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家具販売店で椅子を試す際のポイントとは

2023.10.28

 

 

椅子は購入しやすい家具のひとつ


 

 

数ある家具選びのなかで比較的ハードルが低いのが「椅子」を選ぶことかもしれません。

ダイニングテーブルやソファ、ベッドといった大型家具ではないのでスペースを要しないこともその理由の一つ。

また、椅子に限った話ではありませんが、いまや殆どのものの購入はインターネットで完結させることができます。

街を歩いていると家具販売店やインテリアショップではなくとも、例えば飲食店や美容室などで心惹かれるようなものを目にするのがきっかけになることもあるでしょう。

価格などはともかく、家具のなかでも椅子は比較的気軽に購入しやすいもののひとつといえます。

 

椅子は実際に座ったうえで購入することがお勧め


 

 

気軽な買い物、というとあまり手間を掛けずにスピード感を持って行われるイメージです。

その点ではインターネット通販に勝るものは現代においてはありません。

しかし、椅子はできる限り展示されている場所に行って、実際に座り、その椅子に関しての話を確認したうえで購入することをお勧めします。

もちろん、遠くてその店舗まで行くことができない、あるいは外出そのものがなかなか難しいというケースもあるので、それ以外はという注釈は付きますが、そうでなければ、実際の座り心地を試してから購入を決めることで多様なメリットを享受できるはずです。

これによく似ているのが「靴」です。

靴はブランドやデザインによって同じサイズ表記でも幅や長さに僅かな(あるいは大きな)違いがあります。

特に初めて選ぶものについては試着をしないとサイズが全く合わないということも十分にありえます。

サイズの合わない靴は歩行や走行に支障をきたし、そのことで疲れやすくなるなどの弊害がありますが、椅子についても「自身の身体を預けるもの」という意味では、座り心地が悪いと感じる椅子は疲れやすく、寛げなくなってしまうのです。

 

試座の際には靴を脱ぐのはマスト


 

 

実際に家具販売店で椅子を試座するときに心掛けておくポイントがいくつかあります。

まず、よく言われるのが「靴を脱ぐ」ということです。

まだ何も決まっていない段階であればそこまでする必要はありませんが、ある程度候補が絞れてきたら、あるいは「この椅子に決めよう」という気持ちが固まってきたら、靴を脱いだ状態で試座するのが鉄則です。

その理由は「椅子を使用する家の中では靴を脱いでいるから」にほかなりません。

「疲れにくい座姿勢」を定義するならば「効率的な体圧分散」は欠かせない要素です。

つまり、身体のどこかに集中的に負荷がかかるような座姿勢ではなく、背中や臀部、腕などに均等に体圧が分散されている状態が疲れにくさに繋がります。

そのなかで足の裏が床にきちんと届いているか、理想を言えば足裏全体がきちんと床に接地しているかどうかは効率的な体圧分散にとってたいへん重要です。

足が床に付かないことは他の身体の箇所の負担を高め、特に太ももやひざ裏に圧迫感が生まれます。

疲れやすさや痛みに繋がるリスクが高まるのです。

それを避けるためにもその椅子が、靴を履いていない状態、つまり家の中と同じ状況で、自身の足裏が床に着く座面高であるかどうかを確認することは欠かせない作業といえます。

 

椅子に座った状態で様々な動きをとってみる理由とは?


 

 

次にいま椅子を探している、あるいは購入を考えている椅子があるとして、それに座っているであろう「時間」を想定しておくことをお勧めします。

食事の際に使用する椅子を検討するとして、それは食事の時にしか使わないのか=比較的短い時間で別の場所に移動することが多いのか、それともその前後を含めて様々な場面で使用する=長い時間座るのか、という具合です。

もし長い時間を過ごす、あるいはそれもありえると考えるのであれば、想定と同じだけの時間を試座することが理想です。

しかし、家具販売店などで一時間も二時間もじっと座ってそこで過ごしているのは気が引けるかもしれません。

そこで行ってほしいのが「椅子に座った状態で様々な動きをとってみる」ということです。

実際に椅子を試してみるといっても、サッと座ってパッと立ち上がるのではあまり意味がありません。

できるだけ長い時間座っていないと本当にそれが自身にとって座り心地が良いのかどうかは見えてきにくいものです。

椅子に長時間座っていても、ずっと同じ姿勢でいるとは限りません。

また、それは無理といってもよいでしょう。

人は睡眠という無意識下のなかでも寝返りをうつほどに「動きたい」のですが、椅子に座っているときでもそれは同様です。

最初は座面深くに腰掛けていても徐々に前方にお尻がずれていって、身体が後ろに倒れるような姿勢になることもあるでしょう。

元から浅く身体を倒して座るのが好きな人もいるかもしれません。

腕を上げて「伸び」をすることもあるはずです。

あるいは椅子の方向は変えずに少し左右に身体を振ったり、後ろにあるものを取るような動作。

足を頻繁に組む(それも開いて組むのか閉じて組むのか)といった「クセ」がある人もいます。

そのような椅子の着座中に起きるであろう「動き」を試座の際に色々と試すことで長時間座る際のシミュレーションができます。

そこで窮屈感を感じない、あるいはフィット感が損なわれない(具体的には身体への当たりがやさしいなど)椅子があなたにとって長時間座っていても疲れにくい「座り心地の良い椅子」になります。

椅子の試座の際には座った状態で様々な動きをすることが非常に重要です。

 

 

そのような流れのなかではその椅子に関しての情報、例えばその椅子は食事の際に良い姿勢を確保できるような設計になっている、あるいは食事後も寛ぎやすいことを目的にしているなどの補足情報を得ることもできます。

「この椅子の造りのこだわりはどこですか?」と、それを聞き出すことを必ず行ってもよいでしょう。

そうすることで身体が覚えた感覚を裏付ける「情報」を得ることができ、その椅子自体の価値にも納得感の高い買い物にも繋がります。

私ども家具蔵でも、今すぐの購入でなくても、いつかの時に役立つようにとの思いで、今回のお話のように試座の際のポイントを実際の展示や実演をふまえてお話し、さらに製法の秘密やコンセプトをお伝えしています。

きっと椅子選びの参考になるはずですので、お気軽に各店舗へお立ち寄りください。

 

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