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いま注目のサペリ材を知る

2019.3.16

皆さんはサペリという木はご存知でしょうか?

あまり聞き馴染みのない木だと思いますが、実は今、日本の家具業界で注目され、家具材として人気が高まっているアフリカの木になります。

今回この「サペリ」の知られざる特徴や魅力をまとめます。

 

サペリ材の魅力


そもそもサペリとはどんな木なのでしょうか。

科目 センダン科 Entandrophragma 属の広葉樹。環孔材。

学名 E.cylindricum Sprague

性質 木質はやや重硬で、木理は交錯し、両逆目部分は鉋掛けがやや困難。

乾燥には長時間を要するが、乾燥後の狂いは少ない。

気乾比重 : 0.65~0.66

産地 コンゴ・ウガンダ・コートジボアール・ガーナなどの赤道付近の熱帯雨林地域。

木の分類的には関東にも多く自生している木で、ヒヨドリがよくとまっている「センダン」という木の仲間です。

サペリには多くの別名があります。

例えば、ユスサペリ・サペレウッド・サペリマホガニー・ボルネオカンファーウッド・ゴールドコーストシダーなどです。

日本のセンダンは樹高が5~15m、胸高直径が0.5m程なのに対して、サペリは巨木になることがしばしばあり、樹高40~60m、胸高直径1~1.5m程にもなります。

ちなみに樹高40~60mを建物に例えると15~20階建の建築物に相当するので、とてつもなく大きくなる木だということが分かります。

熱帯雨林の中で一際大きく、葉を茂らさている木があればサペリである可能性が高いのです。

そんな熱帯雨林の中でも大きな存在感を放つサペリですが、何故家具業界で注目されることになったのでしょうか。

それは「世界的銘木であるマホガニーと似た色調と木目を持つため」が理由の一つです。

世界的にも有名な木で「マホガニー」という木があります。

ギターやバイオリン等の楽器やアンティーク家具等に興味のある方はご存知かもしれません。

非常に木目が美しく、光沢があり、色調としては辺材が灰白色、心材は橙褐色または紅褐色で、心材は使い込むほどに深い濃暗赤褐色に変化していきます。

真正のマホガニーはキューバやホンジュラスが産地になりますが、どちらのものもいまやたいへん希少で木材としてはほとんど流通していません。

このような楽器材・家具材として世界的な銘木の不足を補うために白羽の矢が立ったのが「サペリ」だったのです。

サペリにはマホガニーと同じように光沢のあるストライプ状の木目が出ることがあります。

これを「リボン杢」といいます。

「リボン杢」については後で詳しく解説しますが、とにかく美しい木目だということだけ覚えておいて下さい。

また、色調もマホガニーととても似ていて、橙褐色または紅褐色で、心材は使い込むほどに深い赤褐色に変化していきます。

このようにマホガニーと酷似する点が多いことが、サペリの人気が高まっている大きな要因となっています。

また、いまや超高級材であるマホガニーと比べて手に入れやすい価格帯であることも魅力の一つ。

ただしこれは数年後には状況は大きく変わっているかもしれません。

価格が控えめな理由としては、「認知度が低い」「アフリカでの加工費・人件費が安いため、安価に仕入れることが可能」という要因があります。

家具材としては認知度が低く、まだまだ一般の方に浸透していない名前ですが、今はインターネットで優れたものが簡単に分かり、拡散するのも一瞬です。

数年後には認知度は上がり、価格が大きく上昇している可能性はあります。

また、アフリカでの加工費や人件費ですが、以前は原木を伐採し、山や森林から持ち帰り、原木のまま輸出する…、という流れでした。

最近はアフリカで原木をスライスし、板に加工することや、さらに薄くスライスして突板(つきいた)にして輸出するケースが多くなっています。

そのため、加工費や人件費が多くかかるようになってきました。

現在の価格帯で家具や楽器を手に入れることは今後困難になるでしょう。

 

楽器としても愛されるサペリ材


マホガニーはギターのバック・サイド材として、とても有名です。

その味のあるルックスとサウンドでトップ板に使われることもあります。

音量的には「アディロンダックスプルーストップ」というものに一歩ゆずりますが、暖かみのあるウッディなサウンドが魅力的です。

豪華ではないですが、ホっとする音色が出力されるといいます。

しかし、上記の通りマホガニーは手に入りにくくなってしまっています。

そのため、マホガニーを使用したギターはその希少価値から価格が高騰しています。

そんな中、サペリが注目されるのは、木目や色味だけにとどまらず、マホガニーに音色も近いと言われているためです。

木材の密度や重さを量る基準に「気乾比重」と言う値があります。

これは、乾燥させた木材と同じ体積の水とを比較した数値です。

数値が1に近づく程、密度が高く硬い木材と言え、高密度な木材は水に沈むようになります。

ギターのネックに良く使われるメープルで、気乾比重は0.7程度。

極端な比較対照を出すと、工作などで使われるバルサ材の気乾比重は、0.15~0.2。

双方の数値を比べてみると、メープルはより硬く重い木材である事が分かります。

他にもギター材として有名な木材の気乾比重を例に出してみると、ローズウッド0.75~0.85、マホガニー0.65、ホワイトアッシュ0.6、アルダー0.4~0.5、バスウッド0.4等、様々です。

サペリの気管比重は0.65で、マホガニーとほぼ同じ値になります。

このことが音色を近いものにしている要因とされています。

見た目だけでなく、音もマホガニーに近いとのことから、マーチン、ギブソン、テイラー、ラリビー等有名なメーカーが使用している実績もあります。

その他、サペリはピアノやウクレレにも使用されていることから、家具材だけでなく、楽器材としても人気があることが分かります。

 

家具材としてのサペリ材


前述しているように、マホガニーは高級家具材としても使用されてきた歴史があります。

したがって、マホガニーが入手困難となった今、サペリに家具材としても注目が集まるのは、必然の流れと言えるでしょう。

家具材としてのサペリの特長として、「加工性が良く、狂いが少ない」「木目に魅力がある」ことが挙げられます。

どんなに見た目が美しくても、加工性に乏しく、狂いや割れ、反りの出やすいものでは高級家具材としては不向きです。

サペリは乾燥が難しく、日本の気候に馴染ませることが容易ではないアフリカ材です。

ですが、丁寧に乾燥を行うことで、手工具でも機械でも加工が行えて、長期間の使用にも耐えうる強度を身に付けることができます。

また、サペリにはストライプ状の濃淡がはっきりした非常に美しい木目があります。

それを先ほど少し触れた「リボン杢」と呼びます。

リボン杢とは、「交錯木理(こうさもくり)」と呼ばれる現象によって現れる木目です。

木は基本的に時計回りか反時計回りにねじれながら成長しますが、乾季や雨季の影響で周期的に回り方が反転する木が中にはあります。

そのような木を製材することで、順目と逆目が交互に縞模様になって現れます。

濃淡のはっきりした直線的な木目が現れ、テーブルやその他の家具になった際に、照明や自然光でキラキラと美しく輝く表情を見せてくれます。

この独特の美しさを持つきらめきが、様々な表情を見せてくれて一生モノとして飽きない魅力となります。

 

サペリは楽器材・家具材としてだけでなく、今では床材やドア等の建築関係、ボートやスポーツ用品等、様々な場面で使用されてきています。

また、主に使用している国はアフリカからも地理的に近いヨーロッパの国々になることから、今後日本での希少価値は高まっていきます。

家具蔵では、そのようなサペリに数年前から目をつけて巨大な原木を仕入れてきました。

今、そのサペリが長い乾燥を終えて、職人の力で素敵なテーブルやチェアへと昇華しています。

是非、実際にお店で見て、触れてサペリの魅力を味わってみて下さい。

サペリ材をはじめとする希少性のある一枚板情報はこちら

サペリを使用したチェアのラインナップもこちらからご覧になれます

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