モンキーポッドの一枚板テーブルを活かすコーディネートとは
2021.1.9
モンキーポッドとは
モンキーポッドとはどのような樹なのでしょうか?
有名なものは、某家電メーカーのCM でも頻繁に使われたハワイのモンキーポッドがあります。
名前は知らなくても、枝を左右対称に大きく広げ、木陰が出る姿を見たことがある方は多いのではないでしょうか。
フィジーや中南米諸国、ハワイや東南アジア諸国といった気温の高い地域で見ることができます。
呼び名は、猿(モンキー)がその実(= ポッド)を好んで食べることから由来していると言われます。
雨が降る前になると、自然とその葉を閉じるため、天候を知らせる木として古くから人間との関わり合いもたいへんに強い木です。
大きな木陰に守られるように木の下で寛ぐことは、現地の人々や観光で訪れる人々に人気となっています。
モンキーポッドの一枚板
そんな安心感は一枚板テーブルになっても住まいの中で発揮されます。
民芸品や工芸品・食器だけでなく、家具などにも幅広く使用されているモンキーポッドの魅力が最大限に発揮されるのは一枚板テーブルになったときです。
濃淡が強く、美しい茶色の杢目が織りなすグラデーションは、空間に確かな存在感を与えてくれます。
無垢材家具特有の木肌の手触りや温もりだけでなく、モンキーポッドの木の下で過ごすような癒しを感じさせてくれるでしょう。
不規則に現れる褐色の縞模様の織り成す表情からは抜群の存在感が生まれます。
この縞模様は見る角度によって違った光沢が現れ、一日の中でも違った表情も見せてくれます。
濃淡の茶褐色からこげ茶と複雑な柄が絡み合い、ワイルドな雰囲気のだけでなく、上品さも楽しめる点も大きなポイントです。
辺材は白く、心材は黒味があり、赤身と白太のコントラストも楽しめます。
モンキーポッド材家具のコーディネート
このようなモンキーポッドの個性をうまく生かすためには、どんなコーディネートが良いのでしょうか?
家具蔵のモンキーポッドはすべて無着色で自然のままの色味です。
加えて、モンキーポッド自体も幅広い茶色のグラデーションを持つため、実はまわりにどの様な色味が来ても、ケンカせずに合わせやすいという特徴があります。
インテリアの基本として、近しい色は合わせやすいという特性があります。
そのため、グラデーション幅があるモンキーポッドはどんなインテリアにもなじみやすいのです。
ただし、いくつかポイントがありますのでその点を解説します。
まず、モンキーポッドの一枚板に合わせるチェアについてです。
テーブルはお部屋の中でも比較的広い面積を占めるものですが、チェアの面積比は少なくなります。
そのため、チェアの色味はテーブルのモンキーポッドよりも濃い目の色味を意識して選ぶと、メリハリがつくだけでなく、そのラインも美しく見えるため、おすすめです。
特におすすめしたいのは「アメリカンブラックウォールナット材」です。
焦げ茶色のアメリカンブラックウォールナット材は、モンキーポッドの一枚板テーブルと合わせた際、その杢目のグラデーションの中の濃い部分と近似色となります。
そのため、近しい色味がありつつも、明るい部分との対比が生まれ、アクセントになるのです。
個人のお好みは勿論ありますが、テーブルとチェアを同材で揃えない場合の対比はテーブルよりもチェアが濃い、もしくは暗めがベストです。
これはモンキーポッドだけでなく、他の素材にも言える事ですが、ぜひ押さえておきたいポイントです。
異樹種とのコーディネート
また床の色味は空間全体で統一感を重視したい場合は、アメリカンブラックウォールナット材などのダークトーンの材が、ダイニングテーブルを引き立たせたい場合はオークやナラ材などのペールトーンの素材がおすすめです。
例えば、ダークトーンの床材にした場合は、照明などの他のアイテムをブラックなどに統一すると更に一体感が生まれます。サッシがシルバーでなく、ブラックの場合はそちらをベースにしてダークトーンでまとめるのも素敵です。
ただし、ダークトーンでまとめた場合のデメリットは空間が狭く感じやすい点です。
ペールトーンでまとめると膨張色になるため、白い服の方が黒い服よりも太って見えてしまうのと同じように、空間が広く感じられるというメリットがあります。
これは単純に床材だけの比較ではなく、間取り自体のスペースや、窓と壁の面積比なども踏まえた上で検討する必要があります。
いずれの場合も、モンキーポッドの様な個性のある杢目を持った一枚板は、お部屋の、そして家族の団欒の中心となるダイニングに配置すると住まいの主役になります。
家具蔵では目利きの職人が自らの目で確かめた良質の丸太(原木)を仕入れ、 国産材・輸入材を含め全てを自社管理のもとで乾燥を行います。
原木が持つ最高の木目を引き立たせ、日本の空気感・気候に合った安定した木材となるよう手間を惜しまない工程を組んでいるのが、家具蔵なのです。
そんな家具蔵だからアフターフォローも万全。
100年育った木を使うのだから100年使ってほしい。
そんな思いで天板選びからその後までをサポートします。
モンキーポッドはじめ、世界中から選りすぐった銘木たちが一堂に会する家具蔵各店。
リモートでのご案内も可能です。
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