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ウォールナットの家具のお手入れ方法は?

2022.1.21

 

 

ウォールナットという木材


 

 

北米産の「アメリカンブラックウォールナット(以下ウォールナット)」は洋の東西を問わず不動の人気を誇る木材です。

一般的に黒に近い、濃茶色の木材として認識されているウォールナットですが、実はその色素も様々な色が折り重なる深いグラデーションから成り立っています。

その高級感溢れる風合いは家具材だけではなく、高級車のウッドパネルやホテルの内装材などにも使われています。

ウォールナットを使うことは家具や内装材に用いることで落ち着きのある空間を作ることができ、そこにはある種のステイタス感も漂います。

 

無垢材家具の仕上げ塗装とは


 

 

家具を新しく購入する、あるいは使用するなら本物の木で作った「無垢材家具」にしたいと考える人も多いでしょう。

スチールやプラスチックでは味わうことのできない自然素材であるがゆえの優しい手触りと、目に優しく、精神的にも落ち着きを与えてくれる木目の数々。

自宅というリラックスを求める空間には欠かせないアイテムです。

また、長く使いこむことができるのも無垢材家具ならでは。

最初の色合いが徐々移り変わり、自分たちの暮らしと共に時間を重ねているという感覚が生まれます。

ところが、無垢材の家具は普段の扱いや手入れも難しいのでは、と考えられている人も意外と多いもの。

今回は人気のウォールナット材の家具のお手入れ方法についてのお話です。

 

仕上げ塗装を行うことの意味合いは「保護」


 

 

無垢材を使った家具には必ず何かしらの仕上げ塗装が必要です。

ほとんどの木製家具は例外を除いて何らかの保護のための塗装がされています。

もし仕上げ塗装を施さないとどうなるか。

まず第一に「汚れやすく」なります。

表面に付着する水分や汚れをガードする事ができないのでいわゆる汚れの成分がダイレクトに木に付着するのです。

また、空気中の湿気の侵入を防ぐこともできません。

すると、場合によっては木の反りや割れなどを起こしてしまう恐れもあります。

仕上げ塗装は表面の保護だけではなく、木材が持っている美しさをさらに際立たせてくれることは重要なポイントです。

ただ、これには「透明なもの」である必要があります。

色を含んだものだと、木本来の色味が損なわれてしまい、本当の美しさを感じにくくなってしまうのです。

これはウォールナット材以外の木材を使った家具でも同じことですが、長年愛用していくうえで美しい状態を保つため、そしてよりそれを美しく価値を上げものとするためには、無着色での仕上げ塗装が必要なのは言うまでもありません。

 

仕上げ塗装の種類


 

無垢材チェア 塗装 チェリー 無垢材家具

 

家具に使われる仕上げ塗装にはいくつか種類があり、それぞれの特徴も異なります。

代表的なものとして

●ウレタン塗装

●オイル塗装

●UV塗装

●ラッカー塗装

などが挙げられます。

今回はその中でも特に家具塗装として親しまれているウレタン塗装とオイル塗装について特徴を紹介していきます。

 

ウレタン塗装(ウレタンクリアフィニッシュ)の特徴


 

 

ウレタン塗装(ウレタンクリアフィニッシュ)はポリウレタン樹脂塗装とも呼ばれます。

家具の表面に塗膜を作って傷や汚れを防ぐ塗装方法で、国内で作られる家具の半数はこのウレタン塗装を用いています。

メリットは普段の生活のなかで手入れや汚れをさほど気にすることなく使用できること。

例えば、食事中に頻繁にあるテーブル表面へ水分をこぼしてしまうというケース。

ウレタン塗装で保護されている家具であれば、木に染み込むことなく、一般のテーブルと同じような拭き取りが可能です。

水拭きやお湯拭きも可能で、少々の油汚れなども少量の中性洗剤を含んだ水拭きで落とすことができます。

無垢材家具は手入れが大変なのでは…、と考えている方にこそぴったりの仕上げ塗装と言えます。

また、ここはそれぞれの家具メーカーの実力が垣間見える部分とも言えます。

せっかくの無垢材家具ですから、いかに木の質感を感じられるような塗膜にするかは大事なポイントです。

塗装の技術力やしっかりとした設備が整っている業者でなければ、自然な木の風合いをも感じることのできる仕上がりにすることは難しいものとなるでしょう。

 

オイル塗装(オイルフィニッシュ)の特徴


 

 

オイル塗装(オイルフィニッシュ)は植物性の樹脂を家具本体に染み込ませる仕上げ塗装です。

内部から保湿することで木材の状態を保つことを目的としています。

家具などの木材でつくられたものをオイルで仕上げる塗装方法は何百年も前から存在しており、自然な木の風合いをしっかりと引き出すことのできる塗装として世界中で親しまれています。

メリットは木の表面に塗膜を張らないことで、木が本来持っている質感を損なわず、自然な手触りが楽しめること。

しかしある意味で「木が裸」の状態なので、水分の付着などに対してはウレタン程の効果が得られないことと、定期的にオイルを塗り足すメンテナンスが必要な点は要注意です。

また、キズやヘコみなどが発生してしまった際には、その部分を削る修繕を自身で、その場で行うことができることも大きな特徴です。

自身で手を入れることでより愛着のあるものとなりますが、汚れや染みが気になるという人の場合、オイル塗装を選択するには若干のリスクもあります。

 

ウォールナットの家具にはウレタン、オイル、どちらの塗装が良いのか


 

 

ウォールナットの家具に対してはウレタン塗装、オイル塗装どちらであっても、その木の素材感を活かしてくれる塗装方法と言ってよいでしょう。

樹種によってはオイル塗装で仕上げてしまうことで経年による色合いの変化が鮮やかに進まないこともありますが、ウォールナットならオイルで仕上げた場合でもしっかりとした経年変化が楽しめます。

例えば小さいお子さんがいるご家庭では、食べ物や飲み物がテーブルにこぼれてしまいやすいのでシミになりにくく拭き取りもしやすいウレタン塗装の方が良いと考えられる方も多いでしょう。

逆に傷を表面に付けてしまった時に、気軽に修繕がしやすい様にオイル塗装を選択するケースもあるでしょう。

ウレタン塗装は基本的には特別なお手入れは必要ありません。

対してオイル塗装はその保護効果の持続性を継続させるためには定期的(年に1度程度)にオイルを塗り足していく必要があります。

ウォールナットに関してはどちらの塗装でもその良さが味わえるという万能性のある木材です。

自分たちの暮らし方に合わせて塗装方法を選ぶと良いでしょう。

迷われている人は家具蔵各店のスタッフにお問い合わせください。

きっと貴方にぴったりの仕上げ塗装を提案してくれます。

 

家具蔵の無垢材ウォールナット家具のある暮らしの事例はこちらから

 

 

 

 


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