KAGURA OFFICIAL BLOG

「良い椅子」の条件とは

2020.1.1

 

「良い椅子」とはどういったモノを指すのでしょうか。

古来より現在に至るまで、椅子は庶民が日常生活のために使う道具として存在し続けてきました。

しかしながら人類の財産として博物館に残っている多くの椅子を含めた家具の大部分は、その時代の権力者からの注文を受けて作られたものであると言っても過言ではあるありません。

代表的な例でいえばエジプトのファラオの椅子です。

この椅子には富を象徴する金箔が貼られ、背中には大きな鳥が翼を広げ、脚部には獅子の爪があしらわれています。

「良い椅子」とは何かを紐解いていくためには、これらのような様式家具ではなく、庶民が日常的に使っていた生活道具としての椅子を見つめなおすことが必要なのです。

 

生活道具である椅子に求められる条件.1「丈夫であること」


毎日のように身近で使う道具である以上、まず必須となるのが「丈夫さ」、つまり耐久性ではないでしょうか。

時には勢いよく体重をかけたり、掃除のために移動させたりと、様々な使い方をするなでか簡単に壊れるようでは椅子としての使命を果たせません。

また、相当の年月の使用に耐えるものでなくては良い椅子とはいえないでしょう。

 

生活道具である椅子に求められる条件.2「メンテナンス性」


衣服の場合は毎日毎日同じものを着続けるということはまずないでしょう。

季節の変化によって変わり、そして何より汚れるので着替え、そして洗います。

椅子は毎日のように使い、一年に何百時間、何千時間と使う生活の道具なので、当然傷みが出たり汚れることもあります。

丈夫であることは大前提ですが、万が一壊れたり汚れたりしたときにメンテナンスができることもまた大切といえるのではないでしょうか。

 

生活道具である椅子に求められる条件.3「座り心地」


座り心地とは、単にふわふわと柔らかければ良い、というものではありません。

腰や背中、あるいは胃に負担がかからぬよう、また箸やフォークなどで食事を口に運びやすいテーブルとの関係を保つ必要があります。

デスクチェアとしては筆記をし、作業をし、パソコン操作をするのに適した姿勢を保つことが求められます。

いずれにしても、人間の行動に対する補助具としての機能を有していなければならないのです。

 

生活道具である椅子に求められる条件.4「サイズ」


理想的な座面の高さは、膝裏から踵までの長さが丁度座面の前側の高さに相当するものといわれています。

また膝裏から臀部いっぱいの深さが、座面の奥行きの理想的なサイズです。

深く座って足が浮いてしまったり、逆に踵を床に付けると奥行きが有りすぎて、体が椅子の背から離れてしまったりするようでは良くないのです。

基本的に体のサイズと密接な関係を保っていなければなりません。

 

 

生活道具である椅子に求められる条件.5「美しさ」


日々の生活の道具である以上、それ自身の「美しさ」も重要な要素の一つといえるでしょう。

椅子は正面からだけでなく、側面や背面からの見た目も重要です。

特にダイニングチェアは人が座っている姿を後ろから見ることが多いため、多面的な造形美が要求されるのが椅子という家具なのです。

 

生活道具である椅子に求められる条件.6「価格」


丈夫で使いやすく、美しければ価格はいくら高くても良いというものではありません。

あくまで生活の道具であり、装飾品や芸術品ではないため、価格も重要な要素といえるでしょう。

 

生活道具である椅子に求められる条件.7「重量」


家具を言い表す言葉に、「mobile(独、仏)=動かせるもの」とあるように本来は動かせるものという意味を持つ単語があります。

椅子は日常的に見て、位置を変えることが頻繁な家具である以上、一人では運べないような重さの物は実用という観点から現実的ではないでしょう。

 

生活道具である椅子に求められる条件.8「普遍性」


その時代ならではの流行や造形感覚が、デザインに影響を与えることはままあることです。

ですがその時代を象徴するようなデザインの多くは次の時代には生き残っておらず、真に優れた椅子であれば、時代の感性を超えて支持されるべきものであるべきです。

デザインが一過性ではなく、長い年月の使用に耐えられなければならないのです。

 

熟練の職人の丁寧な手作業で作られた無垢材無着色の椅子


家具蔵は無垢材でチェアを製作し、皆様にご案内しています。

無垢材はいわずとしれた、原木(丸太)から切り出したままの自然な状態の木材をさしたものです。

 

それを使用して製作した家具は「無垢材家具」とカテゴライズされ、なかでも椅子は「無垢材椅子」「無垢材チェア」と呼ばれています。

なかでも座面まで木でできた「板座」チェアについてはそもそも世界的にも圧倒的に少なく、それは製作が難しいからに他なりません。

板座チェアはそもそも張地の張替えなども不要で、ランニングコストの面でも非常に有益です。

では何故そんな椅子が少ないのでしょうか?

実際に高耐久で長期の使用に耐えるものをつくろうとするとき、乾燥の工程を含め、ここまでの手間と技術を持って椅子づくりを行うことができる、というのが非常に少ないからです

家具蔵の無垢材チェアはパーツの切り出し、大まかな面取りなどの部分には機械加工も取り入れ加工効率をアップさせながら日本が誇る伝統の木造建築の工法を家具作りに活かしています。

「機械のスピードに頼るところ」と「手間をかけるところ」をバランス良く振り分けることで長く使うことのできる高品質な製品のコストダウンを図っているのです。

木目の流れを活かしながら各パーツを木取りし、それぞれのパーツは絶妙で滑らかなラインへと削り込んでいきます。

曲木では実現できない個性豊か年輪の表情が美しく現れ、彫刻のような複雑な造形を可能にします。

木目もデザイン、と考えるが故の製法です。

そして日本が誇る伝統の「木は木で締める」木造建築技術を応用した木組みにより接合していきます。

安易に釘などの金物に頼らないことが強度を確保し、何世代にも渡って使い込むことのできる丈夫さに繋がるのです。

そのうえで、パーツ同士の接合に強度が必要な部分は材を厚くした「持ち出し」を用いて、そのお互いの接合部は手仕事による「さすり仕上げ」で有機的なアートラインを描きます。

また、何といっても大きな特徴はその座面の削り込みの深さ。

圧倒的に「深い」それは、臀部から太股にかけて着座時の体圧が分散されるようになっており、板の座面とは思えないほどの優しい座り心地です。

それを含めた人間の体型を考えた曲線の数々は美しさを持って「座り心地の究極」を表現しています。

昔ながらの製法へのこだわり。

いくつもの道具を細かく使い分けること。

生産性の向上を理由に機械化が進む中、あえて手仕事を残そうとするのは機械では出せない滑らかで絶妙なラインや接合技術、また、木が本来持っている美しさを引き出せるからです。

 

 

原木仕入れを行うことから始まり、ひとつひとつが丁寧な作業でつくられる家具蔵の無垢材チェア。

木目もデザインとするようなこだわりの製法と手間を掛けて長く使用することのできる無垢材チェアづくりを行っています。

上記条件を満たす椅子として、古来より継承されてきた熟練の職人の丁寧な手作業で作られた無垢材無着色の椅子がございます。

長期にわたる家具としての使用に適した、厳選された世界の銘木を原木で仕入れ、熟練の目利きによる製材、長い年月をかける徹底した乾燥、熟練の職人による木取り、木組み、そして手仕事による仕上げを行い、ネジや釘に頼らない仕口は、何十年にわたって使い続けられる強度を持っています。

また、木そのものに一切の着色をせず、使い込むほどに味わい深くなる家具は、色を付けないということで、傷がついても色が剥がれる心配がなく、また人工的な塗料に有りがちな劣化による変色や退色といったものが無い、自然のそのままの色なのです。

木目の美しさを活かし、傷も目立たなくすることでインテリアとしても道具としても長く愛してもらうことのできる無垢材チェアとなるのです。

家具蔵の無垢材チェアは種類もたいへん豊富。

これは多様化する日本の住まいと暮らしのスタイルに合わせて選んでいただけるように、ということと選ぶ視点が多様化していることに適合した結果です。

これだけのタイプの異なるチェアがあれば家族それぞれの好みをひとつのダイニングに反映させることもできれば、シーンによって使い分けることも可能です。

そうして生まれた椅子はデザイン性も兼ね備えた優美な曲線がありながら、長く使用することのできる耐久性と、ずっと愛用したいと思わせる使い心地を持ったものとなります。

 

家具蔵の無垢材チェアのラインナップはこちらから

 

 

 

 


最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

  • [—]2020 (108)
  • [+]2019 (432)
  • [+]2018 (112)
  • [+]2017 (65)
  • [+]2016 (69)
  • [+]2015 (44)
  • [+]2014 (36)
  • [+]2013 (62)
  • [+]2012 (130)
copyright AIDA Co,.Ltd. All Rights Reserved.