KAGURA OFFICIAL BLOG

今、注目のサペリ材を知る

2019.12.29

 

今、日本の家具業界で注目され、家具材として人気を博しているサペリという木をご存じでしょうか?

木の分類としては、ヒヨドリがよくとまっている「センダン」という木の仲間になります。

日本のセンダンは樹高が5~15m、胸高直径が0.5m程なのに対して、サペリは巨木になることがあり、樹高は40~60m(建物に例えると15階~20階の建造物くらい)、胸高直径は1~1.5m程にもなる、とてもつもなく大きくなる木です。

今回のコラムでは、そんなサペリの知られざる魅力や特徴をご紹介していきましょう。

 

サペリの魅力1.世界的銘木であるマホガニーと似た色調と木目を持つ


数多くある銘木の中でも、世界3大銘木とされている「マホガニー」。

木目は非常に美しく、光沢があり、辺材の色調は灰白色、心材は橙褐色または紅褐色で、使い込む程に深い濃暗赤褐色に変化していきます。

真正マホガニーの産地はホンジュラスやキューバになりますが、ホンジュラスでは個体数の減少からワシントン条約にて伐採禁止となってしまい、またキューバではほぼ絶滅してしまい、木材として流通していません。

このような世界的な銘木の不足を補うため、白羽の矢が立ったのが「サペリ」だったのです。

サペリの大きな特徴として挙げられるのが、マホガニーと同じ「リボン杢」をもっており、光沢のあるストライプ状の木目が出ることがあります。

また、色調もマホガニーと類似していて、褐色または紅褐色で、心材は使い込むほどに深い赤褐色に変化していきます。このようにマホガニーと酷似する点が多いことが、サペリの人気を高めている大きな要因となっています。

 

サペリの魅力2.価格が比較的安価である


サペリの価格が安価な理由として「(まだ)認知度が低い」「アフリカでの人件費・加工費が安い」ことが大きな要因として挙げられます。

しかし、今はまだ比較的安価ではありますが、数年後に状況は大きく変わっていると考えられます。

その理由として、家具材としてはまだ認知度は低く世の中に浸透していないものの、今はインターネットが普及しており、優れたものが簡単に分かる時代です。

また、SNSなど情報を拡散する手段も多く、数年後には認知度も上がり、価格が大きく上昇している可能性があります。

アフリカでの加工費や人件費についても輸出方法に変化が出てきています。

以前は原木を伐採し、山や森林から持ち帰り、原木のまま輸出する、という方法でしたが、今ではアフリカで原木をスライスし、板に加工することや、さらに薄くスライスして突板(つきいた)にして輸出するケースが多くなってきています。

そのため、以前に比べ加工費や人件費が多くかかるようになってきました。

現在の価格帯で家具や楽器を手に入れることは今後難しくなってくるでしょう。

 

 

サペリ材が楽器として愛される理由


マホガニーはギターのサイド&バックに使われる定番の木材です。

その味のあるサウンドとルックスでトップ板に使われることもあり、音量的にはアディロンダックスプルーストップのものに一歩ゆずりますが、暖かみのあるウッディなサウンドが魅力的です。

しかし、マホガニーは流通が困難になっているため、マホガニーを使用したギターはその希少価値から価格が高騰しています。

そんな中、サペリは木目や色味だけにとどまらず、音質もマホガニーに近いため、近年マホガニーの代用として大手メーカーがこぞって利用しています。

その他、サペリはピアノやウクレレにも使用されていることから、楽器材としても人気があることが分かります。

 

家具材としてのサペリ材


サペリは「加工性が良く、狂いが少ない」「木目に魅力がある」ことが大きな特徴として挙げられます。

どんなに見た目が美しくても、加工性が悪く、反りや割れなど、狂いが出てしまうものでは家具材として不向きです。

日本の気候に馴染ませることが容易ではないアフリカ材の中でも、サペリは丁寧に乾燥を行うことで、手工具でも機械でも加工が行えて、長期間の使用にも耐えうる強度を身に付けることができます。

 

サペリの杢


サペリにはストライプ状の濃淡がはっきりした非常に美しい木目があります。これを「リボン杢」と呼びます。

リボン杢とは、「交錯木理(こうさもくり)」よって現れる木目です。

木は基本的に時計回りか反時計回りにねじれながら成長しますが、乾季や雨季の影響で周期的に回り方が反転する木が中にはあり、そのような木を製材することで、順目と逆目が交互に縞模様になって現れます。

それを「リボン杢」といい、自然光や照明が当たるとキラキラと輝くとても美しい表情を見せてくれます。

 

家具蔵では、数年前から巨大な原木を仕入れ、今そのサペリが長い乾燥を終えて、職人の力で素敵なテーブルやチェアへと昇華しています。

繊細で優美な木目、そして使い込むほどにつややかで味わい深い色へと変化するため、時間が経っても色褪せることなく、いつまでも感動を与えてくれます。

お近くの家具蔵各店にて、実際に見て触れてサペリの魅力を味わってみて下さい。

 

サペリの一枚板天板の詳細はこちらから


最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

  • [—]2020 (110)
  • [+]2019 (432)
  • [+]2018 (112)
  • [+]2017 (65)
  • [+]2016 (69)
  • [+]2015 (44)
  • [+]2014 (36)
  • [+]2013 (62)
  • [+]2012 (130)
copyright AIDA Co,.Ltd. All Rights Reserved.