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ダイニングセットは「テーブルから決めるか」「椅子から決めるか」

2022.9.3

 

 

家電も家具も「機能とデザインを兼ね備えたもの」が良い


 

 

引越しや新築といった住み替えの際に「新しく購入するもの」といえば家電、そして家具でしょう。

どちらもある意味で消費財であり、真新しい住まいには同じように新しい、きれいなものを置きたいものです。

家電の機能は日進月歩で、昨年購入したものですら、最新式と比較した際にその機能に物足りなさを覚えることもあります。

また、最近は家電、特に白物家電といわれるようなものやオーブンレンジ・トースター・電子ポットなどの調理家電、掃除機なども美しいデザインのものが多くなり、テレビやオーディオ機器などもデザイン性を重視したものが増えています。

機能とデザインを兼ね備えたものは見ていても、実際に使用しても心地よく快適で豊かな時間をつくりだしてくれます。

 

家具を新しく選ぶ際の優先順位が高いのはダイニングセット


 

 

機能とデザインを兼ね備えたものを使用したい、という点では家具も同様です。

こちらも新しい住まいにはその空間に合った美しいものを置きたい、これを機に憧れのあの家具を取り入れたい、と考える人も多いでしょう。

長い時間を過ごすことになる自宅という空間に「見て、使って心地よいもの」がある暮らしはこれを読んでいる皆さんや家具を実際に選ぶ人たち、そして私たちのような家具製作・家具販売に携わる者にとっても常に追い求めたいものです。

そのような考えをもって、新居における家具を選ぶ際に、もっとも優先順位が高いのがダイニングセット、次いでソファ、ベッドとなっています。

特にダイニングセット、つまりダイニングテーブルと椅子=ダイニングチェアはリビングダイニングという、おそらくは住まいの中でもっとも広い面積を占める空間において主役ともなる家具であり、来客の対応などでも人目に触れる「住まいの顔」ともなるものです。

毎日の食事だけでなく、家族それぞれが個々の作業を行うなど、様々な用途もあり、必然的に長い時間を過ごすことが多い場所ともなるだけに、その選定に力が入るのもある意味で当然と言えます。

 

現代におけるダイニングテーブルの様々な役割


 

 

現代においてダイニングテーブルには様々な役割があります。

最大の役割は「食事」をする、というものです。

しかし、近年ではライフスタイルの多様化からダイニングテーブルに求める役割も多様化してきました。

お子さんの学習の場として、個々の趣味を楽しむ場として、在宅勤務の人はオフィスとしての役割も兼ねることでしょう。

ダイニングテーブルは食事をするだけの場、と捉えている人はむしろ少なく、多目的なスペースとなっています。

ダイニングキッチンとリビングスペース、あるいは応接スペースが完全に分かれていた間取りが多かった頃には、ソファが置いてある空間が家族の団欒の場であり、来客を通すための部屋でもありました。

しかし、リビングとダイニング、そしてキッチンが一つながりとなったLDKの間取りがごく一般的になった現在では、多くの家庭でダイニングスペースが暮らしの中心に移行してきています。

それに伴い、よりサイズも大きく、素材やつくりにこだわってテーブルを選ぶ人が増えています。

 

ダイニングチェアに求められるものは長時間座れること


 

 

ダイニングチェアを含む椅子は人が腰を掛けて座り、寛ぐための道具です。

日々の暮らしにおける人の姿勢は、大きく分けて「立つ・座る・寝る」の3つです。

このなかの「座る」に対応する道具が椅子です。

「立つ・座る・寝る」という姿勢が人生における姿勢のすべてとすれば、人生の約3分の1を支えてくれる大事なものともいえます。

座るという行為は同時に食事・作業・寛ぐといった行動とともにあります。

そのような様々な過ごし方を補助するためのものでもあるのです。

ソファも「座りながら寛ぐ」という観点では同じような役割を持っています。

「ソファ」は座るだけではなく、寝転がる、あるいは実際に眠るなどの姿勢・行為もサポートしてくれるので、その意味ではソファの方が守備範囲は広そうです。

ただし、ダイニングテーブルとの相性では椅子に軍配が上がります。

多くのソファは座面が深く沈みこみ、背中の傾斜を持たせることで身体全体をリラックスさせます。

寛ぎ・身体を休めるという部分に特化する反面で、テーブルとの距離が離れる、あるいは高さが合わないなどで作業や食事などの際の姿勢に無理が生じてしまいます。

長く座って疲れない(疲れにくい)椅子があれば、食事と作業と寛ぎの時間などより多くの時間を快適に過ごすことができます。

そのようなことを可能にする「長時間座っていられる椅子」を探している人が多くなってきています。

 

椅子を先に選ぶ


 

 

いわゆる「快適な暮らし」の実現において、家具、それもダイニングテーブルと椅子の組み合わせである「ダイニングセット」を選ぶ際には、双方をどのような観点で選ぶかが重要なカギとなります。

この場合、デザインや素材ももちろん重要ですが「どちらを先に選ぶか」がより重要です。

これによって、快適に過ごせるか否か、という点は大きく変わります。

テーブルのデザインや素材を重視するのであればテーブルを先に選ぶことになんら問題はありません。

ただし、テーブルも椅子もどちらも同時に買いそろえる、のであれば「椅子を先に選ぶ」ことをおすすめします。

 

椅子を先に選ぶことで高さの失敗がなくなる


 

 

テーブルと椅子を選ぶ時には、双方の高さ設定、この場合は座面高と天板高の関係性が非常に大切になってきます。

着座した際にテーブルが低過ぎて食事がしづらい、逆のこともあるかもしれません。

椅子の座面が高過ぎて自身の足が床に付かずに疲れを感じてしまう、ということもあります。

せっかく意を決して購入したテーブルと椅子の高さが合わない=使いづらいとその喜びも半減してしまいます。

まずは身体に合った座面の高さの椅子を選ぶことです。

椅子の高さを決め、その椅子に座って食事や作業がしやすいテーブルの高さを決めましょう。

 

椅子を先に選ぶことはテーブルに入らないことも防げる


 

 

また、気に入った椅子が見つかってもテーブルに収まらないと意味がありません。

テーブルの長い面(長手)に2脚並べて収めようと考えていても脚と脚の間が狭くて収まらないということもあります。

また、肘掛け付きの椅子(アームチェア)を選んで、その肘掛けがテーブルの天板下に収まらないということもあります。

最初にテーブルを選ぶことは、そのテーブルに収まる椅子を選ばなくてはならないことを意味します。

椅子は自身の身体に合ったものを選ぶのがダイニングで快適に過ごすポイントです。

テーブルを先に決定することで自分の身体に合わない椅子を選ばなくてはならなくなることは避けたいものです。

 

家具蔵各店で多くの無垢材テーブルと無垢材チェアを展示し、ご案内しています。

すべて受注製作であり、多様な樹種から空間に合うものをお選びいただけます。

多くのお客様がテーブルと椅子を家具選びの最優先に考えている中で、私どもはそれぞれの希望をお伺いしながらテーブルと椅子の高さ、収まりを確認し提案しています。

日々の暮らしのクオリティを左右するテーブルと椅子選び。

時代が変わっても、家族の憩いの場所となり続ける場所を、つくりや素材含め、自身や家族との感性や相性の合うものをお選びになってください。

 

家具蔵の無垢材家具のある暮らしの事例はこちらから

 

 

 

 

 

 

 


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