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キッチン機器プラン ~IHとガス、2口?3口?~

2020.7.25

 

これまで」「3口」が当たり前と思われていたクックトップですが、キッチンが多様化し、個々の要望が反映されてゆくに従って、クックトップの在り方も変わってきています。

3口では足りないので4口タイプを採用したい。

グリルは使わないので不要。

電気圧力鍋を使っているので2口あれば十分…等々、クックトップも個々対応の傾向が高まっています。

 

 

2口タイプ


ビルトインタイプのIH、ガスコンロは2口タイプがあります。

以前は控え選手的な印象が強かったのですが、高齢者や単身世帯の増加に伴いそれぞれのライフスタイルに合った機器として、2口タイプの機能やデザインが改善されています。

また、以前は3口IHのみだったメーカーが2口IHを商品化するなど、取り扱いメーカーや機器も増えつつあります。

実際に家具蔵の無垢材キッチンを採用して頂いたお客様の一例ではお子様が独立、リタイアしたご夫婦2人でお住まいの為、IHは2口タイプを採用されました。

さらにグリルも不要とのことでグリル無しの機器を選定されましたが、グリル用のスペースは調理用具(ターナーや菜箸等)の収納として大変重宝していると喜ばれています。

もちろんガスコンロにも2口タイプがあります。

こちらはグリル付きで誰でも使いやすいというコンセプトの下、従来のタイプより文字を大きく表示し、グリルとコンロの操作部分は色分けされ操作間違いがないよう配慮されています。

安全面では鍋を置いていないと点火せず、また鍋を持ち上げると弱火になるので、調理時の鍋の移動も安心という機能があり、1分間鍋が乗っていないと自動消火し消し忘れも防げます。

また震度4以上の揺れを感知すると自動消火するという、火災を防ぐ安心機能が搭載されています。

ガスコンロは火を使うので危険を伴いますがこのような機能によって、ずっとガスコンロを使っていた方が今までと変わらない使い方で、楽しく調理ができるように配慮されています。

 

 

4口タイプ


逆に3口タイプでは足りない、というご意見もあります。

例えば、家族が多い、朝食とお弁当を一緒に作る、来客が多い等の場合はせめてあと1口あればと思って人も多いのではないでしょうか?

では、なぜ3口が主流かといえば、ガスコンロの場合グリルがあると、スペースと排煙の都合上3口になる訳です。

しかし、グリルの無い4口タイプも存在しています。

これを家具蔵の無垢材キッチンに採用されたお客様もいらっしゃいます。

4口あるともう一つお鍋を使うことができるのは魅力ですね。

しかしグリルはついていないので、もう1口多くするか、グリル付とするか、どちらかを選択する必要があります。

また、IHでは海外製の商品に4口タイプがあります。

海外では4口タイプが主流という国もあるとのこと。

グリルが無くオーブンが付いているのは食生活の違いを物語っていますね。

全てを叶える機能を手に入れるのは難しいこともありますが、自分に合った使い方と優先順位を検証すること。

そしてどちらか無くなる機能を、どのような方法で補うか対策が必要です。

このような点も含めIHとガスのどちらを選定するのかを検討すると良いでしょう。

ではあらためてそれぞれの特性を確認します。

 

 

IHのメリットとデメリット


IHは鍋全体が発熱する仕組みで接地面が直に熱源になるため効率が良いのが特徴です。

ガスのように鍋等の調理用具の周りから熱が逃げない為、熱効率が90%と無駄なく熱を利用することができます。

火力が安定するうえに調整しやすく、さらにタイマー機能により弱火でじっくり煮込むことができます。

何より炎が出ないので、小さなお子様が多いご家庭や高齢者の方には安心です。

天板がフラットでゴトクも無いのでお手入れが楽という点も魅力的です。

年々暑さが増す夏場では、炎が出ないので、調理中の暑さを軽減でき室温に影響しないのも嬉しいことです。

ガスコンロと比べると、普及率は23%程度です。

思った以上に少ない印象ですが、理由の一つとして、今使っている鍋等の調理用具が使えないことが多いということ。

主婦にとっては長年使い慣れてきた用具は大切な存在ですので、買い替えることに抵抗を感じるものです。

これまでと違う使い方ではなく、慣れた親しんだ調理器具で使い方を維持ながら安心して使いたい。

だからガスのままでと考える方も多いでしょう。

 

ガスのメリットとデメリット


ガスはやはり火力が魅力。

家庭用としては火と向き合って料理をする達成感もあるでしょう。

それ以外にも炊飯もガスで、また火を使った料理の方がおいしく感じるということも良く耳にします。

IHとの違いはこの火(災)ですが、安全性については家庭用ガスコンロには国の基準が義務付けられています。

それがバーナーに搭載されている「調理油加熱防止装置」と「立ち消え安全装置」です。

さらにガス業界で「コンロ消し忘れ消火機能」、「グリル消し忘れ消火機能」、「高温自動温度調節機能」という「Siセンサー基準」があり、各メーカーではプラスの基準が設けられています。

安全面の配慮は使い方、使う人によって違いますので機能を理解し、求めているものであるかどうか検討することが重要です。

ガス器具の特徴である炎を生かし、左右両方に3,610カロリーの強力バーナーを設置したタイプもあります。

またグリルも年々改善され、ワイド幅で使い易くなり、専用のプレートやダッチオーブンを用いた調理方法も人気となっています。

以前のグリルは、庫内や網のお手入れが面倒でしたが、メンテナンス面でもかなり改善されています。

庫内についた油を高温で焼き切ることでニオイや煙をカットする機能が付いたものもあります。

火の扱い方に注意することができれば、このような新しい調理方法でレパートリーや楽しみも広がりますね。

 

IH、ガスともにどちらも優れた器具ですが、もちろんデメリットもありますので、どちらが自分に合っているかによって選定しましょう。

2口、3口、4口、グリル有無の検討もお忘れなきよう。

家具蔵のオーダーキッチンは無垢材のぬくもり、優しさ、心地よさは勿論、機能や使い勝手を含め、様々な要素から成り立っています。

使い方、暮らし方に合う器具選びについてのお悩みは、最寄りの家具蔵各店、もしくはキッチンスタジオまでお問い合わせください。

専門のスタッフが丁寧にご案内致します。

 

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