KAGURA OFFICIAL BLOG

横浜に家具店が多い理由は?

2020.7.22

 

はじめての街「横浜」


「横浜」は住みたい街ランキングでも常に上位にランクインする人気の都市です。

横浜と言えば、スパゲティナポリタン、食パン、アイスクリーム、ビール、鉄道、ガス灯などなど、あらゆるモノの発祥の地としてもしられています。

ご存知のように港町横浜は開港をきっかけにして、この地に来日した外国の人々によってもたらされた「はじめて」がたくさんあります。

海外から様々な文化やモノが流入して栄えていった街だということが分かります。

そして、その繁栄には新しい文化を支えるために、様々な分野のクラフトマンが集まって来たということが大きく影響しているのです。

 

 

日本の西洋家具発祥の地


横浜は、さまざまなモノの発祥の地というご紹介をしましたが、実は日本の西洋家具発祥の地でもあるのです。

1855年ペリーの黒船来航により、その数年後1859年に開港された横浜。

開港によって多くの外国人が入り込むことになったのですが、文化の違う人が交わればトラブルのリスクも。

武士や町人と外国人とのトラブルを避けるために、明治政府は今のJR関内駅付近に関門を設けて、関門の内側(海側)を外国人居留地としたのでした。

そこで暮らす人々は、当然ながら本国での生活スタイルをここ日本でも維持しようと、それまで使っていた家具も一緒に持ち込んでいました。

しかしながら、モノには寿命というものがあり、避けて通ることはできません。

幕末の日本では、一般庶民の生活にテーブルやチェアはもちろんありませんでした。

その状況に困っていた西洋の人々は自分たちの持ち込んだ家具を見せて、近隣の大工や馬具職人に修理を依頼したのです。

腕の良い職人達は、家具を分解しては構造を学び、西洋の家具づくりの良さを取り入れ、日本に古くから続く木工技術を活かした仕事で、このような依頼に応えていきました。

そして、彼らは専門の家具職人として、修理だけでなく西洋家具製造の先駆者となったのです。

これが、横浜西洋家具の「はじまり」です。

その後は、山手居留地に住む外国人に愛用され、その人々が帰国する際に本国に大切に持ち帰られたそうです。

持ち帰られた家具たちが、世界中でその高い技術力が評価されることとなりました。

また日本においては、横浜の地で技術を習得した職人たちが東京をはじめ日本全国に散らばって、西洋家具製造の拠点を増やしていくことになり、大きな役割を果たしたと言えます。

 

西洋家具の街横浜元町


家具蔵横浜元町店のある横浜元町通りは、慶応3年に山手に居留地が設けられて外国人が住むようになると、住居地の山手と業務地の関内を結ぶ日常的な通り道となりました。

それに伴って外国人を相手に商売を始める人が自然と増えて、エキゾチックな街に変わっていったのです。

大正初期には、谷崎純一郎の小説にも

「山の上にある外国人の居留地から、朝に夕べに各国の人々が、いろいろな風俗をして坂道を降りてくる。…

…散歩好きな西洋人たちは、男も女もぞろぞろと歩いてやってくる。坂の中途から街通りへかけて、彼らを相手とする花屋、洋服屋、婦人帽子屋、西洋家具屋、パン屋、カフェー、キュウリオシティー・ショップなどが一ぱい並んでいる」(谷崎潤一郎・『肉塊』)とあるほどです。

横浜元町の西洋家具は、開港直後の頃は外国人が持ち込んだ家具の破損修理が主だったのですが、次第に外国人の居留が多くなるにつれて新しい家具の製造が必要になりました。

さらに日本を離れる外国人が、家具を売却することもあり、これを引き取って商売とする道具屋(家具屋)も出現することになりました。

 

商人と職人の街


横浜元町は、表通りが国際色あふれる商人の街であるのに対して、裏通りは職人の街でした。

現在でもこの裏通りを「クラフトマン(職人)ストリート」という愛称で呼ばれていて、個性的なお店も多く当時の名残があります。

表通りの家具店で注文を受けて、奥では様々な職人が分業で家具づくりを行っていたのです。

表通りの家具屋(店)と職人は緊密な関係で、当時を知る人によると「親子の間柄と同じ関係であった」といい、深い信頼関係で結ばれていいました。

この販売と製造の共同連携という形態によって、横浜元町にたくさんの家具屋も根付くことが出来たのでしょう。

これは、工場直営である家具蔵の家具づくりとも共通点があります。

家具蔵の各店でお客様から直接スタッフがお話を伺いご注文をいただきます。

お客様の家具への想いと共に職人に引継がれ一点一点の家具が作り上げられます。

 

現代の家具の街「横浜元町」


西洋家具発祥の地と言われるこの街は、大正時代以降に様々な出来事によって、その姿を変えて来ました。

それでも、家具を求めて訪れる人々は多く、家具の街として今でも人気の街です。

家具蔵もそのひとつとして、横浜元町店が2007年にオープン。

無垢材家具を工場直営で、一点一点を手仕上げで作り上げる、横浜西洋家具の意志を引き継ぎ家具の街横浜を盛り上げています。

みなさんも石畳の趣のある横浜の街を散策しながら、歴史ある横浜家具のクラフトマンシップに触れてみてはいかがでしょうか。

 

家具蔵 横浜元町店へのアクセス・お問い合わせはこちら

 

 

 


最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

  • [—]2020 (354)
  • [+]2019 (432)
  • [+]2018 (111)
  • [+]2017 (65)
  • [+]2016 (69)
  • [+]2015 (44)
  • [+]2014 (36)
  • [+]2013 (62)
  • [+]2012 (130)
copyright AIDA Co,.Ltd. All Rights Reserved.