無垢材オーダー家具の魅力
2019.7.26
家具はおおむね既製品家具とオーダー家具に大別されます。
一般的には、量販店などの大型店舗は既製品家具を、専門店はオーダー家具を扱うことが多いとされています。
「家具ってすべて同じではないの?」
と思われがちですが、実は家具の種類や販売チャネルも多様化し、家具購入の仕方が細分化されています。
今回は、既製品家具とオーダー家具の違いから見ていきましょう。
既製品家具との違い
既製品は、店頭で売られているものそのもの、または在庫があるものを意味します。
一般的には、大量生産で作られており、納期まで1~2週間というところが多いです。
実際に目でみたまま、そのものが手に入るのでいわゆる「手軽に」購入できるのが特徴です。
半面、既製品の場合、部屋にジャストフィットする家具というのはなかなか無いものです。
幅や奥行が短すぎたり、長すぎたり、色が気に入らなかったりして、仕方なく我慢して使うということにもなりかねません。
「こうだったらよかった」が実現しにくいのがその特徴のひとつともいえるでしょう。
無意識に自身の中にある“要望”を打ち消してしまっているように思えます。
家具は、衣・食・住の中の、「住」に相当し、洋服や食料と違い購入頻度が極めて低い商材です。
だからこそ、買い物の回数による成功・失敗から来る「経験値」が貯まらず、急場しのぎのものや感覚的なものを頼りに購入してしまい、こんなはずではなかったと失敗するケースが多いのです。
購入したものが合わなかったからといって、簡単に処分することもなかなか難しいもの。
「もったいない」という気持ちと環境への配慮という側面も大きく起因します。
家具は住まいと日々の暮らしのクオリティに直結するものです。
慎重に、かつ的確なものを選びたいものです。
無垢材オーダー家具とは
家具はインテリア性も重視されますが、根本としてあるのは「道具」としての役割です。
道具である以上は、日々の使い勝手の良さがまず第一に優先されます。
使い勝手が良くないと日々のストレスが溜まり、愛着を持って使うことはできません。
自分が使いやすく、一切のストレスも感じることなく、使い続けることでの安心感や満足感を得ることが出来たなら。それは毎日の生活そのものが豊かなものになることを意味するのです。
オーダー家具の魅力は、使う人それぞれ感じるところがあるかと思いますが、今回は、特に重要な3つのポイントについてご説明できたらと思います。
●無垢材オーダー家具はサイズや隙間を有効活用できる
空間に適したサイズや希望するスペック(仕様)で製作が可能になること。
一番の魅力は、この部分でしょう。
住まい方の多様性に伴い、それぞれに住まい方に合った家具を選ぶには、オーダーという選択以外には難しいです。
「あともう少し」を解消してくれるのがオーダー家具です。
「あと5cm高さがあったら、たくさんの置物を並べることが出来たのに…」
「10cmの隙間がもったいない…」
「上部に収納があったら、もっとたくさんの収納を効率的に置けたのに…」
このような経験は、皆さんお持ちなのではないでしょうか。
不満を最初に感じてしまうと、その後愛着を持って使い続けることが難しくなっていまいます。
暮らしとは妥協が入ることで、どこか「もやもやした気持ち」が残るものです。
限られた空間で効率的に使い勝手と場所に合ったものを置くことで、空間の有効利用につながります。
毎日過ごす家族の暮らしの場ですから、やはり無駄なく有効に使いたいものです。
●無垢材オーダー家具は、好きな樹種で製作することができる
既製品であれば、サイズ・デザイン・仕様はおおよそ決まっています。
製作する色、またはカラーパレットもまた限定的です。
3種類(ダークブラウン・ミディアム・ホワイト)、もしくは2種類(ダークブラウン・ホワイト)からで構成されているものから選択するのが多くの場合です。
他の家具と合わせるとしても各メーカーとの色合いにも微細な違いがあるので、完璧に揃ったものを探すのも一苦労です。
無垢材家具は好きな樹種で製作することが出来、工業的な色調でなく、自然の色合いなので、組み合わせはしやすいのが特徴です。
●無垢材オーダー家具という考え方
せっかく希望の家具をオーダーで作る訳ですから、やはり愛着を持って長く使えるものが一番です。
無垢材で作るオーダー家具は長く使うことが出来ます。
また、何といっても無垢材の魅力のひとつとして、経年変化があります。
一般的な家具は届いた時が新品で美しいですが、5年、10年、20年のスパンで考えるとだんだんと劣化していくもの。
それに対して無垢材のオーダー家具は、年月を重ねるごとに風合いや色合いが増し、人と同じように美しく年を重ねてくれます。
長くともにした家具は、もはや道具ではなく「家族の一員」。
暮らしになくてはならない存在になります。
アンティーク家具のように、長い年月にわたり使い続けられたものを購入することも魅力のひとつですが、自ら家具を育ててアンティーク家具にしていく喜びもまた代えがたい魅力に溢れています。
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