一枚板テーブルが暮らしを変える
2019.6.16
無垢材のテーブルの中でも、いわゆる「一枚板テーブル」は羨望の目で見られるような特別な存在です。
長い年月を生きながらえてきた表情がすべて木目として、天板に「デザイン」として表れることでその木の醍醐味を余すことなく堪能できるのが何と言ってもその魅力です。
空間の中心に一枚板でつくられたテーブルを添えるだけで、様々な恩恵や想いを感じることができるはずです。
今回はそのような一枚板のテーブルを使うとどのような利点があるのか。
「一枚板テーブルが暮らしを変える」というテーマでまとめてみました。
自然の恩恵を日常に取り入れる
暮らしの中に木の恵みを取り入れることで、人は想像以上の安らぎを感じることができます。
森林が国土の約2/3を占める日本では、昔から木は人の生活に身近な存在であり、木からさまざまな恩恵を授かってきました。
例えば、日本を代表する銘木ケヤキは神社や仏閣の建築材、住宅の建具や床柱などに使われる「特別な木」として重宝されてきました。
またタモの木は堅くて粘り強い材質の特性を活かし田畑を耕す農工具として、日常的な食器として、線路の枕木や現在では野球のバットとしても活躍しています。
様々な工業材料が誕生し、素材選びの選択肢が増えた現代においても、木は私たちの暮らしのあらゆる場面で使われ続けているのです。
このように木と日本人とのかかわりの歴史を振り返ってみると、資源という物理的なものだけではない存在の大きさを感じ取ることができます。
昔も今も、私たちの潜在意識の中には木を尊び、そこに身を委ねたいという思いが変わることなく生き続けています。「木の文化」を心の拠り所としてきた日本人の暮らし。
樹齢数百年をかけて育ってきた自然の木をテーブルとして使用していくことは、木と寄り添い共存してきた私たちにとっていわば自然なことです。
木は昔から変わらぬ安らぎを与えてくれます。
世代を超えて使うことができる
永い時間をかけて育った一本一本の木は、貴重な森林資源です。
それ故に育ってきた年月と同じくらいの長い年月を使用することで、その間にまた新たな森林資源が育っていきます。
一枚板テーブルに限らず無垢材テーブルは、メンテナンスすることで綺麗に保ち、更に長きに渡って使用していくことができます。
つまり長く使い続けることで環境保全にも一役買うことになるのです。
正しいお手入れさえしていれば、高い強度と耐久性を長期に渡って保つことができ、お子様の代に引き継ぐこともできるようになります。
それこそが、「一生モノ」と言われる所以です。
愛着をもって、手を加えながら、家族のような、パートナーのような関係性が生まれます。
昔は父親の時計を息子に引き継ぐ、というような話を聞くことがありましたが、今、親御様が大切に使っていたものをお子様に引き継いでいけるものは、それほど多くはないのではないでしょうか?
愛着があるからこそ物を大事に扱い、その愛着を間近で感じるからこそ、物を大切にすることを覚えていく。
そのようなことが一枚板のテーブルを通して伝えていけるのであれば、ただテーブルを引き継ぐこと以上に愛情を引き継ぐことに繋がるかもしれません。
空間に調和する
一枚板テーブルを使って暮らす方々は、それが自然の素材であるが故に「お部屋に穏やかさをもたらしてくれる」と言います。
木自体はそもそも表面が微妙な凹凸でできており、その凹凸が太陽や照明などの強い光を分散し、人の目に最も心地よいとされる光の反射率50~60%に抑えてくれます。
嫌な眩しさを感じることがなく、目に優しいことで穏やかさが感じられるのでしょう。
同時に木目の流れや木肌の色の濃淡は「1/fゆらぎ」とよばれる動きのパターンがあり、このパターンが人の目に心地よい刺激を与え、気分をリラックスさせてくれます。
また、素材選びの際にナチュラルテイストなお部屋ではナラやタモの木を、モダンな雰囲気のお部屋にはウォールナットをという具合に素材選びを行えば、お部屋にしっかりと馴染み、一枚板特有の存在感を発揮してくれるテーブルとなります。
一枚板テーブルは、決して道具としての役割だけでなく、もっと大切な感覚、感情を人々に享受してくれます。
家具蔵で作っている一枚板テーブルでは、国内はもちろん海外にも目利きの職人が直接出向き、原木の状態で買い付けを行います。
そして原木の外見などから状態を見極めて製材を行うなど、現代の住空間に合わせやすい樹形や木目を選定しています。
これらのことにより、お部屋での馴染みがよく木目も適度に主張があるバランスのよい一枚板テーブルをご案内しております。
一枚板テーブルをご検討の際には、サイズや配置はもちろんのこと、木目について、その木の生い立ちに関してなど様々な観点からプロのアドバイスをお伝えすることで大切なインテリアの中心となる一枚板テーブルをご紹介させていただきます。
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