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ドレッサーはどこに置く?

2022.1.30

 

 

忙しい朝や外出前の身だしなみのチェック、皆さんはどこで行っていますか?

洗面台やテーブルなど「専用」ではない場所で済ませている人も多いのではないでしょうか?

一昔前は、化粧や身だしなみを整える場として、鏡台がどこの住まいにも当たり前のようにあり、婚礼家具としても欠かせないもののひとつでした。

最近は鏡台自体がある家庭が少なくなりましたが、見かけるとどこか懐かしい気持ちにさせてくれます。

現代では、その「専用」の場としての役割は「ドレッサー」へと変遷しました。

寝室などに置いてあることが一般的なドレッサーですが、大きさや目的に合わせて置き場所を決めることもできます。

そこで今回はドレッサーの「置き場所」を部屋ごとにご紹介していきます。

 

 

ドレッサーの歴史 ~鏡台からドレッサーへ~


 

 

鏡台の歴史は古く、平安時代頃から貴族たちの間で化粧や髪型・服装などを整えることが習慣化し、鏡を竹の短い柱に掛けて使うようになったことが鏡台の始まりといわれています。

江戸時代に入ると鏡の大量生産が可能となり、庶民の暮らしにも普及しました。

当時の鏡は銅と錫(すず)の合金製で使っているうちに曇ってきてしまうため、専門の職業として「鏡磨き職人」が存在しました。

ガラス鏡を使用した鏡台が普及したのは明治時代に入ってからのことでした。

日本の鏡台がその名の通り鏡を中心として発展したのに対して、海外では17世紀後期のフランスでテーブルを中心に発展した「ドレッサー」が普及しました。

これも日本と同様、貴族の女性たちの間で流行しました。

イギリスではドレッシング・テーブル、アメリカではドレッサーというように国によっても多少その呼称は異なります。

その後、身支度に必要な化粧品などの道具一式を収納できるようなチェストタイプも誕生し、テーブルの上にはおしゃれな香水瓶などを飾って女性の永遠の憧れである「美」を集約する家具として存在しました。

日本でも住居が洋風化するとともに鏡台からドレッサーが主流になっていきます。

鏡台は主に女性が化粧をしたりするのに使われるイメージが強いですが、現在も歌舞伎役者や花柳界で楽屋鏡台が使われています。

役者によってはオーダーメイドをしたり、歌舞伎の世界では代々受け継いでいくこともあるので新たに作る必要がある場合は、50年・100年先のことを考えて、長持ちすることを念頭に置いて注文するそうです。

 

リビングダイニングにドレッサーを置く


 

 

リビングダイニングは基本的に住まいの中でもっとも長く過ごす場所と言えます。

朝の忙しい時間に長く過ごす場所にドレッサーがあることは時短にも繋がります。

いわゆる生活動線の中にドレッサーをレイアウトできればなお便利です。

窓からの自然光でもメイクができたり、お子さんがいる家庭であれば身支度をしていても目が届きやすいという良さがあります。

また最近では、テレワーク用のデスクとしても活躍することがあるようです。

一般のデスクに比べてコンパクトなものも多く、ワンルームの一人暮らしといったスペースに余裕がない場合にも便利に使うことができます。

 

寝室にドレッサーを置く


 

 

これはある意味で一番定番と言える置き場所です。

映画やドラマでも夜寝る前の夫婦の会話が奥様がドレッサーの前でスキンケアをしながら行われる、というシーンをよく見掛けます。

寝室というのはプライベートな空間であり、公の場に出るにあたって化粧や身だしなみを整えてから外に出る、という意味でも寝室にドレッサーというのは置き場所として非常にマッチします。

ドレッサーに座り鏡で自身の顔を見つめる、あるいはスキンケアに勤しむことで一日をリセットし、もしくはスタートする意味ではドレッサーの配置場所としては最も適した場所となるでしょう。

 

書斎にドレッサーを置く


 

 

書斎は主に「仕事を行う部屋」というイメージですが、そんな場所に少し息抜きの場となるドレッサーを入れるだけで空間全体に柔らかい雰囲気を作り出すことができます。

ドレッサーをPCデスクとして取り入れる人も増えており、付属の引き出しなどは細かなものを仕分けして入れておくのにも便利です。

 

和室にドレッサーを置く


 

 

ドレッサーにはスツールや椅子が付き物であり、脚が畳を傷つける可能性も高いので和室には合わないイメージが強くあります。

また、装飾が施された派手目のデザインのものなどを思い浮かべると尚更、和室との好相性のイメージは湧きにくくなります。

ただ、北欧ヴィンテージ家具に見られるようなシンプルでスタイリッシュなデザインは、和室の格子戸や和家具の直線的なデザインと実は相性が良いのです。

畳を傷つけにくい椅子などもあり、オーダーメイドならドレッサーの意匠を受け継いだまま鏡台としてのデザインとすることも可能です。

和室をいわゆる「和モダン」な場所にしたい時や、和洋折衷の空間を楽しみたい時にはおすすめです。

 

家具蔵でも、無着色で仕上げる厳選された無垢材を使用したドレッサーデスクを様々なバリエーションでご提案しています。

ウォールナット・チェリー・ナラ・ハードメープルの4樹種からお好みの木材をお選びいただけます。

置き場所を選ばず、自分だけの特別な場所となってくれるドレッサー。

メイクをするだけでなく、様々な用途に対応してくれるドレッサーをみなさんもご自宅に招いてみてはいかがでしょうか?

 

家具蔵の無垢材ドレッサーデスクの詳細はこちらから

 

 

 


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