一枚板を購入するときに注意すべきこと
2021.1.29
一枚板テーブルの魅力
一枚板とは、高樹齢で大きく育った1本の木から無垢材を切り出し、それを繋ぎ合わせることなく仕上げた、一枚の板・天板のことを呼びます。
「世界にたった一つしか存在しない」唯一無二の希少価値があり、その木の生物としての生きざま全てを感じることもできるのが大きな魅力です。
空間にこの一枚板でできた「一枚板テーブル」をレイアウトすると、まるで空間全体にエネルギーが宿るような、そこにいる人達も「力」をもらえるような気持ちにもなれる存在です。
そのなかで、価格は高額なものが多くなってきます。
要因は様々ありますが、高樹齢=直径の太い原木でないと、そもそも一枚板はつくることができないことはその大きな要因でしょう。
年々、そうした高樹齢で直系の太い木はその数を減らしてきています。
とれたとしてもその状態も千差万別。
なかには虫食いや腐れなどで使用が難しいものもあります。
厳しい条件をクリアしたうえで、さらにさまざまな工程を経る一枚板天板。
必然的にその価値は増していきます。
一生ものとして、そしてその先も代々引き継いで使い続けることができる一枚板テーブルを選ぶ際には、どんなことがポイントになるのでしょうか。
今回は一枚板を選ぶ際の注意点を確認してみます。
展示枚数が多いお店で選ぶ
一枚板選びのポイントでまず挙げられることは、そのお店に多く一枚板が展示されているかどうか。
樹種やサイズ、木目の雰囲気など一枚板を選ぶポイントは多岐にわたります。
多くの天板が置いてあれば、それだけ自分の空間や好みに合う一枚板と出会うことのできる可能性が高まります。
いわゆる「運命の出会い」を果たすのに、必ずしもそうでなければいけないわけではありませんが、確率論として、数が少ないなかで選ぶよりも多くのなかから選ぶほうが妥協なく、納得のいく選び方ができるというものです。
また、多くのものを見ることで、自分自身の好みも違ったものが芽生えてくるかもしれません。
「なんとなく選ぶ」のではなく、自分自身の感性や感覚を確認しながら選ぶためには、やはり多くの板を見ることが近道になるはずです。
家具蔵でも常時、世界中から集めた30を超える種類の銘木をサイズも豊かにご用意して、様々な空間や暮らしのスタイルに合った一枚をご提供しています。
「乾燥」にこだわるお店で選ぶ
一枚板に限らず、無垢材家具で非常に重要なのが、家具材にする前の「乾燥」です。
木が一枚の板になった時に、原木の表皮側=外側の「木表」と中心側の「木裏」という部分に分かれます。
そのなかでより水分が多いのは「木表側」。
水分が余分に残存している状態ではこの木表側に板は反っていく性質があります。
そこで「乾燥」が大事になってくるのです。
木にはその体内に多くの水分があり(約90%とも)、これを製材した後にしっかりと時間をかけて乾燥することで反りが出づらい板となります。
家具蔵の素材選びは、目利きのものが現地まで赴いて細かな観点で原木を選定します。
それを製材し、一本ずつ天日の下で「自然乾燥」させながら海外のものでも日本の気候に馴染むようにじっくりと水分を抜いていきます。
含水率(木の中の水分の保有量)が12~13%までになるまで自然乾燥しながら、その間は風通しを良くするための桟棒を挟み、積み重ねて保管。
外で光や風にさらされながら、蓄えられた水分を発散することで「動き」の少ない板になっていきます。
さらに、現代の気密性の高い室内でエアコンや床暖房などにさらされる木にとっての過酷な使用状況を考慮して、含水率を6~7%になるまで機械乾燥及び養生を行うのです。
家具となった後の環境に適応できるよう管理を徹底しています。
そうすることで長く安心して使っていくことが出来ます。
工場直営のお店で選ぶ
一枚板に関わらず、テーブルを探すときに確認しておきたいことがそのお店が「工場直営店」であるかどうか、です。
テーブルのような大物の家具は一度購入するとなかなか買い替えたりはしないもの。
ただし、その間には様々なことが起こりえます。
今まで使用していたものをきれいに修復してお子様などに譲りたい、そんな方もいるでしょう。
そこで購入したところでメンテナンスを依頼できるかどうか、またそのメンテナンスの期間や費用は明確かというのがポイントとなってきます。
「直営店」以外の購入ではメンテナンスそのものの対応ができなかったり、できたとしても預けている期間が長く高額になってしまうことも多くなります。
そうなると買い替え、という選択肢が出てきて結局それは「使い捨て」のテーブルとなる可能性も高くなります。
「直営店」であれば、自社工場で適切なメンテナンスを短期間で、適正な価格で対応してくれます。
また、「直営店」で一枚板を買う際の価格は、いわゆる卸業者などが入る中間マージンが無く、適正な価格で購入することが出来るという安心感もあるのではないでしょうか。
それは「一生もの」のテーブルを使用するうえでは非常に大事な要素です。
家具蔵でも茨城県常陸大宮市に自社工場を構え、そこで一括の受注生産を行いますが、もちろんアフターケアも万全。
熟練の職人が手仕上げで長年愛用してきた家具を、心をこめて丁寧に修復します。
その他にはお店(会社)の創業年数が長い会社で選ぶことも大切なこととなります。
創業年数が長いということは、長く愛され続けている会社であるということになります。
つまり「信頼できる」ということです。
そこには長年で蓄積された技術や技法もありますので、一枚板を選ぶ上でも品質が高いものを取り扱っているということがいえるでしょう。
一枚板天板、一枚板テーブルは決して安価なものではありません。
多くの方が「一生もの」と思い、購入を決断されるでしょう。
「一生もの」と考えるのであれば一生付き合っていけるような製造工程を行っている、安心できるお店で購入するのがベストです。
家具蔵は上記のような工程で、丁寧な手仕上げの家具をつくる工場直営ショップです。
創業67年という長い歴史にも安心感を持ってご購入いただけるものと考えます。
店舗のスタッフも豊富な知識を持ったプロがそろい、一生ものに相応しい出会いをサポートします。
一枚板との出会いに興味がある方、どうぞ、工場直営家具ショップ「家具蔵」へお越しください。
家具蔵・一枚板ギャラリーへのアクセス・お問い合わせはこちらから
関連する記事
最近の投稿
- なぜ家具のサイズ選びは失敗が多いのか? 2024年10月9日
- 一枚板テーブルが「住まいの顔」となる理由は? 2024年10月7日
- 「椅子から決めれば」テーブルの高さで失敗しない! 2024年10月5日
- ダイニングテーブルは食事以外の活用法も含め考える理由とは 2024年10月3日
- 「一枚板」テーブルと「ブックマッチ」テーブルの違いとは? 2024年10月1日
- ウォールナット材がコーディネート性抜群な理由とは? 2024年9月29日
- 家具の素材は床と同じものを選んでよいのか? 2024年9月27日
- 「タタミベッド」の選び方とは? 2024年9月25日
- 2人暮らしに最適なテーブルのサイズとデザインは 2024年9月23日
- 一枚板テーブルを検討するなら「ここ」を見る 2024年9月21日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,557)
- インテリア&住宅情報 (631)
- 人と木と文化 (395)
- ニュース&インフォメーション (438)
- オーダーキッチン関連 (403)
- 一枚板関連 (630)
- オーダー収納関連 (609)