濃淡には「1/fゆらぎ」とよばれる動きのパターンがあります。
これは自然界の造形や動きに由来するものですが、木材の持つ木目も有機的なカーブの連続であり、この「1/fゆらぎ」の一種です。
同様に木材が本来持っている様々な色素が交じり合ったグラデーションを持つ色合い。
これも同様の「1/fゆらぎ」に属します。
これは人の目に心地良い刺激を与えます。
つまり、テレビを長時間見ていて疲れた目を休めてくれる効果を持つのです。
これは木目がプリントされたシート状のものを貼り付けた家具でもある程度の効果は発揮します.
ですが、本当にその効能を獲得したいのであれば木そのものが素材となっている無垢材、それも本来の色合いをそのまま生かす無着色仕上げのものを選ぶことがお勧めです。
私ども家具蔵では無着色の無垢材家具をオーダーメイドでご案内しています。
テレビボードも豊富な商品ラインナップだけでなく、それぞれのニーズに合わせたカスタムメイドやフルオーダーも承っていますので、異なる事情に細かく応じた提案が可能です。
日々変わり続ける暮らしの様子とそれに伴う家電のデザインやレイアウトの変化。
その中でも変わらないもののあり、そのなかのひとつが無垢材の持つ癒し効果です。
家具蔵ではその癒し効果を最大限に生かせる、使いやすいテレビボードをご提案します。
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