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無垢材の経年変化のメカニズムを知る

2019.10.24

家具蔵で製作するような無着色の無垢材家具は、時間とともにその表情を美しく変えていきます。

そして、年月とともにその表情を変えながら、深い味わいを増していきます。

それはあたかも人の顔が加齢とともに滋味を蓄え、その経験や知識を物語るような雰囲気を持つように。

家具も、日々の暮らしの記憶などが、やがてはあちこちに刻まれていくことでしょう。

無着色の無垢材家具の最大の魅力。

それは経年変化で変わる木肌の色合いと風合いの深み。

だからこそ家具蔵の家具つくりは、木が持つ本来の美しさを活かす、ということを基本にし、無着色にこだわります。

その「経年変化」のメカニズムについてお話ししてきましょう。

 

なぜ、経年変化が起こるのか


経年変化の主な理由は、「光」です。

照明などの光でも経年変化は起こりますが、紫外線での影響が一番強いと言われています。

木の成分である「リグニン」という抽出成分が紫外線などの光を「吸収」→「分解」→「変性」することで無垢材の色が変化していくのです。

木の色の変化というと、「濃く」なっていくイメージが強いかもしれません。

しかし、すべての樹種が濃くなっていくわけではなく、樹種ごとに様々な経年変化が表れます。

このように、着色した家具などでは決して見ることの出来ない「時間の色」を楽しむことができるのが無垢材家具です。

それでは、実際にどのような経年変化を楽しむことができるのか、樹種ごとにいくつか見てみましょう。

 

ウォールナット(アメリカンブラックウォールナット)の経年変化


空間に重厚さと彩りをもたらす、豊かなグラデーションを見せるウォールナット。

産地はアメリカ北東部でクルミ科の落葉広葉樹。

耐久性が高く、狂いも少ないことから、ハープやグランドピアノ、そして飛行機のプロペラなどにも使われてきました。

穏やかで流れるような表情を見せるウォールナットは、世界有数の銘木として世界中で親しまれています。

ウォールナットの経年変化は、暗褐色の深い色合いから、黒味と紫味が抜け、赤褐色そして茶褐色へと変化していきます。

同時に、使い込むことでなめらかな木肌へと移り変わり、無垢材ならではの唯一無二の表情を生み出します。

 

ナラの経年変化


ナラは個性豊かな表情を見せ、多彩な木目の存在感があります。

日本のナラは、数ある広葉樹の中でも最高級材として珍重され、一時期にはヨーロッパをはじめとする世界各国へも盛んに輸出。

「ジャパニーズオーク」として一目置かれる存在となっていました。

ナラ独自の繊維構造から、柾目で材を取ると時に「虎斑」と呼ばれる、虎の背中の縞模様に似た銀色に輝く木目が表れることもあり、個性豊かな表情を楽しむことが出来ます。

ナラの経年変化は、年を重ねるたびに味わい深く黄金色に変化していきます。

 

チェリー(アメリカンブラックチェリー)の経年変化


時の流れに磨かれた木肌の滑らかさ、本物のつやと輝きをもつアメリカンブラックチェリー。

産地はアメリカ北東部で、日本のヤマザクラなどと同じバラ科に属しており、木には直径1センチ程の果実「アメリカンチェリー」が実り、食用になります。

チェリーは樹液が多い樹種で、キャラクターマーク「ガムポケット」などが入り、リップルマークと呼ばれる杢も入ると、とても豊かで美しい表情を見せてくれます。

チェリーの経年変化は、穏やかな明るい色から、徐々に赤みを増していきます。

やがて赤褐色に表情を変えていくその様は、無垢材の醍醐味を存分に味わうことができるものであり、多くの方に人気です。

 

1本の原木からさまざまな工程と長い時間を経て、手仕事でつくり出される1脚のチェア。

熟練した職人の手によって削り出された滑らかな木の風合いをそのまま活かしたナチュラルな仕上げ。

それはどこか初々しさも感じさせる表情です。

そして5年後。

年月を経た木の家具は、成熟するにつれて「時間の色」とでもいうべき独特の味わいを醸し出します。

艶やかさを帯びていく木肌は、手に触れ、腰掛けるごとに、使う人と体にしっくりと馴染んでいきます。

仕上げは着色をせず、塗膜はあくまでも薄く。

木の風合いを活かしながら、汚れの付着をしっかりと防ぎます。

塗料にはもちろん、室内環境や人体に配慮したものを使用。

人にも環境にも優しい、末永く安心して使えるものとなります。

 

 

無垢材とは「生きている」木材です。

その無垢材で作った家具は、経年変化で美しく表情を変えながら、いつまでも感動を与えて続けてくれます。

それは飽きの来ない、見て楽しく、使って嬉しい、暮らしのパートナーです。

木は地球が育んだ大自然の象徴。

人類は衣・食・住の様々な場面において木の恩恵を受け続けています。

人類にとって木はまさにパートナーというべき掛け替えのない存在です。

その木を暮らしの中に取り入れ、生きている家具と共に暮らすことで、日々の生活がより豊かに、そして快適なものへと変わっていくことでしょう。

家具蔵各店の多数の展示では、実際に長期間の展示で見事な風合いになったものや、展示が始まって間もないものとの比較も行うことが可能です。

長く使うことのできる家具をお探しの方、無着色無垢材の家具はきっと最良の選択肢となります。

 

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