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無垢材と「木質系加工材料」の違いとは

2019.12.28

皆さんがいわゆる「木の家具」を探すとします。

インターネットで「木製家具」と検索してみたり、大きな家具量販店で品物を見てみたりと、様々な種類の木の家具を見てみることでしょう。

木の家具は木目や手触りなどの質感が、使う人の心に安らぎも与えてくれます。

ただ、この「木の家具」、そのつくりや構造の種類にもいろいろあります。

大きく分けて、一般的には「無垢材」と「木質系加工材料」との2種類に大別されます。

 

無垢材とは


皆さんは「無垢材」と聞くとどのようなものを想像されるでしょうか。

無垢材の「無垢」は純真無垢の「無垢」などでも使われる言葉ですが、総じて「そのもの自体に混じりけの無いもの」のことを指します。

つまり人工的に何かをつけ足して作ったものではなく、ありのままの素材そのもののことです。

ありのまま、ということは木が育った成長過程をそのままに活かしてあげることで、唯一無二の木目や質感が味わえるものです。

無垢材は乾燥・加工に時間と手間がかかります。

木を知り尽くし、木を扱える熟練の職人でなければ、木の動きを読むことができません。

従って、扱いが非常に難しく、かつ現存する保有数からも極めて希少性の高い材料となります。

材面に現れる木目のゆらぎは1/fゆらぎ(エフ分の1ゆらぎ)と呼ばれるような、人間の五感を通して自律神経を整える効果があります。

また無垢材に着色を施さないものは経年変化と呼ばれる、紫外線の影響からの色素変化も楽しむことが出来、使い込む毎に味わいが増す、という醍醐味が得られることも特徴です。

 

木質系加工材料とは


対して木質系加工材料とは、大まかにいうと「本物の木のように見せる作り方をした材料」のことを指します。

その代表格である合板は、大量生産が可能で扱い易く、同じものを安価に作ることを目的としています。

合板とはベニヤ(木材から薄く剥かれた「単板」のこと)を何枚か積層して接着したものこのことです。

(さらにこのベニヤには流通上のグレードがあります。海外で生産される大量生産家具などには場合によって質の悪いベニヤをベースとしている事もあったりしますので注意が必要です)

表面に化粧シートや、突板を圧着し加工した工業製品があります。

プリント合板(木目を印刷した紙をパーティクルボード=木材チップを接着剤と熱で固めた製品や、MDF=木材繊維を固めたもので繊維版と呼ばれる、等の加工品の表面に張ったもの)」

メラミン化粧合板(木目を印刷した紙をメラミン樹種で固めベニヤに張ったもの)」、

突板合板(原木を0.2mm~0.6mmほどまで薄くスライスしたものをベニヤに貼ったもの)」、

ベニアコア合板(芯板(コア)に単板(ベニヤ)を使った一般的な合板。単板だけを交互に直角の方向にし、奇数枚を接着し合わせたもの)」、

ランバーコア合板(幅の狭い挽き板をはぎ合わせてコアとし、表、裏に単板を用いて積層したもの。厚さは通常13mm以上あり、ベニアコア合板より重量が少ない)」

などが代表的なものです。

無垢材はわかり易く言うと丸太の木から伐り出した板材、天然木そのものであるのに対し、木質系の加工材料を使用している家具はコストパフォーマンス、量産を目的としています。

本物の無垢材に比べ圧倒的に材料費が安くすむ事、コスト面を考えた作り方が木質系加工材料の特徴です。

ただし無垢材とは木の質感や温もりが違います。

また、天然素材である無垢材は木目や木の動きを読む熟練の職人の技と経験が必要です。

一方、木質系加工材料は言わばオートメーション化され製造する材料でありますので、人の技術力がそれ程必要なく作ることが出来ます。

 

 

無垢材と木質系加工材料を見分けるコツ


木製家具において本物の無垢材で作られているものと、木質系加工材料で作られているものとを見極めるコツがあります。

例えばダイニングテーブルなどは分かりやすく見分けることが出来ます。

それはテーブル天板の四方の側面を見る事。

特に短辺側の側面が一番わかりやすく、本物の無垢材で作られるテーブル天板は表面の木目の流れがそのまま短辺側の木目に繋がっています。

対して木質系加工材料で作られるテーブルは、表面の木目と側面の木目は繋がっていません。

これは芯材であるベニヤ材のそれぞれの面に化粧となる突板やシートを貼っている為、木目を繋げることが出来ないからです。

見分け方がわかれば、木製家具を購入する際に本物の木で作られているかどうかを間違えずに選ぶことが出来ます。

 

無垢材と木質系加工材料の違いとは


では、何故無垢材と木質系加工材料とを見極める必要があるのでしょうか。

まずひとつに「長く使い続けた時の使用感の違い」があります。

例えば傷の問題。

長く使い続けていると、どうしても生活傷は避けられません。

この傷の見え方も無垢材と木質系加工材料では異なります。

天然の無垢材は中も同じ木なので、傷が付いても何か剥がれてしまう、というようなことがありません。

逆に傷自体がそのまま生活の歴史となって馴染んでいきます。

また、削りなおすことで、新たな表情に生まれ変わらせる、というようことも可能です。

木質系加工材料の場合、傷が付くと表面の化粧材が剥がれてしまいます。

剥がれてしまった化粧材は補修が困難で、傷はそのまま残ってしまいます。

また内部材が見えてしまうと、そこは表面の化粧材とは違う材質なので、傷自体も目立ちやすくなってしまいます。

そのまま使い続けていくと、次第に水染みなども起こりやすく劣化していく様が如実に分かっていきます。

他にも手触りを含めた生活の満足度の違いがあります。

例えばダイニングテーブルは家族の暮らしの中心となる家具ですが、食事をしていく中でも細かな感覚の違いが出てきます。

コップを置いた時の音の響き方、何気なく触る家具表面の心地、家族の歴史とリンクする経年変化、など。

天然の無垢材と人工の木質系加工材料との違いが暮らしの満足度に繋がっていきます。

 

世界的にも環境問題が叫ばれている中、現代の日本の文化には「使い捨て」という言葉が存在します。

木質系加工材料の家具は長期的な使用で見ていくと、経年劣化からいずれ買い替えたなる傾向が高くなります。

世代を超えて使い続けられる家具は、本物の無垢材で作られているものか人工の木質系加工材料で作られたものかをしっかりと見極めることが失敗しない家具選びに繋がります。

 

無垢材家具を使い続けているユーザー様の声はこちら


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