テレビボードは「どこから見るか」で高さを決める
2019.7.6
「視聴距離」は大切な要素
テレビボードの高さは、テレビのサイズとどこでテレビを見るかによって異なります。
座卓を囲みながら過ごすのであれば低めのものを、ダイニングなど椅子に座って見るなら高めのものがいいでしょう。
テレビの中心を見たときに少し目線が下がるくらいの高さを選ぶと疲れにくく、身体に負担をかけません。
目線が上に向くと、肩への負担が大きくなり、疲れやすくなってしまいます。
見る高さと同様に重要になるのが「視聴距離」です。
昔は、テレビのタイプもブラウン管タイプのみでしたが、技術の革新に伴い、テレビそのものも多様化してきました。
テレビのサイズもその空間に応じてということになりますが、大きめなサイズを好む傾向になってきています。
最近では、4Kテレビの登場によりテレビの買い替えを検討されている人も多く、一緒にテレビボードの買い替えも同時に検討されている人も非常に多くなっています。
4Kテレビの視聴距離は「テレビの画面の高さ×1.5倍以上」で適正な距離が算出されます。
フルハイビジョンであれば「テレビの画面の高さ×3倍以上」が理想です。
テレビボードを選ぶ際は、
・テレビのタイプとサイズを明確にする。
(※現在のことだけでなく、将来的なことをふまえた考え方を持つ)
・どこで、テレビを見ることが多いか、もしくは見たいかを想定する。
この2点は特に重要になりますので、テレビボードの購入の検討の際には充分に考慮したいものです。
テレビボードの種類
一言でテレビボードといっても様々なタイプがあります。
それぞれそのような特徴があるかを見ていきましょう。
●ローボードタイプ
ローボードタイプと呼ばれるテレビボードの高さに厳密な定義は存在しませんが、一般的には高さが500ミリ以下のものをロータイプとして展開するメーカーが多いようです。
テレビボードは単にテレビを置く機能だけでなく、DVDデッキ、DVDソフト、その周辺小物などを収納する機能を備えています。
テレビボードには収納家具としての要素も十分に備わっているのです。
特徴としては、高さを抑えることで圧迫感が軽減されるので、部屋を広く感じさせたいという方にはピッタリです。
床に座って視聴する場合やソファに座ったり、寝転んだ状態で視聴する場合が多い人には特におすすめです。
●ハイボードタイプ
ハイボードタイプとはテレビが高い位置に来るテレビボードだと思われがちですが、テレビボード自体の高さはローボードと同様か、500ミリ前後のものをさします。
ハイボードタイプのテレビボードは、テレビ台の下部分だけでなくテレビの上になる部分にも収納機能が備わっているなど、上部の空間を有効活用できる構造となっているものが多くあります。
つまり全体を見て、総高が高いものがハイボードタイプと呼ばれているわけです。
特徴としては、限りある空間の中で少しでも収納機能を増やしたい人やゲーム機をはじめテレビ廻りで使うものが多い向きにお勧めのタイプといえます。
●ミドルボードタイプ
テレビボードの高さが600~700ミリ(もしくはそれ以上)程度の高さのもの。
ローボードタイプより高い位置にテレビの画面がきますので、ダイニングチェアに着座した際や立っている状態のときに身体に負担が少ない視聴が可能となります。
最近では、テレビ本体にDVD機能やHDD機能が搭載されているものも多いので、録画機器などは使わず、いわゆるサイドボードやローボードをテレビボードとして活用する人も多いようです。
また、プライベートルームでリクライニングチェアに座りじっくり映画などを視聴したい場合にもおすすめです。
●壁面収納タイプ
ハイボードタイプに似ていますが、壁面全体に収納機能を拡張したタイプのものです。
集中収納が可能になるのでテレビ廻りの機器にとどまらず、リビングで使用する収納物がしっかりと収まるのが特徴です。
テレビの上部や横部にも収納機能が備わることは大きなメリットです。
しかし、空間の印象を決定づけるものであり、現在使用中のテレビのサイズだけでなく将来的な買い替えまで考える必要があります。
自分ひとりだけで考えるのではなく専門スタッフに相談して導入するのがベストです。
●コーナータイプ
コーナータイプは、空間のデッドスペースを活用し、家具レイアウトのバリエーションを増やすために生み出されたものです。
コーナーテレビボードを置く場合、テレビは斜めに置くことになります。
斜めに置くことでデッドスペースがなくなります。
また、一昔前に主流だった奥行きの広いブラウン管タイプのテレビを置く場合の「テレビ台の迫り出し」「空間の圧迫」を避ける効果があったので、このコーナータイプはかなり人気がありました。
現在のテレビは以前に主流だったブラウン管タイプのものと較べ、横幅が大きくなっています(4:3→16:9へ)。
その場合、特に窓近くのコーナー部にこれを配置する際にあまりテレビが大きいと、窓やカーテンに干渉しやすくなることがあります。
このテレビボードを選んで、コーナー部にレイアウトする際は、あまりサイズが大きくないテレビを選ぶのが重要です。
最近では、テレビボード本体にL字型の回転盤を乗せて、自由に角度を変えることが出来るコンパクトなものも登場しています。
コンパクトなコーナータイプを選べば、寝室や子供部屋、一人暮らしのワンルームといった狭いスペースでもテレビボードのレイアウトが楽になります。
住まい方にあった選択を
テレビボードの種類も多様化しています。
そしてテレビのサイズは大きく、迫力ある映像を視聴したいというニーズは以前と比べて顕在化しています。
テレビのサイズによっても空間のレイアウトが変わります。
テレビボードの買い替えを検討される段階になったら、一度専門のスタッフに商品のことだけでなく、家具のレイアウトのプランニングを行ってもらうといいでしょう。
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