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無着色の家具が与えてくれるものとは

2020.7.6

家具蔵では、無着色で無垢材家具を作り上げることを1995年のオープン以来、揺るがないポリシーとしています。

長年に渡って守り続けて来たこだわりの一つで、この「無着色」が無垢材の良さを最大限に引き出すのです。

 

 

着色の家具の特徴


無着色の一方で、本来の色と違う色を上塗りした「着色家具」というものがあります。

着色する理由はひとつではなく、いくつかの理由が考えられます。

●自然素材でモノトーンの家具やインテリアを揃えたい

自然素材である木材を使い家具やインテリアを統一したいけれど、ホワイトやブラックを基調としたモノトーンの空間に仕上げたい。

そのような場合、自然素材の樹種の中で材面を完全なホワイトやブラックで再現することは、困難であることから白い塗料や黒い塗料、混合したグレーで着色されています。

●品質のバラツキをなくしたい

大量に、またはランダムに木材を買い付けた場合、同じ樹種であっても木目の個性や色味がバラバラになってしまいます。

そのバラツキを馴らすため、色を塗り、あたかも同じものであるように着色加工されます。

これは、なるべくコストを掛けず品質を一定化させる手段の一つと言えます。

●人気の素材に近づけたい

世界的な人気で時に流通量に限りがある樹種の場合、なかなか良質な材を仕入れることは困難を伴います。

そのような中で、安く入手しやすい他の樹種に人気樹種に近い色を塗り重ねることで、商品化することがままあります。

こうした理由で着色された家具というものは大量生産が可能で、じつは世の中には多く出回っています。

安価な材料を仕入れ、人件費の高くない地域で製作・着色することは生産コストを抑えることにもつながるためです。

しかしながら、木が持つ本来の質感や表情は損なわれてしまいます。

また、そうしたものは長い年月の使用において、傷みが目立ちやすくなってしまいます。

 

無着色の無垢材家具の特徴


着色家具が主流でもある現代。

それとは一線を画すのが「無着色の無垢材家具」です。

「木に色を塗らず、本来の色で仕上げ、その木が生きて来た証の木目をデザインの一部として活かす」

これが無着色の無垢材家具なのです。

無着色の無垢材家具には家具を使用する側、つまり皆さんにも享受できるメリットがたくさんあります。

●傷みすらも味になる

そもそも無垢材とは「木そのまま、木そのもの」の材料のことを指します。

それと対極にあるのが表面材、心材に分かれている合板物(ベニヤ=木材から薄く剥かれた「単板」を何枚か積層して接着したもの)ですが、その表面に化粧シートや、突板を圧着し加工した工業製品のことを木質系の加工材料といいます。

対して無垢材はわかり易く言うと丸太の木から伐り出した板材のことです。

木質系加工材料は長く使用するうちに傷みが出てくると、それはあくまで傷であり、劣化でしかありません。

無垢材は無着色のものであれば中身も同じものですから、たとえキズがついてもそれも味わいになります。

もちろん、それを削って直すことも可能です。

●時間とともに変わりゆく表情が楽しめる

着色もの、木質系加工材料のものは着色を行うので当然色褪せもあるでしょう。

木というものは本来経年変化で色が変わります。

濃くなったり、明るくなったり。

それらはすべて経年で得ることのできる「美化」。

無着色で仕上げられた無垢材家具は、出来上がった姿がすべてではなく、表情が時の流れとともに違う姿を見せてくれます。

使い込むごとに違った表情となることで、飽きがこず、また愛着も湧いてくるというものです。

 

チェリー材の無着色無垢材家具の楽しみ


無垢材家具の代表的な樹種「アメリカンブラックチェリー(チェリー材)」は、うっすら桃色から濃いオレンジ色に劇的に変化するのが特徴です。

この色合いの変化は、単純に色が変わるだけと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それだけではないのです。

チェリー材の色合いの変化は、木目による表情の変化も楽しめるのです。

木目は木が生きて来た証の年輪(成長輪)なので、樹から木材になった後では変わらないはず。

そう、そのはずですが、無着色の無垢材家具は、実は表情が変わるのです。

正確に言うと表情の印象が変わると申し上げた方が良いかもしれません。

このチェリー材は全体の色合いが長い時間の経過とともに濃いオレンジ色に近い色合いに変化します。

それにつれて年輪の木目の印象はだんだん和らいでくるのです。

出来上がったばかりの頃は、鮮やかで明確な印象のあった木目。

その木目も一緒に長く過ごしていると、空間にも馴染み年々優しい顔になってくれます。

これは、長年に渡って一つの無垢材家具を使い続けてくれた人にだけ味わえる光景なのです。

チェリー材は優しい顔に変わります、逆の変化を楽しめる樹種もあるのです。

それが「アメリカンブラックウォールナット(ウォールナット材)」です。

 

ウォールナット材の無着色無垢材家具の楽しみ


アメリカンブラックウォールナット(ウォールナット材)は落ち着いた黒に近い色合いから徐々に明るい茶色に近い色合いに変わっていきます。

この色合いと印象の変化は、前述のチェリー材とは逆の変化と言えるでしょう。

ウォールナット材の魅力の一つは、個性豊かで力強い印象の木目です。

その木目が、経年変化とともに年々輪郭が明確になり、凛とした、力強い表情に移り変わっていくのです。

そういった意味では、他の無着色無垢材にも増して10年後が楽しみな素材ともいえます。

これも無着色で仕上げているからこそ味わうことができる楽しみであり、無垢材家具の本来の良さなのです。

 

無着色の家具が残してくれるもの


暮らしの中でできるふとしたへこみやキズ。

もしくはお子様やペットが残した成長の痕。

そうした想い出のキズというものが、色合いの変化とともに毎日の歴史の痕跡になる。

「これは、あなたがあの時に付けたものよ!覚えている?」

といった、昔話が出来るのもまた無着色で作られた無垢材家具の魅力です。

家具蔵の各店では、展示から比較的時間が経ったものと作って間がないものなど時間による色合いの変化や使い込んだ証も見て実際に確認することが可能です。

お近くの店舗で無着色の無垢材家具をご堪能ください。

ZoomやLINEを使って、店舗の家具の展示をご覧いただくことも可能です。

 

 

長年家具蔵の家具を使った暮らしの声が詰まった事例集はこちらから

 

 

 

 


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