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長い時間でも疲れない。「快適な座り心地の椅子」を考える

2019.3.9

旅が「疲れる」理由は椅子にあり?


国内外の旅行や出張で飛行機、もしくは新幹線や特急列車を利用される方も多いと思います。

いわゆる「エコノミー席(普通席)」に座っていて

「ファーストクラスやグリーン車に座って目的地まで移動できたらどんなに快適だろう…」

と考えたことはありませんか?

では、そのファーストクラスやグリーン車は、なぜ居心地良く時間を過ごせるのでしょうか。

乗務員の方のサービスが手厚かったり、音が静かであったり内装にこだわっていて落ち着ける空間になっていたり・・・。

理由は多々あります。

そのなかで今回はファーストクラスやグリーン車が快適に過ごせる要因を「椅子」に見出します。

その比較をしながら「長い時間を快適に過ごせる椅子とは」をテーマに探ってみましょう。

 

新幹線のグリーン車座席と普通車座席の違い


新幹線も車種によって違いはありますが、例えば新幹線の中でも一番有名な東海道新幹線のN700系。

このN700系でグリーン車と普通車のシートでは何が違うのでしょうか?

どちらのシートにも肘置き(アームレスト)が付いていることは同じなのですが、注目したい違いは以下の2点です。

1.座席幅

普通車の座席幅は約40センチに対して、グリーン車は約50センチと10センチ広く取られています。

普通車の座席幅は少し体格がよい男性が隣同士に座ると肘が当たってしまいそうな距離感です。

2.座席間隔(ピッチ

普通車の前後の座席間隔(ピッチ)は、約104センチ。

対して、グリーン車は約116センチとこちらは12センチ広く設置されています。

一人に与えられたスペースが幅10センチ、前の座席との間隔12センチ広く設計されています。

これらの違いは「座り心地」にどのような影響を与えているのでしょうか。

 

座席幅の広さがもたらすもの


人間は、意識的または無意識の間に体を動かして姿勢を変えているものです。

座っていて同じ場所が圧迫されないように、体重を左右乗せ替えてみたり、アーム(肘置き)に片肘をついてみたり、体の向きを斜めにしてみたり、足を組んでみたり、その行動は様々です。

このような姿勢の変更を妨げられてしまうと、体が痛くなったりストレスを感じてしまったりしてしまうもの。

座席幅が狭いとどうしても限られた姿勢しかとることができません。

一方、座席幅が広くなることで、色々な姿勢を取れるようになるのです。

そうすると体が受ける「圧力」を分散させることが出来ます。

普通席でも、隣が空席の場合は姿勢を大きく変えることもできます。

しかし、たとえば3列席の中央で左右に人が座っているケースは?

どうしても、可能な姿勢は限られてしまい、疲れやすくなってしまいます。

「長い時間を快適に過ごせる椅子とは」の一つめの答えは「幅の広い椅子」ということになります。

大量生産が目的に作られた椅子の中には在庫保管の効率の良さや、食卓スペースの省スペース化のために、幅の狭い椅子も数多くあります。

しかし、そういった「幅の狭い椅子」では同じ姿勢を強いられる時間が長くなると体を動かしたくなり、離席してしまうことにつながります。

たいていの人はショールームで椅子の座り心地を試すのに椅子の真ん中に座って正面を向いて試すでしょう。

しかし良く考えてみてください。

家の中でそのような姿勢で過ごす時間はほんのわずかではないでしょうか。

ショールームで椅子を選ぶ時には、自宅にいるような感覚で色々な姿勢を試してみるべきなのです。

 

座席間隔(ピッチ)の広さがもたらすもの


「エコノミークラス症候群」という言葉は最近では、良く知られるようになりました。

飛行機や車などの狭い座席で長時間、足を動かさないでいると血行不良となり血栓が出来てしまい、それが血流によって肺の血管を詰まらせてしまう症状のことです。

「足を動かす」、「足を動かせる」ということは、姿勢を変えることと同じように大切なことなのです。

前の座席との距離が広いと足を動かしやすくなります。

また「足を動かす」ということはつまり脚を伸ばしたり曲げたりすることですが、伸ばした状態でも曲げた状態でも姿勢を安定させなければならないので、どちらの状態でも足は接地している必要があります。

新幹線のグリーン車が快適な理由には、座席間隔が広いということと、加えてフットレストが付いていることにあります。

フットレストがあるおかげで身長の低い人でも足を伸ばした姿勢を維持することが出来るのです。

では、これを日常の椅子に置換えてみると、ダイニングテーブルで使用する椅子の場合は、足元の広さは殆どの場合は問題ないでしょう。

ショールームで椅子を試す際に足を伸ばしたり、曲げたりしてみてください。

深く腰掛け、足を床に付けた状態でどれくらい前後できるでしょうか。

椅子の高さが合っていない場合は、この前後の距離を取ることが出来ません。

そのような時はショールームのスタッフに声を掛けて適切な高さを確かめてください。

 

今回は、新幹線の普通車とグリーン車の座席の違いをヒントに「長い時間を快適に過ごせる椅子」について考えてみました。

今後の椅子選びに参考にしていただけたら幸いです。

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