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タモ材を知る

2019.7.15

日本や中国、ロシアなどが原産地であるモクセイ科トネリコ属の広葉樹として、古くから人の暮らしに密着してきた木であるタモ材。

このモクセイ科トネリコ属にはタモの他にアッシュ材もあります。

それよりも重厚でありながらより材としてのしなやかさを併せ持つタモ材は、その特性から建築資材の他に野球のバット、テニスのラケットなどのスポーツ用品に重用される木でもあります。

 

タモはどんな木か


広葉樹の中でも非常に大きく育つことが特徴で、樹高は20メートルから最大のもので30メートル、幹の太さは80~100センチにも生長する木です。

特に真っ直ぐに近い形で生長し、枝下も長く且つ樹形もほぼ正円に近いことから、材として無駄なく使えることも魅力の一つです。

名前の由来の一説に、力を加えても折れずに「たわむ」性質から「タモ」という名が付いたといわれるほど、材としての強度をしっかりと持ちながら、しなりにも強さを発揮し加工性も優れた樹種です。

タモと呼ばれる木はアオダモ、マルバアオダモ、ヤチダモとありますが、アオダモはヤチダモに比べ小ぶりで樹高も半分以下の為、家具類に用いられるタモは一般的にヤチダモのことを指しています。

ヤチダモのヤチは「谷地」と書きますが、これは山間にある沢沿いなどの肥沃で湿潤な地質に育つことから由来します。

根が冠水しても育てる程の水に強い性質を持ち、山間部の防風林としても人々の暮らしに役立っていました。

 

アイヌ文化とタモ


このタモの木は北海道の歴史において、特に原住民、つまりアイヌの人々から崇高な存在でした。

アイヌの伝説には、ヤチダモの上にフクロウが止まるという言い伝えがあります。

アイヌの人達にとってフクロウは夜目が効くため、村の守り神とされていました。

元々はハルニレの木の上に止まっていたフクロウですが、人間が増えて見通しが悪くなりヤチダモの木の上に移ったとも言われています。

その他にも代表的なものとしてアイヌの人達はタモ材を丸木舟の材としても用いました。

丸木船はタモの他にもカツラやセンノキなども用いられましたが、タモが最高の材であると言われました。

と言うのはタモ材で作られた丸木舟で漁に出ると大漁になったそうで、アイヌの人達にとってタモの木で丸木舟をつくることは神聖なものとされてきました。

アイヌ民族の考え方として万物に宿る神のことを「カムイ」と呼び、人間と万物固有のものとがお互いを支えあうことで世界が成り立っているという概念があります。

タモのカムイもまたアイヌの人達にとって共存共栄の対象となり、丸木船を作る際には「カムイノミ」という神に感謝をささげる儀式を行ってからつくっていました。

当時の丸木舟は漁に用いるだけではなく、交通の手段としても使われていきます。

丸木舟で川を下り、海に出て他部族や倭人と交易を行うことでアイヌの文化も発展を遂げていった歴史があります。

その他にもタモ材はアイヌの住居でもある「チセ」の屋根材や農耕器具、また弓などの武器にも使われるなど多くのものに活用されていきました。

 

タモ材で作るダイニングの風景


タモの木としての生育の結果としての凛とした木目の表情は、暮らしに品格と落ち着き感を与えてくれます。

暮らしの中心となるダイニングスペースに、タモ材で作られたダイニングテーブルとダイニングチェアを揃えれば、常に堂々とした佇まいで家族を迎え入れてくれるでしょう。

無垢材で作る家具は手で触れた感触も大切な要素です。

しっかりとした木肌を持つタモ材は、毎日の暮らしの中で目に見える存在力だけではなく、手で触れて楽しむ魅力も兼ね備えています。

自然と家族が集まる居心地の良い居場所として、タモ材は使う人に無垢材を使う喜びと安心感を与えてくれます。

 

通直に天に向かってそびえる木々は、人々に自然に対する畏敬の念を与えてくれます。

木と共に歩んできた人類の歴史に於いて、このタモの木も例外ではありません。

元々タモが属するトネリコは北欧神話で出てくる巨大な木「ユグドラシル」として世界の中心を支える神聖なものとされています。

世界が一本の大樹によって支えられているという考えの象徴として、このトネリコが例えられました。

北欧だけではなくネイティブアメリカンの文化やインド、ヨーロッパ、シベリア等、世界中の信仰の対象ともなっています。

前述のアイヌ文化も同様に、タモ材の持つパワーは私達人類の心の拠り所としても勿論、材としての活用方法も長年の知恵と工夫によって私たちの暮らしに欠かせない存在となっているのです。

 

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