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「無垢材家具」のおすすめ樹種は?

2021.1.26

 

 

さまざまなデザインの家具が展示されている家具店を見てまわるのはとても楽しいものです。

自身の住まいでのレイアウトをイメージしながらサイズや配置を考えられるのではないでしょうか。

無垢材家具を選ぶ際どんな樹種にしようか迷ってしまう…。

そんなご相談をよくいただきます。

無垢材家具に使われている樹種にはとてもたくさんの種類があります。

そこで今回は、無垢材家具で使われている樹種のなかで特に人気のある3種類をご紹介します。

 

 

重厚さと気品が漂う「ウォールナット」


やはり人気ナンバーワンは「ウォールナット」でしょう。

一枚板だけでなく高級な無垢材家具でも人気が高いウォールナット材。

家具蔵で扱うウォールナット材は、主にアメリカやカナダなど北米が産地の「アメリカンブラックウォールナット」です。

世界に200種以上あるウォールナット材の中ではもちろん、現存する木材の中でも最高ランクの評価を得ているこの木材は、「家具材のロールスロイス」とも呼ばれ、チェアやテーブル、キャビネットといった家具や世界の高級車のウッドパネルなどに使われ、人々の憧れの的となっています。

厳しい寒さのもとで時間をかけて生長するため、硬く粘りのある材質を持つ一方、軽量で扱いやすく、加工性や塗装性にも優れています。

また、加工後の狂いが少ないため、かつては飛行機のプロペラに使われたことがあるほかとても衝撃に強く、銃床材に使われていた程の硬い木材です。

高級家具や、工芸用の木材、ドア材、フローリング材、内装材、楽器の材料、また、アメリカ大統領の指揮台やアメリカの最高裁判所のベンチ、ミラノ大聖堂など、色々なものに使われています。

そしてなんといっても、重厚で茶褐色が特徴的です。

ウォールナットの色の経年変化は、一言でいうと「明るくなる」のが特徴です。

作りたての無垢材ダイニングテーブルや無垢材ダイニングチェアなどは少し紫色を感じるような、黒っぽいダークブラウンのものが多くあります。

「部屋のトーンが暗くならないかな」など心配になってしまうこともあるかと思いますが、心配はいりません。

紫色や黒が抜けてきて時間の経過と共に、明るい赤茶色へと変化をしていきます。

使い込むほどに味わが出てくるのも、人気の理由です。

このように色味は一色ではなく辺材から心材にかけての様々な色がグラデーションを描き、美しい模様の表情を形成します。

無垢材家具となった際には、これもデザイン的な効果を高めてくれます。

落ち着いた色合いと美しい木目が独特の気品を醸し出し、どんな雰囲気の空間やインテリアにも見事に調和してくれます。

 

華やかで優雅なひと時「チェリー」


名前だけでも聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

バラ科サクラ属の広葉樹であるブラックチェリー。

正確には「アメリカンブラックチェリー」という名前でさくらんぼより少し大きなアメリカンチェリーのなる木で有名です。

現在、北米大陸には約30品種のサクラ類がありますが、その中でも絶大な人気を誇り、現代の最高の木材のひとつとして君臨しているのが、アメリカンブラックチェリーです。

空間に馴染みやすく自然に調和し、滑らかな木肌は使い込むほどに美しく光沢が増してきます。

そして経年と共にチェリーは空間に華やかさと温もりを与えてくれます。

特徴的なことの一つに、チェリーには成長過程で樹液が溜まった痕が黒い点や線として残る「ガムポケット」が点在します。

そして一般的には生命力の強い木ほどこの黒い斑点が見られます。

また、「さざなみ紋」(リップルマーク)と呼ばれる成長過程や環境の影響で生じる縮みによる独特の紋様が表れることがあり、その美しい表情が人気の秘訣にもなります。

このような杢が入るとより輝きが増し、非常に美しい表情を見せてくれるのです。

同時にこの輝きは太陽光や照明の加減により異なり、チェリーの表情が豊かだと言われる由縁です。

無垢材ダイニングテーブルであれば、日中と夜で座る位置を変えるだけでいつもと違った表情を見せてくれます。

無垢材・無着色家具の最大の魅力である末永く使える点と、ブラックチェリーの経年変化はとても相性がいいため世代を問わず愛される理由となっています。

素朴な中にも高級感を感じることができる木材なので風合いの変化を含め長く家具を愛用したいという方におすすめです。

 

寛ぎと癒しのインテリア「ナラ(楢)」


ナラ材は、「どんぐり」が生る木というと分かる方も多いでしょう。

日本、中国、ロシアがおもな原産地で、ある程度成熟した森の仕上げに生える「真打ち」的な存在の木であり、もっとも進化した構造組織を持ちます。

他の樹種を寄せつけない圧倒的な生命力で、純林を形成し、豊かな森を作ります。

日本のナラは、数ある広葉樹の中でも最高級材として珍重され、明治時代以降の一時期はヨーロッパをはじめとする世界各国へも盛んに輸出。

「ジャパニーズオーク」として一目置かれる存在となっていました。

欧米を原産とするホワイトオークやレッドオークなどの素直な木目に比べて、板目で材を取ると力強い精悍な木目が表れ、独特の存在感を見せてくれます。

そこから「ジャパニーズオーク」として一目置かれる存在となりました。

ナラ独自の繊維構造から、柾目で材を取ると穏やかで優しい表情の中、時に「虎斑紋」(シルバーグレイン)という虎の背中の縞模様に似た銀色に輝く木目が表れることもあり、個性豊かな表情を楽しむことができます。

ナラ材(オーク材)はとても優しい色合いをしており、和風スタイルにも洋風スタイルにもなじみやすいのが特徴です。

比較的落ち着いた色味をしていますが使い込むほどに黄金色に変化していき、モダンで洗練されたリビング空間にあって、独特の存在感を醸し出します。

どっしりと落ち着いたイメージを与えてくれ根強い人気を誇っています。

 

お好みの樹種は見つかりましたか?

家具蔵ではこの他にも国内外から選りすぐった、さまざまな樹種を取り揃えています。

木目の味わいを活かした無着色の仕上げにこだわり、厳選された木材の使用と素材を生かした無垢材家具をお作りしています。

無垢材の風合いの良さを味わいに、一度お気軽にお越し下さい。

 

家具蔵で扱うその他の樹種についての情報はこちらから

 

 

 

 


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