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様々な場所で活躍する「スツール」

2020.5.31

 

スツールとは「背もたれがない1人掛け用の椅子」のことを指すものとなります。

コンパクトなサイズになっていて持ち運びもしやすく、様々な用途で使用することもできる、とても便利な椅子です。

住まいの空間のあらゆる場所で気軽に使えるようなスツールがいくつかあると、いざというときに役に立つことも多いはずです。

そこで、このコラムでは様々な用途に使える、このスツールについてお話していきます。

 

 

スツールの歴史


現存する最古の椅子は、エジプト考古学博物館に収蔵されている第4王朝スネフェル王妃が使っていた椅子だと言われています。

それよりも昔、第2王朝時代(紀元前2680年頃)の墓石には、牛の脚部のような形状の脚を持つスツールが彫られており、椅子よりも先に、このようなスツールの原型とも呼べるものが存在していたと考えられています。
当時のスツールには大きく分けて、3~4本の脚をつけたものと、X脚のものがありました。
ギリシア人はエジプトの形式を継承し、X脚の折畳み式のものは公的生活に、4脚式のものは家庭や学校などの日常生活に使用していました。

これらはローマ時代、中世と後の時代にも受け継がれています。

一方、日本においての最古の椅子と呼べるものは、弥生時代前期の丸太をくりぬいたものと言われています。

また中国から伝来した胡床や、室町時代以降に武士が野戦用に使用していた床几(しょうぎ)と呼ばれる折りたたみ椅子なども、椅子の起源と考えられています。

しかし日本は、床に直接座ることの多い生活様式だったため、西洋に比べると椅子文化はそれほど発展しないまま明治を迎え、文明開化と共に、西洋の文化として取り入れられてきました。

それでは、実際にスツールにはどのような種類があるのか見てみましょう。

 

スツールの種類


●ハイスツール

座面が高いスツールの総称です。

よく、カウンターのあるバーなどで見かけますが、最近ではご自宅のキッチンカウンターに合わせて使用する人も増えてきています。

 

●折りたたみスツール

脚がスチール製になっているものが多く、ほぼ平らに、薄く折りたためるので、コンパクトに収納出来ます。

キッチンに置いて使ったり、子供用の椅子として使用する人も。

●スタッキングスツール

「スタッキング」とは「積み重ねる」という意味です。

スツールを複数積み重ねて収納できるので、人数が多い家庭や来客が多い家庭では重宝します。

また1つにまとめてしまえば収納スペースは小さくて済むのも大きなメリットです。

 

●収納スツール

座面が開閉できる蓋になっていて、中にモノを収納出来るスツールです。

開閉部の背丈が低いので、小さなお子さんでもものの出し入れの扱いがしやすいことは、子育て世代にはメリットです。

子供部屋などに置き、散らかったおもちゃを自分で入れられるので、お片付けの練習にも役立ちます。

●ステップスツール

いわゆる踏み台タイプのスツールです。

脚立のようにステップ部分がついているため、高いところのものを取る時に便利です。

特にキッチンで用いられることが多く、その安定感から踏み台以外の用途にも活用できます。

キッチンスツールと兼用できるのがメリットで、デザインによってはサイドテーブルのように使ったり、収納家具として使うことも出来るスツールです。

 

スツールの活用法 その1.ダイニングにスツールを


友人や知人を招いての食事会や集まり。

でもチェアの数が足りない…。

まずはそんな時のためのスペアチェアとしての用途は定石です。

重ねて収納出来るスタッキングタイプであれば、省スペースで収納・もしくは設置しておけます。

 

スツールの活用法 その2.キッチンにスツールを


いわゆる「煮物」料理は時間が掛ければ掛けるほど、味に深みが出て美味しくなる、というもの。

しかし、そんなお料理に付き物なのが「待ち時間」。

火を扱っていると目を離せないのでその場を離れることができず、立ちっぱなしでは疲れてしまいます。

そんな時に大活躍するのがスツールです。

ここでもスツールを活用し、読書やSNSなどの楽しむ…。

料理の際の「隙間時間」をそんな時間に使ってみては如何でしょうか?

 

スツールの活用法 その3.ディスプレイ棚として…


スツールの本来の用途は「座る」ためのもの。

それとして使用しない時にこそ、こういったコンパクトな家具はその価値をさらに発揮します。

スツールの場合は、ディスプレイの棚として役目を与えてあげること。

板座でできた無垢材スツールであれば観葉植物などを置くのもお勧めです。

 

スツールの活用法 その4.一時的な物置として…


玄関やキッチンなどに置き、一時的な物置として使う方も多いようです。

食材の買い出しから帰ってきた際に、エコバックをドシッと置ける場所があると便利ですよね。

ちょっとしたデッドスペースにスツールを置くことで、日々の暮らしがより快適になります。

 

スツールの活用法 その5.玄関などで腰掛けとして…


玄関にスツールを置くことの最大のメリットは靴の脱ぎ履きに使えることです。

腰痛持ちの方にとっては必需品かもしれません。

腰を掛ける場所があると、体の負担を和らげることが出来るのでお薦めです。

またブーツなどの履物は少し手間がかかるので座った状態になるだけで、とても楽に脱ぎ履きが出来ます。

 

この他にもソファの前でコーヒーテーブルの代わりにしたり、ベッドの横に置いてナイトテーブルの代わりにしたり、オットマン(足置き)の代わりとすることもお勧めです。

スツールは脇役のようで実は一番使える家具かもしれません。

それぞれのシチュエーションに合ったものを選ぶことで暮らしがより快適になり、ときにはインテリアのアクセントにもなるため、お部屋の雰囲気に合った素材やデザイン選びも大切です。

本当に自分に合ったモノを見極め選ぶことで、長年愛用できる唯一無二のものとなります。

家具蔵各店でも、無垢材・無着色の椅子をスツール合わせて30種類以上ご用意していますので、家具を検討の際にはお近くの店舗へお立ち寄り下さい。

スタッフ一同、皆様のご来店心よりお待ちしております。

 

家具蔵の無垢材スツールのラインナップははこちらから

 

 

 


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