ユニット収納家具の魅力とは?
2024.9.19
目次
ユニット収納家具とは?
「ユニット収納家具」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
ユニットとは「個々の単位」という意味合いがあり、その名のとおり個々のパーツを組み合わせることで全体のデザインが完成する収納家具のことです。
それぞれのユニットを組み合わせる・追加することで自身のニーズに合わせた形状・サイズ・使用の収納を作り出すことができます。
メーカーやブランドによってもその特色や対応の幅が異なるユニット収納ですが、元々決まったデザインやサイズを持った完成された家具ではないので特注品としての趣も兼ね備えます。
それでいてフルオーダー品よりも安価になることも多く、高い支持を得ているユニット収納は自身の暮らし方や好みにぴったりな収納を実現できる有効な手段と言えるでしょう。
誕生したのは1960年代
多くの家具メーカーが手掛け、専門メーカーも数多くあるユニット収納家具。
日本におけるユニット収納家具の誕生は1960年代にさかのぼり、ちょうど高度経済成長期を迎え工業製品の発展も大きく勢いを伸ばしていた時期とリンクします。
日本の住宅事情も今に繋がる発展がみられ、国民の嗜好や暮らし方もまた変わってきた時代でした。
そのなかで「決められた仕様を生産し、ニーズに合わせて組み合わせる」という、工業的なコストをふまえたうえで顧客のニーズを満たすことのできるユニット収納家具はある意味必然の誕生だったのかもしれません。
現代でも基本的には決められたモジュールを組み合わせることでデザインや仕様・サイズに拡がりを持たせるものが主流ですが、オーダーする人の希望や事情に応じてユニットごとのサイズを変更する、あるいが一部特注パーツを組み込むなど柔軟な体制で人気を博すメーカーもあります。
カスタマイズ性があり空間の最大活用が叶うユニット収納家具
ユニット収納家具のメリットは多々ありますがそのもっとも大きなものに「カスタマイズ性」と「空間の最大活用が叶う」点が挙げられます。
ユニット収納家具は、個々のユニット=パーツを自由に組み合わせることで対象のスペースやニーズに合わせた最適な収納を実現できるものです。
それは全体のサイズだけでなく、扉の大きさや開閉方法、ガラス扉か板扉か、引き出しの並びや位置などを自由に「設計」できるからこそ叶うものです。
その結果として一台の収納家具に様々な役割を持たせることもできるようになります。
例えばデスクスペースと洋服箪笥が一緒になっている、本棚機能もあるテレビボード、などです。
それは限られたスペースを効率的に活用する意味では非常に有効なものとなりえます。
あるいは壁一面に隙間なく収納を配置することもできるでしょう。
このような多目的家具、あるいは空間の大きさに応じたサイズを擁した家具というのは本来「特注」「フルオーダー」で実現させるものです。
ユニット収納家具を視野に入れると高額になる可能性やより細かい打ち合わせを避けたうえで事情に応じた家具を導入することができる可能性は高まります。
同時に無駄のないデザインで必要なアイテムを見やすく整理できるようにもなり、収納効率が向上する点も見逃せません。
整頓された空間にいることが気持ちのいいものであることは間違いなく、整頓された空間では「必要な何かを探す」という機会は少なくなるはずです。
その時間とストレスを低減できることは特に精神面にとって有益であると言えます。
ユニット収納家具に化粧材が多用される理由
ここでユニット収納家具に使用されるものに「化粧材」と呼ばれるものが多いことにも着目してみます。
その理由は「コスト」「加工性」「デザインの自由度」にあります。
例えば木製のユニット収納家具があるとして、堅牢性や長期間の使用を考慮した耐久性のうえでは無垢材に軍配が上がります。
事実、すべて無垢材でユニット収納家具を提案するメーカーもありますが多くのメーカーが全てのパーツあるいは一部のパーツに化粧材を用いています。
それはコストへの配慮、つまり無垢材よりも安価に作成できる=安価に提供できるためです。
また、無垢材は熟練の職人でないと扱いが難しい面もありますが化粧材であれば加工性も高い=扱いやすく多くの商材を生産できる面も理由となるでしょう。
削減面に関して化粧板は、無垢材に比べて価格が安く製作が可能となります。
化粧材は薄く仕上げた素材を基板に貼り付けたものであり、加工がしやすいことで複雑なデザインやサイズ調整が容易となります。
これにより、さまざまな空間や用途に合った収納家具を作りやすくなるのです。
無垢材を使用したユニット収納家具の魅力
一方で木製の家具を導入するのであれば無垢材の魅力は捨て難いものがあります。
家具蔵のユニット収納家具のラインは化粧材を用いながらも要所に無垢材パーツを選択できるものとなっています。
例えば目につきやすい収納前方に配置される扉や引出は無垢材パーツと化粧材パーツをそれぞれ選択できます。
また、傷なども生まれやすい天板部も無垢材のものを選択すれば、メンテナンスも可能です。
その代わり箱部や土台の部分、そして反りや歪みを避けたい棚板などは化粧材を使用しコストをふまえた「適材適所」の素材を生かした収納家具をご提案しています。
サイズもいくつかの基準となるものはあるものの、事情に応じて個々のユニット自体のサイズ変更を行った提案も可能です。
無垢材で製作された家具は木の質感や木目が一つ一つ異なり、独特の風合いを楽しむことができます。
年月を経るごとに味わい深い色や質感へと変化し、経年変化を楽しむことができるのも無垢材ならではの特徴です。
自然な素材感と高い耐久性が、無垢のユニット収納家具の魅力をさらに引き立ててくれることでしょう。
樹種に関してもウォールナット、チェリー、ナラ、メープルと4種の厳選された樹種からお選びいただけます。
空間を有効的に活用し、それでいてワンランク上の収納家具をお考えでしたらぜひ一度ご来店ください。
収納に詳しいスタッフがひとりひとりに合ったユニット収納家具をご提案いたします。
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