イロハカエデという生き方
2012.6.15
この写真は「立ち木を見よう!」と集まったスタッフで神代植物公園へ訪れた時の一コマ「陽光にふれるイロハカエデ」です。イロハモミジとも呼ばれて紅葉が美しい樹で庭木などにもよく見かける私たちにも馴染み深い身近な存在ですね。
そんなカエデやその仲間達はナラやカバの森林の中で樹冠によって陽光が限られる中でも、子供(稚樹)の頃から手をめいっぱい広げ樹冠からわずかにこぼれる陽の光を受けとめ一生懸命成長しようとする姿がなんともいとおしく感じます。
カエデの葉は写真を見てもお分かりだと思いますが、陽の光が透けるほど限りなく薄いのです。
なぜだかお分かりですか?――――日当たりの悪いところで育つためには限られたエネルギーを効率よく使わなければなりません。分厚い葉をつくったり維持したりするのはそれだけエネルギーが必要ですし、しかも葉が厚いと裏側にまで光が届かなくなってしまう無駄を生み出してしまいます。葉の薄さは少しの光を最大限に活かすためのカエデの生きるための知恵なのです。
こうして幼いころから周りの樹木たちとの厳しい競争に耐え、大木が倒れたりして得たチャンスを活かして大きく育った樹には、その生き様が体の中に刻み込まれるのです。
家具蔵のお店には、カエデの仲間のメープルが同じように競争を生き抜いて立派に生長し、材としての第二の人生を歩んでいます。材となったメープルに刻み込まれた生き様をじっくりとご覧ください。
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