リビングテーブルの選び方とは?
2024.2.27
目次
リビングテーブルの導入はいくつかの点で見極めが重要
リビングテーブルは人や家庭によってその重要度が異なる家具のひとつです。
食事や作業をダイニングテーブルで行う前提がある人は、ソファの前に配置するアクセサリー的に考えるかもしれません。
一方、リビングテーブルで食事や作業を主に行う人もいます。
その場合、リビングダイニングにダイニングテーブルが無いケースもあり、そこではサイズや高さといったスペックはより重要になってきます。
リビングテーブル自体はリビングダイニングという空間の中で低い場所に重心をつくり、余白を埋めるという意味では有用な存在です。
しかし、サイズやレイアウトを軽視すると「邪魔」あるいは「有っても無くても良いもの」になってしまうものでもあります。
リビングテーブルは有名なデザイナーによる名品から無垢材の一枚板天板を使用したものも含め素材やデザインの選択肢も多様です。
その選択においてはいくつかの点をしっかりと見極めて選ぶことでその価値も変わると言えます。
食事や作業がメインの場合と使い勝手を良くするポイント
リビングテーブルを選ぶにおいて、まず「どの目的のために導入するのか」という点の見極めは重要です。
例えばそこで食事や作業を行うことが多いのか、それは同時に何人か、あるいはソファの前に置いて軽食などを置いておくことがメインなのか。
場合によっては「ソファの前にあるのが普通だから」という理由かもしれません。
食事や作業を複数人で行う場になるなら、幅と奥行はダイニングテーブルと同じようにある程度の大きさが無いといけません。
テーブルはいわば「場所」なので大きい方が心身ともにゆとりに繋がります。
この場合、ソファの前に配置されることが多いテレビボードやその他の周囲の家具、あるいは壁やドアなどとの距離感も余裕を持ったものにしないと回遊性が損なわれます。
ここで美しく使い勝手の良いものになるポイントを挙げるとすれば「ソファのクッション部よりも大きいサイズにしない」こと、そして「脚はなるべく中央に寄せること」です。
リビングテーブルをソファの前に置く場合、テーブルとソファの間に身体を入れて出入りします。
その時にソファより大きいサイズのリビングテーブルだと身体をぶつけやすくなるなど、使い勝手に影響します。
テーブルの総幅はソファの肘掛けと肘掛けの間のクッション部までの総幅であれば出入りにも影響しにくくなります。
また、脚が天板の4隅にぴったりついているようなものはやはり出入りに影響する場合があります。
脚のデザインや取付位置についても打合せができるのであれば、その点もふまえたものにしましょう。
小さくても良い場合は選択肢が広がる
逆にそこで食事はしない、飲食の機会はあってもグラスや小皿を置く程度ならサイズは小さくても良いでしょう。
「ソファの前にリビングテーブルがあるのが普通だから置く」場合も同様です。
この場合、選択肢は「テーブル」と銘打っているものでなくても良いかもしれません。
背もたれの無いベンチは一般的なリビングテーブルとほぼ高さが変わらず、そのうえで奥行きは小さくなります。
軽食程度なら問題ないサイズ感であることが多く、そのことで空間の余白が生まれます。
これで空間そのものがより軽やかに見えることや、ソファの前、あるいはテレビの前が広くなることで回遊性が増す効果もあります。
もちろん、本来は人が座るためのものですから来客の際には移動させても良いでしょう。
コの字型でソファに差し込むようなレイアウトができるものも有用です。
身体の近くに飲食物などを置いておくことができるので便利なうえ、ソファの前が開放的になります。
空間を広く見せることも、ソファ前を小さいお子さんの遊び場として活用することなどのメリットがあります。
スツールの活用なども視野に入れるとより幅広いコーディネートが可能になるかもしれません。
一枚板のリビングテーブルは汎用性が高い
基本的にはテーブルという家具は天板と脚があれば成立します。
そうはいってもインテリアですので、やはりデザインや素材、色合いを含めた「見た目」は重要です。
これを選んではいけない、というものは無く、それぞれが好みのものを選ぶのがベストですが大前提として空間全体の雰囲気に沿うものを選ぶのが良いでしょう。
サイズが大きく空間の主役級になるものなら、そのテーブルが持っているイメージで全体を作りあげるのも「あり」です。
また、空間全体のテイストが決まっている、あるいは他の家具を含めたインテリアに差し込むアクセント程度であれば、全体のイメージと乖離していないものを選ぶことが得策です。
例外は無垢材の一枚板天板です。
人気の樹種でもリビングテーブルとして活用しやすい、サイズが小さいものは価格も抑えめで取り入れやすい一方、樹種次第ではガラスや金物を多用したモダンな空間のアクセントにもナチュラルテイストの空間にもハマりやすくお勧めしやすいものとなります。
リビングテーブル上を「もの置き場」にしないために
リビングテーブルを使用するうえで気を付けたいことは日常における「もの置き場」となってしまうことです。
丁度良い場所に丁度良い高さのスペースがあり、普段使うものや一度使用したものを「とりあえず」置いてしまいがちです。
一つか二つならまだしも様々なものが重ねておいてあるのは単純に空間全体の見た目の美しさを損なうだけでなく、いざという時に目的のものを見つけにくくなるといった弊害も生み出します。
リビングテーブルを導入するにあたっては「ものを置きっぱなしにしない」という意識を高めると同時に、その近くに片づけを行い易い収納家具などを配置することもお勧めです。
例えばソファの横に座面と同程度の小さい収納家具があるだけでも「そこに物を入れる」という意識を根付かせて空間を美しく見せるとともに、テーブルランプなどを置いてよりインテリア性を高めることが可能になります。
私ども家具蔵では無着色仕上げの無垢材で受注製作するリビングテーブルをご案内しています。
世界中から選りすぐった一枚板天板も含め、サイズなども多様にご提案可能です。
ぜひ一度お声掛けください。
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