横浜元町で探す一生ものの家具
2020.3.2
洋服と違い頻繁に買い替えることのない家具はできれば長く使いたいものです。
家具にも長く使えるものもあれば、すぐに買い替えが必要になってしまうものもあります。
では、長く使える家具とはどのような家具でしょうか。
一生ものの家具とは
「一生ものの家具」「一生使う家具」。
家具を探しているとこのような言葉に出会うことがあると思います。
しかし、高価であれば長く使えるという訳でもありません。
一生ものの家具に出会うには素材選びが重要
家やビルの耐久性を見ても、木材や金属で作られた家具なら一生使える可能性が高いと言えます。
木材の中でも合板や突板で作られた家具は使い続けると貼ったものが剥げてしまったり、接着剤の劣化により家具そのものが壊れてしまう場合があります。
しかし、すべて無垢材で作られた家具なら手を入れて100年使えることもあります。
また、無垢材の中でも特に無着色であれば塗料が剥げ、みすぼらしくなることはなく、使えば使うほど経年変化により色が変わり、それがその家具の味わいとなっていきます。
無垢材を使用した家具でも例えば張座の椅子であれば座面にウレタンや布地を使用している場合、いずれ座面は劣化してしまいます。
その場合は劣化していない無垢材のフレームはそのまま使用し、座面のウレタンや布地の張替えをすることで新品のように生まれ変わり、続けて使用することができます。
テーブルも同様に、表面の仕上げ剤が劣化してしまった場合は一度削ることで表面の傷や剥げた塗装を取り除き、また新たに仕上げ直しをすることで元のような状態に戻すことができるのです。
家も補修をしながら長く住まうように、家具も壊れた部分は手を入れ修理をすることを繰り返せば使い続けられる、これが「一生ものの家具」「一生使える家具」と言えるのではないでしょうか。
「一生使いたい」という愛着をもつこと
また、一生使う家具ならそれだけ思い入れも必要です。
修理には予算や手間、日数がかかります。
「修理してでもこの家具を使いたい」という気持ちがなければ手早く新品が手に入る買い替えも検討することになるのではないでしょうか。
私の家では着物を受け継いで着ており4代目に入ります。
新しい流行があろうとも、その着物を引き継いでいるのは、そこには思いがあり、私たち家族のために手作業で誂えられ、大切にされ、祖母や母、叔母たちの人生の節目に着られたものは他にはないと皆が知っているからです。
もしこれが機械によって大量生産される既製品であれば母たちも引き継ぐことは特に望まず、わたしたちもやはり今時に作られたその場限りのものを選んでいたのかもしれません。
家具も大切にされていれば思いも一緒に次の世代が引き継いで使ってくれるものです。
家具は毎日使う道具ではありますが、同じように使うのであれば愛着や作り手のぬくもりを感じる、そのような家具が良いですよね。
世代を超えて受け継がれる横浜家具
1859年の横浜港開港を機に山手・山下地区に居住した西洋人が母国から家具を持ち込みました。
当時移住してきた西洋人もまた、わざわざ海を越えて新しい住まいに持ち込むほど家具に愛着を持っていたのでしょう。
西洋ではもともと手を入れながらものを長く使う文化が息づいており、住まう西洋人は壊れてしまった家具の修理はもちろん、新しい暮らしに必要な西洋家具の製作を依頼します。
そうしたことから西洋家具の調査、企画、製作を職人たちは行い、元町の町には注文から製作を一貫して請け負い、販売も行う、今で言うオーダー家具の店が軒を連ねるようになりました。
こうして、横浜元町は西洋家具の町として発展したのです。
横浜家具はこうした背景により、「修理をしながら世代を超えて使える家具」というものづくりがベースとなり、今も受け継がれています。
そのため、材はなるべく合板は使わず無垢を使用し、釘を使わず木と木で組むことで長年使える強度を実現する。
傷がつけば工房で削り、壊れても修復を行える。
調整など細部まで目が届くので親から子へ、子から孫へと受け継がれる愛される家具となったのです。
まさに手をかけながら世代を超えて使われる横浜家具は一生ものの家具と言えます。
世代を超えて使ってもらいたいという同じ思いを持つ横浜家具に共感しぜひ横浜元町にお店を出店したいと考え、2008年に家具蔵は横浜元町店をオープン致しました。
次の世代、その次の世代まで使える一生ものの家具は横浜元町にあります。
2世代先まで考えて購入する家具なら失敗せず、納得したものを選べることでしょう。
一生ものの家具選びはスタッフがサポートいたします。
日本の職人が持つ技と西洋の家具が始めて出会い、日本人が作る洋家具が生まれた地で一生ものの家具を探してみませんか。
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