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国産家具の有名どころは?

2019.11.12

 

日本国内に数ある家具製作の拠点地域。

今回はその有名な場所を見ていきましょう

 

広島県府中市


1カ所目は広島県府中市です。

18世紀初頭の宝永年間に大阪で箪笥の製法を学んだ内山円三が帰郷して製作を開始したのが始まりです。

大正3年に府中市と福山市との間に鉄道が開通して遠隔地まで箪笥が出荷されるようになったことと、第一次世界大戦勃発による軍需景気の賑わいによって、府中市の箪笥生産量は急激に増加しました。

第二次世界大戦後に複数地元メーカーによって共同で開発された婚礼家具セットが昭和31年の広島県物産見本市に出展されると人気を博し、府中市は婚礼家具のメッカと呼ばれることになります。

昭和30年に開始された全国的な家具展示会における製品コンクールには継続的に複数の地元メーカーが出品し、入賞するだけでなく通商産業大臣賞受賞を獲得する等、高い評価を得ました。

高級家具の産地として全国的に知られることになりましたが、国民の生活の多様化に伴い、住宅内装分野に進出します。現在では総合インテリアの産地として、リビング家具・木製ドア・キッチン等を生産する他に、家具再生事業も行っており、その事業は多様化しています。

 

徳島県徳島市


2カ所目は、徳島県徳島市です。

江戸時代にこの地の船大工が木の切れ端を材料にして生活用品を製作したのが始まりです。

明治時代になると木工業が発展して箪笥・針箱・鏡台の製作が本格化します。

昭和30年代になると、婚礼家具である鏡台の産地として、また仏壇の産地としてもその名が知られます。

現在では、ニーズの多様化やライフスタイルの変化に伴い、ドレッサーやリビング家具等の多様な家具を生産すると共に、高齢者向けのシルバーファニチャーや障害者向けのバリアフリーファニチャーの開発も進めています。

 

 

福岡県大川市


3カ所目は、福岡県大川市です。

室町幕府将軍家の家臣の一族の家に生まれ、出家後に大川市に寺を構えていた榎津久米之介 が16世紀の天文5年に船大工の技術を生かした指物を作らせたのが始まりです。

19世紀には大川出身の田ノ上嘉作が久留米で箱物の製作技術を習得して帰郷し、その技術によって箱物の製作が盛んになります。

明治10年頃には衣裳箪笥の製作が始まりました。

明治22年には当時の最新の技術が導入され、家具が量産化されたことにより、家具の町としてその名が知られるようになりました。

昭和24年には国から重要木工集団地区の指定を受けると共に、カッター・自動カンナ・木材乾燥機等の導入による機械化が進められました。

昭和28年に大阪で開催された「筑後物産展」と昭和30年に東京で開催された「第1回全国優良家具展」への家具の出品はいずれも高評価を得て全国への足掛かりを得ます。

昭和30年代後半には、量産化体制を確立して年間生産額70億円をあげる大生産地になり、昭和46年には家具の販売拠点となる大川産業会館が設立されました。

現在では住宅関連産業を含むトータルインテリア産業に進出し、高価格帯の家具から比較的安価な家具まで、幅広いラインナップの家具を生産しています。

 

北海道旭川市


4カ所目は北海道旭川市です。

明治31年に旭川市に鉄道が開通し、その翌年に日本陸軍の第7師団が配備されたことにより本格的な町作りが始まりました。

その際、移住してきた人たちの中に木工職人や家具職人がいました。

近隣には大雪山系の原生林から伐採される良質の木材があり、大正時代には第一次世界大戦の軍需景気により木工業は大きく発展しました。

昭和30年には木工芸指導所が開設され、家具の製作法やデザインの研究が行われます。

また、家具の展示会である旭川木工祭りが開催され、知名度が高まったことによって北海道外への販売が増加します。

当初は婚礼家具を中心とする高級家具の生産を行っていましたが、昭和50年代以降にライフスタイルの変化と共に高級家具の需要が減少します。

そこで、培ってきた技術力と世界の家具の優れたデザインの融合を図るために平成2年から3年に一度「国際家具デザインフェア旭川」を開催して世界中の優れたデザインの家具を展示しています。

また、イタリアやドイツ等の海外の展示会への出展も積極的に行っており、多様化する家具の需要に対応する取組を続けています。

 

静岡県


5カ所目は静岡県で、静岡市・島田市・焼津市・藤枝市が家具の生産の中心です。

寛永11年に浅間神社が造営された際に全国から集められた漆工や建具職人等が定住して漆器を中心に生産したのが始まりです。

明治時代に漆器生産技術を応用した鏡台作りが始められると共に、建具職人による洋家具の生産も始められました。

昭和26年には静岡県で家具見本市が開催され、その後生産されたサイドボードがヒットします。

昭和後期には国産家具の有数の生産地として発達しました。

現在では、ドレッサーやサイドボードといった比較的小物の家具の生産を中心としながら、様々な家具の生産を行っています。

 

茨城県常陸大宮市


そして、家具蔵の工場がある茨城県常陸大宮市。

家具蔵は東京都と神奈川県に合わせて6店舗ありますが、家具製造工場があるのが常陸大宮市です。

家具蔵では無垢材無着色にこだわり、原木のまま仕入れした材木を自社で一括管理。

製作も熟練の職人たちが手仕上げで丁寧に行うものを完全受注生産で行っています。

日本の住環境と住空間に配慮しながら、飽きのこないデザインと長く使用することのできる耐久性とメンテナンス力で多くのお客様に「住まう喜び」をご案内しています。

テーブル・チェア・ソファ・ベッドといったものだけでなく、収納家具も壁面タイプの大型のものも含めオーダー製作で自由自在にご提案。

無垢材を使用したキッチンも高い評価を得ています。

住まいをトータルでコーディネートできる商品ラインナップと、3Dシミュレーションをはじめとした様々なツールと経験豊富なスタッフの知識で、貴方の心地よい暮らしをサポートします。

 

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