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ナラ材家具のコーディネートとは

2021.12.6

 

 

みなさん、「ナチュラルカラー」といったらどんな色を思い浮かべますか?

ファッションのコーディネートでナチュラルカラーといえば、アイボリーやオフホワイト、ベージュ系の淡い色合いのことを指して使われています。

これは、綿・麻・絹・羊毛などのような天然繊維をイメージした色合いということで、ナチュラルカラーと呼ばれています。

天然素材の色合いは、服装でも比較的コーディネートの幅が広く、ナチュラルカラー同士の組み合わせや、アクセントカラーにモノトーンを加えた組み合わせなど楽しみ方は色々です。

では、木材のナチュラルカラーとはどんな色でしょうか。

アメリカンブラックウォールナット材のような青紫に赤みが差した色合いでしょうか、アメリカンブラックチェリー材の橙色のような色合いでしょうか?

はたまた、マホガニー材やチーク材のような銘木の色合いでしょうか?

どれも無着色で仕上げた材の色は様々です。

天然の色合いなので人によっては、

「私の思うナチュラルカラーの木材はウォールナットです!」

とお答えになる方もいらっしゃるでしょう。

ここ最近、ご新築やリノベーション、リフォームなどを行った方、または進行中の方は思い出してみてください。

家具や内装(床材や天井材、建具など)を選ぶ際に、「床材はナチュラルな感じの色合いでお願いします」とリクエストした場合、どんな色のサンプルが提示されましたか?

多くの場合、ナラ材(オーク材)やそれに近い色合いのサンプルが提示されたのではないでしょうか。

現代では、様々な色合いの樹種が世界中から手に入ります。

しかし私たちにとって身近で懐かしく、ホッとする材木の色はナラ材のような色合いなのです。

ナラ材は、その昔は人の住む地域に近い里山などでも多く存在していて、炭として燃料に、床材として建築材に、または酒樽として使われたり、いつも身近なところで使われていました。

 

 

 

ナチュラルカラーとしてナラ材家具のコーディネート


 

 

前述のように、ファッションにおけるナチュラルカラーは、とてもコーディネートがしやすい色合いです。

同じように、天然木でいうところのナチュラルカラーの代表格と言えるナラ材家具は、とてもインテリアコーディネートの幅が広い、いわば「楽しめる」家具材です。

例えば、同系のナチュラルカラーのフローリングの室内空間にナラ材家具をセレクトしても、ナラ材が持つ存在感は、いかんなく発揮され、埋もれてしまうことがありません。

ナラ材の放射組織は虎斑(とらふ)杢といって、家具の表面に現れひと際その存在感と個性を表現してくれます。

虎斑杢は、日本では虎の毛皮模様に似ているとことで、虎斑と呼ばれていますが、欧米では「シルバーグレイン」として銀色に輝く杢として、評価されています。

シルバーグレインは、窓から差し込む自然光で見た時と、夜になって照明の光で見た時、見る角度や光の強さなどで、様々に変化する様が、魅力にもなっています。

さらに、無着色の天然木材は、経年とともにその色合いにも変化を見せてくれるのです。

作りたてのナラ材は、明るいベージュ系(染色していない羊毛の地のままの色)から、黄金色にまで色味を増し使い込むほどに艶が出てきます。

この色合いの変化は、住まいの空間に時間とともに馴染んで、周囲の様々なアイテムとも調和してくれるようになります。

 

質感によるナラ材家具のコーディネート


 

 

色合いというものは、家具をコーディネートするうえで、大きな要素であることは間違いありません。

しかしながら、天然木には色以外にもコーディネートするうえで、大事な要素もあるのです。

それは、「質感(手触り)」です。

家具蔵の店舗にお越しいただいたら、様々な樹種の家具を展示していますので触り比べてみてください。

きっと、樹種による質感(手触り)の違いを実感していただけると思います。

ナラ材家具の手触りは、細かい凹凸を感じることが出来るので、より自然感が楽しめます。

アメリカンブラックチェリーやハードメープルといったスベスベした質感のものと比べると、同じ表面仕上げを施していても、違いをはっきりと区別することができます。

それは、きっと目をつぶって触っていただいてもわかるはずです。

そこで、その質感によるコーディネートするテクニックをご紹介します。

 

色合いを近似色で合わせ、あえて質感の違う木材を合わせたコーディネート


 

 

例:ナラ材家具とハードメープル材の床

色合いは近似色となる明るい色合いですが、表面の質感(触り込心地)が対照的なので、メープルのフローリングにナラ材のダイニングテーブルを配置してみると、同系の色合いながらナラ材家具がアクセントになります。

空間全体を明るい雰囲気にまとめたいという方にお勧めです。

 

質感を合わせて、色合いを対照的な組み合わせて強調するコーディネート


 

 

例:ナラ材家具にウォールナット材の床

色合いはとても対照的なナラ材とウォールナット材ですが、これがインテリアにアクセントを加えたいと思った時に役立つ組み合わせになります。

床がナラ材や近似色のフローリングでダイニングテーブルだった場合、テーブルに合わせるダイニングチェアにウォールナット材を合わせると、明るい雰囲気の中にウォールナット材が引き立ち空間にメリハリが出てきます。

 

 

このように異なる樹種を組み合わせるコーディネートは、木の質感を触れて感じることができるほど、薄く均等に表面仕上げを施すことができる技術があってこそ可能になるとも言えます。

ナラ材は、私たちにとってとても馴染み深い素材でもあります。

ナラ材の家具と一緒に過ごすことで、とても落ち着く空間になり、例えばお子様が独立したのち、里帰りした際にホッとする家族の思い出の詰まった場所にもなります。

ナラ材家具で、そんな空間をコーディネートしてみてはいかがでしょうか。

もちろん様々な事例を知る、家具蔵のプロスタッフが一番最適なコーディネートのお手伝いをいたします。

 

ナラの無垢材家具を使用した事例はこちらから

 

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