KAGURA OFFICIAL BLOG

ウォールナット材の種類を知る

2019.7.12

ウォールナット


ヨーロッパでは、ウォールナット(クルミ科)・オーク(ブナ科)・マホガニー(センダン科)・アッシュ(モクセイ科)が家具づくりの4大木材として、古くから利用されてきました。

その中でも、ウォールナットは、独特なグラデーションの中に青紫から赤紫にグレーが加わる奥行感のある風合いが魅力な素材です。

ウォールナットの家具材としての歴史は古く、17世紀後半くらいから王侯貴族の間で、すでにその頃から高級材として人気を博していました。

色合いや美しい木目が人気であったことは今も同じですが、その優れた材質は繊細な加工を施すことが可能になったことで、当時の家具職人が技術を競い合って、新しくもあり優雅で格式もある家具をたくさん生み出したのです。

また、ライフルの銃床にはウォールナット材が使われることが多く、愛好家の人たちはちょっとでも時間があれば磨いて、その輝きを楽しんでいます。

世界屈指の銘木として名高いウォールナット。

ヨーロピアンウォールナット(イングリッシュウォールナット)という種類のものもありますが、現存する木材の中でも最高ランクの評価を得ているのは、アメリカンブラックウォールナットであり、「家具材のロールスロイス」とも呼ばれています。

 

アメリカンブラックウォールナット


現在の日本でもウォールナット材として家具材に用いられているウォールナット材は、ほとんどが北米産のアメリカンブラックウォールナットです。

人気も高く、家具として一枚板のダイニングテーブルやリビングテーブル(座卓)、チェアやソファ、チェスト、ベッドフレームなど、ありとあらゆる家具がウォールナット材で作られていて、住まいの空間をすべてウォールナット材でコーディネートすることもできます。

アメリカンブラックウォールナットは、北米五大湖周辺のオハイオ州、インディアナ州を中心とした非常に寒さの厳しい環境で、時間を掛けてゆっくりと育ちます。

大径木のウォールナットは太い枝を広く伸ばし、その枝には、冬になればたくさんの雪が降り積もります。

太い枝ほど雪の量が降り積もり重たくなりますので、その重さに耐える力が働きます。

その耐えて頑張った証が「縮み杢」として材の表面に現れることがあります。

みなさんも、この縮杢が出ているウォールナットを見かけたら、

「ああ、寒い中を頑張って、生き抜いたのだなあ」

と褒めてあげてください。

 

クラロウォールナット


クルミは人類が初めて食べた木の実と言われるほど、太古の昔から食用として私たちの身近な存在でした。

そんなクルミを人類は、進化と共に品種改良という手段を使って、

「より美味しく、大きく食べ応えのある大きさに、それでいて収穫しやすいようになったら」

との考えを実現させるべく、歴史を積み重ねて来ました。

そんな試行錯誤の連続の中で、生まれたのがクラロウォールナットなのです。

北米産のアメリカンブラックウォールナットを台木にヨーロッパ産のイングリッシュウォールナットを接ぎ木して生まれたのです。

残念ながら食用のクルミとしては人気が無かったようで、いつの間にかその存在自体が忘れられてしまうことになりました。

それから数十年、百年と経った後に、材としての価値が見いだされ、希少な高級材として耳付き一枚板テーブルなどに加工されるようになりました。

生長が極めてゆっくりであることと、収穫がしやすいようにと樹高は低めになるように品種改良がなされていたため、その形状は縦よりも横に太くなる特徴がありました。

そのため、長い時間をかけて生長した高樹齢で大径木の勲章とも言える瘤(こぶ)が樹皮表面に出来ることがあります。

この瘤が出来る過程で、木の内部ではそれに対抗しようとする反応が起こって、いわゆる

「瘤杢」や「玉杢」などの見ごたえのある杢が現れるのです。

この瘤杢や玉杢、縮杢などは、離れて見るとまるで3次元の立体に見えてきます。

この天板に出会えた人は皆さんびっくりされます。

さらに樹形を活かした自然耳のテーブルに仕上げると、木目と形状がお互いを引き立て合って、まさに世界で一つだけの宝物です。

ただ、もともと個体数が少ないこともあり、なかなか手に入れることが難しく、何年もかけて探し求めている人もいるのです。

 

オレゴンウォールナット


アメリカンブラックウォールナットとして、日本にやってきているウォールナットの産地は、主にアメリカ東部のミズーリ州やオハイオ州などですが、西部のオレゴン州出身の特別なウォールナットのことを

「オレゴンウォールナット」

と呼び、特別なものとして一目置かれる存在となっています。

ブラックウォールナットの中でも、高樹齢のものが多く存在し、アメリカ最大のウォールナットは、オレゴンウォールナットと言われています。

オレゴン州はアメリカ北西部のロッキー山脈西側でコロンビア川流域に位置していて、世界有数の森林地帯が広がっています。

そのオレゴン州の森林面積は州の陸地面積の50パーセントを占め、自然環境に恵まれる一方で、オレゴン州立大学には、世界トップクラスの森林学部があることで知られています。

豊かな自然環境を利用して、クリスマスに使われるもみの木の一大生産地にもなっていて、全米中に出荷されています。

 

ウォールナットに会ってみよう


今回ご紹介したウォールナットの中では、アメリカンブラックウォールナットが家具蔵各店で一枚板テーブルや椅子、ソファやベッドなどなど、家具として、ご覧いただくことが出来ます。

直にお手に触れていただくと、より一層ウォールナットの魅力を感じていただけるはず。

クラロウォールナットやオレゴンウォールナットは、希少なためいつでもご覧いただける訳ではありませんが、入荷の際には、家具蔵のホームページでご案内いたします。

ご興味をお持ちいただけた方は、ホームページをチェックしていてくださいね。

 

アメリカンブラックウォールナットの更に詳しい情報はこちら

アメリカンブラックウォールナットの家具と暮らす事例集はこちら

一枚板天板の情報はこちらから

 

 


最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

  • [—]2019 (208)
  • [+]2018 (112)
  • [+]2017 (65)
  • [+]2016 (69)
  • [+]2015 (44)
  • [+]2014 (36)
  • [+]2013 (62)
  • [+]2012 (130)