ウォールナット家具のコーディネート術
2019.10.9
ウォールナットという材
チークやマホガニー、ローズウッドといった世界屈指の銘木中の銘木、アメリカンブラックウォールナット。
クルミ科の広葉樹で、床や壁などの建材、そして家具などに多く使われる木材です。
落ち着いた色合いと木目の美しさが特徴で、耐衝撃性に優れているのが特徴です。
表面にはしっとりとした独特の質感があり、使い込むうちにまろやかに変わる色調の変化を楽しむこともできます。
ウォールナット材の家具は、その色合い、表情、独特の高級感から数多くの歴史的な舞台を演出してきました。
要人を招く施設や高級ホテルなどでも多く使用されています。
また、その素材感は世界中の数多くのデザイナーをとりこにしてきました。
デザイン史に残る名品にも、ウォールナットを使用したものは数多く存在します。
ウォールナットの「万能性」
ウォールナットは言ってしまえばその色は「黒」。
そのため、クラシカルな雰囲気の空間にもカジュアルな雰囲気な空間にも自然に溶け込む万能性を誇ります。
空間を選ばないその色合いと質感は「迷ったらウォールナット」と言い切ってしまうことが可能であるくらいの普遍性をも(その高級感と同時に)併せ持つ素材ともいえます。
グレーやブルーといった寒色系とも、レッドやオレンジといった暖色系とも相性が良く、色を使ったコーディネートとも好相性。
あたたかみのある間接照明との組み合わせは気品ある大人の空間を演出し、鮮やかな緑を見せる観葉植物も映える空間をつくりあげてくれます。
目指す空間ごとのウォールナットのコーディネート術
ナチュラル系の空間を志向する場合はナチュラルカラーの内装や家具類の中に、1点だけウォールナット材の家具をレイアウトするというのがお互いが映える手法。
薄いベージュ系の色合いの中に深みのあるウォールナット家具の色調が加わることで、空間がグッと引き締まり全体的に生き生きとした雰囲気になるでしょう。
メリハリがつくことで空間が更に広々と見える効果も期待できます。
また、ウォールナット材のフレームを使った無垢材ソファにオフホワイトや淡いモスグリーンのファブリックを合わせたり、観葉植物などのグリーンとウォールナットの無垢材ボードとの取り合わせも良いコントラストを見せてくれます。
ベージュやグリーンの色味と深みのあるブラウンの取り合わせは、ナチュラルな癒しの空間にはピッタリだといえます。
インテリア雑誌などで人気のブルックリン風ヴィンテージスタイルにも、ウォールナットの家具は良く似合います。
前述のように寒色系の色合いや、光沢のあるタイルや石系のテクスチャーにもウォールナットの色合いは違和感なく溶け込み、渋めの大人コーディネートを完成させることができます。
甘さのないクールな空間に、ちょっとしたぬくもりを感じさせるのがウォールナット家具のメリットです。
革製品などの組み合わせもウォールナットは自然に馴染み、メンズライク、もしくはマニッシュな空間としてもふさわしいでしょう。
バリの高級ホテルのようなアジアン風の空間コーディネートには、リゾート感が感じられるラタンの家具が良く使われます。
しかしその素材感が冬場にはやや合わないこともあり、代わりに季節を問わないシンプルなウォールナット材の家具を使用するのも高級感が出て素敵です。
ラグやクッションなど部分的にオレンジ系のファブリックを取り入れると、いっそうシックな南国の雰囲気を感じることができます。
このようにウォールナットの家具は、さまざまなテイストのコーディネートに活かすことができます。
空間全体のアクセントとして使用することもできますし、上質なイメージをプラスすることもできるでしょう。
内装材との取り合わせ
壁や床など、内装の色味に合わせてウォールナットの無垢材家具を合わせるのも良い方法です。
フローリングと家具をウォールナット材で統一するとまとまりのある落ち着いた空間をつくることができます。
その際に、壁やクロス類を淡いグレーやアイボリーなどでまとめると全体が柔らかい雰囲気になります。
また、全体の色味を3色から4色くらいに抑えることで空間全体が広々とした印象にもなります。
寝室や家族の集まるリビングなどにふさわしい、柔らかな印象のコーディネートといえるでしょう。
ホワイト系のフローリング材にもウォールナットの無垢材家具の色調は意外に良く合います。
濃淡のコントラストがはっきりした組み合わせになりますが、ホワイトの部分が多いと明るさが引き立ち、より優しくナチュラルなイメージになります。
床と壁をホワイト系にしてドア部分や建具類をウォールナット系の色味で統一し、さらにウォールナット無垢材の家具をレイアウトすればシックで大人っぽい空間になるでしょう。
それとは逆に、ブラック系とウォールナットブラウンを合わせたコーディネートにすると、空間全体がモダンな印象になります。
黒い部分の割合が多いほどよりスタイリッシュな雰囲気になります。
大人らしい落ち着き感を演出したい人にはピッタリのコーディネートだといえるでしょう。
このようにウォールナットの家具は床材や壁材などの色調との組み合わせにより、さまざまな雰囲気の空間をつくり出すことができます。
その場合は合わせる色の比率によってかなり全体の印象が変わるので、バランスをよく考えてコーディネートすることが大切になります。
経年変化を楽しみながら愛着を持って使用することができ、しかも高級感を感じさせるウォールナットの家具を日々の暮らしの中に上手に取りいれてみましょう。
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