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無垢材家具でつくる寝室コーディネート

2021.11.15

 

 

1日8時間の睡眠を取ると仮定すると、人生の1/3の時間は寝ている計算になります。

そのため、住まいの寝室は多くの時間を過ごす場所になります。

多くの時間を過ごす場所だからこそ、居心地の良さは重要で、居心地が良ければ安眠に繋がり、体と心の状態が良くなります。

寝室の居心地の良さを生み出す要因は様々です。

例えば、自分に合った布団やマットレスを使用する、大きなベッドを使う、カーテンやブラインド、照明で好みの明るさに調節する、空間を落ち着いた色合いにする等。

今回は無垢材の家具を寝室で使用することで得られる効果とコーディネートをご紹介致します。

 

 

無垢材家具は質の良い眠りを生み出す


 

 

無垢材を使った部屋は殺菌作用のあるニオイ成分のフィトンチッドが出て、室内にいて森林浴ができるといわれます。

健康に良い気持ちの良い空間になるといわれていますが、それを科学的に実証しようという試みがなされています。

無垢材と睡眠の関係の研究が、九州大農学研究院(福岡市東区)で進められています。

無垢材を多く使用した棟と合版材など新建材を多く使用した棟で実験は行われ、無垢材を多く使用した棟のほうが睡眠の質が上がるという結果になりました。

深い睡眠のノンレム睡眠の時間が無垢材を多く使用した棟では130~220分、新建材を多く使用した棟では110~180分。

覚醒に近い状態のレム睡眠の時間が無垢材を多く使用した棟では10~30分、新建材を多く使用した棟では25~80分となりました。

深いノンレム睡眠は無垢材を多く使用した棟が長く、覚醒に近い状態のレム睡眠は無垢材を多く使用した棟のほうが短かったのです。

室温変化は特に差はなかったのですが、人体から発する水蒸気で上昇する湿度は新建材棟が就寝前より10%超上がって80%を上回りました。

一方、無垢材棟は3%程度の上昇にとどまったことから、無垢材の調湿作用が睡眠の質に影響したと考えられるようです。

その他にもリラックスの度合いや集中力なども調査され、アルファー波や心電図、交感神経、副交感神経も測定も行われ、無垢材を使用した部屋はリラックスしやすいことも実証されました。

部屋の床や壁、天井全てを無垢材にすることは容易ではないかもしれません。

ですが、ベッドやチェスト、ナイトテーブル等を無垢材家具にすることで安眠効果が得られるのであれば取り入れやすい方法といえるでしょう。

 

無垢材家具の寝室コーディネート1. 素材(色調)を合わせる


 

 

現代の日本の寝室の広さは6帖/8帖が7割、10帖以上が2割、その他1割とおおよその統計が出ています。

LDKと比較するとコンパクトな間取りになるため、様々な素材や色が混在しているとまとまりがなく見えてしまいます。ベッドやチェスト、ワードローブ、ナイトテーブル等の家具同士の素材や色調を合わせると統一感が生まれ、ごちゃごちゃした印象になりにくいです。

また、木部を統一することにより、カーテンやベッドカバー、クッション、ラグ等をアクセントカラーや柄物にするとオリジナリティを出しながらも整った空間になります。

 

無垢材家具の寝室コーディネート2. 最優先でベッドフレームを無垢材にする


 

 

寝室で最も重要かつ存在感のある家具はベッドです。

ベッドフレームを無垢材にするだけでも、寝室は木の温かみが感じられる空間になります。

また見た目だけではない無垢材のメリットがあります。

ベッドフレームは当然、睡眠をとる際に使用する家具なので、そこで使われる素材には強度と「揺れに強い」ことが求められます。

寝返りをしても安定した寝心地を得ることができれば、リラックスした状態で眠りにつけます。

無垢材、それも広葉樹でできたそれは素材そのものがもともと丈夫です。

さらに無垢材のベッドフレームは、眠っている空間の環境の湿度を適度にコントロールしてくれます。

このような点も、天然素材ならではの利点と言えるでしょう。

無垢の木材はその内部に、たくさんの小さな空洞(細胞)がある多孔質という構造を持っています。

この空洞が、空気中の湿度が高い時は湿度を吸い、空気が乾燥してくると水分を吐き出す働きをするのです。

木材が「呼吸している」といわれるのは、こうした調湿のメカニズムに由来します。

高温多湿の夏や乾燥する冬でもその力を発揮し、快適な睡眠をサポートしてくれます。

コップ数杯分の汗をかくと言われる睡眠時の時間。

マットレスで「蓋」をしたベッドの周辺はどうしても湿気が多くなりがちです。

木組みの無垢材ベッドフレームを使っていることで快適に睡眠の時間を過ごすことが可能になります。

また、湿気がこもらない分マットレスも長持ちします。

 

無垢材家具の寝室コーディネート3. 無垢材のチェストをレイアウトしてみる


 

 

ベッド以外にも無垢材の家具をレイアウトすると横になっている状況でも木の温かみを感じることができます。

最近はクローゼットが備え付けられているお部屋がほとんどなので、衣類はクローゼットの中にしまうことも多いでしょう。

しかし、クローゼットの中は丈の長いコートや衣類以外の雑多な日用品も収納することも多く、総じて整理しづらい場所でもあります。

そのため、よく使用する洋服や下着や靴下、ハンカチ等をチェストに入れておくととても便利で取り出しやすいです。

また、素敵なチェストを使用すると不思議と中身も綺麗に整えたくなるので一石二鳥です。

高さが高いものだと圧迫感が出る可能性があるので、腰高くらいがお勧めです。

 

 

寝室が居心地良ければ、気分や体調も良好な状態になります。

1日を気持ちよく過ごすためにも人にとって嬉しい効果のある無垢材の家具を寝室に取り入れることはとてもお勧めです。

すぐにベッドやチェストのような大物家具から始めるのが難しい場合は、ナイトテーブルのような小ぶりなアイテムからスタートするのもいいかもしれません。

家具蔵では寝室のコーディネートのご相談も承っています。

ベッドやそのほかの家具のレイアウト、素材の選定、お客様に合うマットレスの見極め方等、様々な視点でアドバイスをさせて頂きますので、お気軽に足をお運び下されば幸いです。

 

無垢材家具を使用した寝室コーディネートの事例はこちらから

 

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