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無垢材収納家具に向いている樹種とは

2022.3.18

 

 

収納家具は「無垢材で」という選択肢


 

 

 

チェストやリビングボード、キャビネットなどの収納家具。

これらを選ぶにあたって、自分なりのこだわりや使用感を充実させたいのであれば、既製品よりもオーダー家具がお勧めです。

オーダー家具に用いられる材料には様々なものがありますが、代表的なものは、いわゆる「木」からつくられるものです。

大きく分けて、「木質系加工材料」と呼ばれる(合板など)人工的に作られたものと、原木の状態から切り出されたままの状態で使用する「無垢材」が存在します。

より木のぬくもりを感じることができ、かつ長期間の使用を考えるのであれば、後者が断然優位に立ちます。

無垢材は、天然の木が本来有している風合いや素材感をそのまま感じることができるという優れた特徴がありますが、乾燥・加工に時間と手間がかかります。

木を知り尽くし、木を扱える熟練の職人でなければ、木の動きを読むことができません。

従って、扱いが非常に難しく、かつ現存する保有数からも極めて希少性の高い材料です。

この無垢材として用いられる樹種は非常に多くの数があり、それらの中から自分の好みに合ったものを選び出すには、いくつかの基準を設けておくことが必要となります。

具体的には、樹種の持つ木目や色合いといった「見た目」に加え、表面の手触りや耐久性などを基準として持っておくとよいでしょう。

自分が求める空間のイメージや、期待する質感などを踏まえて樹種を選ぶようにすることによって、いわゆる「失敗」をすることは避けられるはずです。

 

 

針葉樹と広葉樹


 

 

次に、収納家具に用いる無垢材について、具体的にどのような樹種が候補になるのかを見ていくことにしましょう。

まず最初に、世の中にある樹種は大きく針葉樹と広葉樹に分けることができます。

針葉樹というのは、その名の通り、葉が針のような形状をしている樹種であり、マツやスギなどは代表的なものです。

一方、広葉樹は、針葉樹とは異なり葉が平たい形状をしているものであり、ウォールナット、チェリー、ナラ、ハードメープルといったものがそれに該当します。

針葉樹にも広葉樹にもそれぞれに木材としてのメリットがありますが、無垢材を用いたオーダー収納家具の材料として使用する場合は、その特性から広葉樹を選ぶ方がお勧めです。

また、英語で針葉樹はソフトウッド、広葉樹はハードウッドと呼ばれることからも分かるように、一般的に広葉樹の方が針葉樹よりも固く丈夫な木材となります。

これは、針葉樹は基本的に上方に向かってまっすぐのびる性質を有していることから、木の内部にある空気を通す管の部分の面積が大きくなる傾向にあるのに対し、広葉樹は途中で曲がったりする複雑な形状をする性質があるため、空気が通る面積が少なくその分密度が濃い木材になることが理由です。

中に多くの物品を入れておく収納家具に用いる木材には、高い耐久性が求められることから、この観点でも広葉樹の方が針葉樹よりも向いているということができるでしょう。

 

 

 

樹種ごとの違いは?


では、ここからは無垢材収納家具に適した樹種として人気のあるウォールナット、チェリー、ナラ、ハードメープルのそれぞれの特徴について見ていくことにします。

 

ウォールナット


 

 

まず、ウォールナットは、落ち着いた色合いをしており、収納家具の材料に使用した際には、重厚感あるデザインに仕上げることができる樹種です。

特に、ウォールナットの中でも良く用いられる「アメリカンブラックウォールナット」は、表面が輝くような濃い褐色となっています。

アンティーク調のデザインの収納家具に仕立て上げて、落ち着いた色合いに統一した室内に設置すれば、重厚感あるクラシカルな空間を演出することができるでしょう。

 

チェリー


 

 

次に、チェリー。

その赤みの強い色合いは、無垢材が有する木の優しさ・あたたかさを感じやすい、ぬくもり溢れる空間をつくることのできる樹種といえるでしょう。

収納家具に用いた場合には、空間に安らぎを与えることができる雰囲気のある一品にすることができます。

製材したての際、そして家具となって自分の手元に届いた時は淡い桃色をしているチェリー。

その優しい表情は年月の経過の中で紫外線などの影響により、最終的には濃い赤褐色に変わっていきます。

その「劇的」ともいえる変化は、時を重ねるごとに表情を変えるという無着色で仕上げた際の無垢材ならではの魅力を存分に堪能できます。

 

ナラ


 

 

ナラは、数ある樹種のなかでもとりわけ優れた生命力を有する樹種ですが、その木肌は凹凸感に富み、その独特の手触り感は多くの人を魅了します。

また、独特の放射組織から生まれる虎の斑紋を思わせる「虎斑(とらふ)紋」は、日本にも馴染みの深い著名な建築家フランク・ロイド・ライトがその虜になり、好んで使用していたことは有名です。

この表情を活かすことによって、ナチュラルな雰囲気溢れる、素朴でやさしい雰囲気を持つ収納家具を仕立てることが可能です。

どんな空間にもよく馴染むその風合いは、コーディネートに迷った際にも重宝する樹種となっています。

 

ハードメープル


 

 

最後のハードメープルは、広葉樹の中でも特に艶やかな質感があり、「木の真珠」とも称されます。

また、きめ細やかな表面で手触りも滑らか。

その風合いは清潔感のある爽やかな空間を演出します。

上品でシンプルなインテリアで室内を彩りたい、という場合にはお勧めの樹種といえます。

 

以上が、収納家具を製作する際のおおよそ代表的な広葉樹の樹種の特徴です。

それぞれが最高級の評価を受ける家具材であり、どれを選んでも間違いではありません。

もし樹種選びに迷うことがあれば、専門的な知識を持つ家具蔵のプロスタッフにお声がけください。

様々な事例や豊富な知識、CGシミュレーションなどを使用しながら納得のお買い物ができるようサポートいたします。

 

家具蔵の無垢材オーダー家具の詳細はこちらから

 

その他の樹種のご案内はこちらから

 

 

 


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