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椅子は「座面に角度があるもの」を選ぶ理由とは?

2024.10.11

 

 

多くの椅子・チェアが存在する現代。

実際に自身が使用するものを選ぶ際に何を基準に選べば良いか分からない、見た目や価格だけで選んではダメなのか、という人も多いはずです。

基準が分からないがゆえに、比較しやすい価格やデザインで選ぶことが決して珍しくありません。

しかし、本来椅子はマットレスと同じように「身体を預ける」家具です。

自分の身体に合っていないものを使えば寛ぐことはできず、座っているだけで疲れてしまいます。

もし座りづらい椅子だったとしたら、ダイニングスペースに人は集まらないでしょう。

他に居心地の良い場所で過ごすようになります。

せっかく購入したテーブルも食事のためだけの家具となり、いわば場所だけを消費してしまうようなイメージです。

そのようなことにならないよう、今回のコラムでは、「椅子選び・チェア選び」に際して、基準のひとつとなる「座面の角度」についてお話ししていきます。

 

チェアの座面に角度があることで生まれるメリット


 

 

 

座面に角度がなくフラットなものであればどのようなことが起きるのか。

体圧分散が上手く発生されないため一番出っ張っている坐骨部分に負荷が集中してしまいます。

すると、しばらく座っていると臀部が痛くなり不快感に繋がります。

しかし、座面に角度をつけて臀部から太ももまでしっかり設置することで痛みや不快感を軽減することができます。

また、角度をつけることで以下のような効果も期待できます。

「姿勢の改善」

座面にわずかな角度がついていると、自然に背骨が立ちやすくなり、正しい姿勢を保ちやすくなります。

「腰への負担軽減」

フラットな座面に長時間座っていると臀部だけでなく腰への圧力も大きくなりますが、角度がついた座面は体重を分散させ腰の負担をも軽減します。

これは、特に長時間座って作業する際に効果的です。

「血行の改善」

座面に角度をつけると、脚や臀部への圧力が分散されるため、血流が良くなりやすく脚のむくみや疲労を防ぐことができます。

特にデスクワークや座りっぱなしの仕事では、この点が重要です。

「快適性の向上」

座面の角度が正しく設計されている椅子は、自然な座り心地を提供し、長時間の作業でも快適に過ごせることができます。

これらの理由から、特に姿勢や健康に気を使う場合や、長時間座って作業する必要がある場合には、座面に角度のあるチェアを選ぶことが推奨されます。

 

椅子の座面の理想的な角度とは


 

 

チェアの座面に快適と感じる角度は、個人差や使用目的によって異なりますが、一般的には下記が理想とされています。

●座面の前傾角度

前傾3〜5度程度の角度が快適とされることが多く、この角度は自然に骨盤を前に傾け、正しい姿勢を促進します。

特にデスクワークや書き物を行う場合に有効です。

前傾角度が少ないと、背中を丸めやすくなり、逆に傾きすぎると座っていて疲れやすくなるため、適度な傾斜が重要です。

●座面の後傾角度

リラックスするための椅子(リビングチェアやソファなど)の場合、後傾5〜8度が理想的です。

これにより、体がリラックスしやすく、ゆったりと座ることができます。

腰と背中がサポートされるため、長時間座っても疲れにくくなります。

●背もたれの角度

デスクワーク用のチェアでは、背もたれの角度が90〜110度程度が理想的です。

少し後ろに傾けることで、腰にかかる圧力を軽減し、自然な姿勢を保てます。

リクライニングチェアなどでは、110〜130度までの後傾が快適な姿勢を提供します。

次に、同じように座って寛ぐソファはどのように考えればいいか見ていきましょう。

 

ソファの快適性も座面角度が重要なファクター


 

 

ソファの快適な角度は、リラックスした姿勢を保ちながら、体を適切にサポートするために非常に重要です。

ソファにおける快適な角度の一般的な考え方は下記記載内容になります。

●背もたれの角度

背もたれの角度は、100〜110度が一般的に快適とされています。

この角度は、自然なリクライニング姿勢を提供し、腰や背中への負担を軽減されます。

110〜130度の角度があると、よりリラックスした姿勢で座ることができ、映画鑑賞や読書などリラックスタイムに最適です。

130度以上の角度になると、ほぼ寝ているような姿勢となりリラックスするためには適していますが、長時間座っていると腰に負担がかかるためクッションなどのサポートが必要です。

●座面の角度

ソファの座面の角度は、背もたれとの連動が重要です。

通常、水平かやや後傾(3〜5度程度)が快適とされており、やや後傾していることで、座ったときに体が前に滑らず、安定した姿勢を保つことができます。

座面が水平すぎると、背もたれとのバランスが悪くなり、リラックス感が減ることがあります。

●座面の奥行きと高さ

座面の奥行きは、50〜60cmが一般的で、脚をしっかり支えながら、深く座っても膝に負担がかからないようにするためです。

座面の高さは、40〜45cmが快適とされています。

膝が90度に曲がる位置に座れることで、足が床につき、体重が適切に分散されます。

●アームレストの角度と高さ

アームレストの高さは、肘が自然に置ける位置(およそ座面から15〜25cmの高さ)が理想的です。

アームレストの角度がフラットかやや外側に広がっていると、リラックスしやすくなります。

 

 

以上のように、単に座るといってもどのようなチェアに座るかでその性能は大きく異なり快適と感じるかにも差が出ます。

あくまでも個人差はありますが、一般的に快適とされる角度を気にしながら椅子やソファを選ぶことで生活の質まで大きく変化させることが可能です。

自身の身体を預ける家具だからこそ、体に負担なく過ごせる椅子・チェアをお選びください。

まずは体感していくことで自分にはどのようなものがいいのかわかっていくはずです。

家具蔵では、40種類以上の無垢材チェアをご用意しておりそれぞれ座り心地も異なります。

自分専用の「Myチェア」を見つけにぜひ家具蔵へお越しください。

 

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