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一枚板天板は自作が可能なのか?

2023.12.10

 

 

ダイニングテーブルを検討する際に、耐久性やインテリア性に優れる無垢材テーブルは非常に高い支持があります。

その中でも人気が高いのが一枚板天板をそのまま使用した「一枚板テーブル」です。

自然が生み出した樹木の形状や表情がそのままデザインとして昇華する一枚板テーブルは、大きな存在感を持ち住まいの「顔」として長く愛用できるものです。

その入手方法には多くの手段が存在しますが「自作」という選択肢を考えている人もなかにはいることでしょう。

 

 

自作で一枚板テーブルを製作することはお勧めできない理由


 

 

自作で一枚板テーブルを製作するとして、元になる一枚板天板を入手する方法は「材木店や銘木店で購入する」、あるいは「自宅などに生えている木を使用する」というものがあります。

前者はともかく、後者についてはメーカー並みに整った設備や知識が無い限りはお勧めできないといって良いでしょう。

例えば数十年、あるいは100年近く育っていたような大木が自身の所有する敷地にあったとして、それがテーブルにもなりそうな高さと樹径を持っていたとします。

何かの事情で伐採しないといけないことになったとしても、そこに何某かの思い入れがあれば何かのかたちとして残しておきたいという考えになることでしょう。

一枚板テーブルとするにはうってつけのものとなるかもしれません。

しかし、高樹齢の大木であれば一枚板天板が取り出せるのか、というとなかなかそうはいきません。

まず、仮にそのような大木を製材しても中が空洞であるなどの理由で天板として成立しないケースが考えられます。

私たちが一枚板専門店や家具販売店で目にする、完全に「板」となっている一枚板はそれだけでも希少なことがこのことからわかります。

そして、自宅に生えているようなものがそのまま使用できない理由がもうひとつ、それが「乾燥」です。

 

乾燥工程の重要性


 

 

木というものはその成分のほとんどが水分であるともいわれるほど、非常に多くの水分が含まれています。

原木から製材したばかりの木材製品は、まだまだ水分をたくさん含んでおり、「生材」と呼ばれる状態です。

この生材は乾燥が進むにつれて変形や収縮が起こし、材として使用するうえでの不具合に繋がります。

いわゆる「反り」「割れ」などです。

そこで家具材とする前に徹底した乾燥が必要になります。

一枚板に限らず、無垢材家具で非常に重要なのが、家具材にする前の「乾燥」です。

ただし、この乾燥の工程は一筋縄ではいきません。

乾燥工程には天日の状態でじっくりと水分を抜く「自然乾燥」と機械を使用する「機械乾燥」があります。

自然乾燥では昔から「一寸一年」と呼ばれ、3cmの厚みの材の乾燥に1年ほどかかると言われています。

設備や条件を整えたうえで年単位の時間が掛かるので、それだけでもハードルが高いものとなるはずです。

また、この水分を無くす過程のなかで反りや割れが起きることで使いたい部分が使えなくなることもあるでしょう。

また、これこそ大掛かりな設備が必要ですが、機械を使用した人工乾燥なら10日ほどで乾燥は終了します。

しかし、急激に水分を抜くために必要以上の割れが発生したり、樹液や木の栄養分が蒸発して色艶が悪くなるなどデメリットもあります。

これらを考えると立ち木の状態からDIYで一枚板テーブルを製作するのはロマンもありますが、なかなか難しいことが分かります。

ちなみに家具の材料となる材木として出回っているものはほぼ全て人乾材ですが、家具蔵では短いものでも1年間以上の天然乾燥で水分を抜き、木の動きの少ない丈夫な家具を作るために、さらに約1カ月間の人工乾燥を組み合わせて行っています。

 

材木店で一枚板を購入する場合の注意点


 

 

そこで自作を行う手段として「材木店や銘木店で一枚板を購入し、自作その他の部分を製作する」という方法が出てきます。

材木店でも一枚板そのものは購入できます。

乾燥工程などは済んでいるものとしても、それは「素材」「板」の販売であり、家具としての販売ではありません。

例えばテーブルにするためには脚が必要です。

材木店の一枚板はあくまで「材料」であり、別の場所で塗装や脚の製作することを想定しているため脚の製作には別のルートが必要となることで割高になることもあります。

自宅に合う大きさか、既存の椅子の座面高に合うものかの確認をとりたいこともあるはずですが、彼らは材木のプロであっても家具の、そしてインテリアのプロではありません。

そのため、自宅にどの程度の大きさのものが良いか、検討中の椅子にはどの程度の高さにすることがベストか、という点の確認については過度な期待をしない方が良いケースもあるでしょう。

 

一枚板を選ぶなら工場直営の家具販売店がベスト


 

 

現在、一枚板の入手経路としては「一枚板専門店」「家具販売店」が主なものであり、間違いの無いテーブル選びという意味合いならとくに「工場直営の家具販売店」で購入するのが一番間違いない方法です。

高樹齢の原木の選定から始まり、製材と乾燥、職人による仕上げが一貫した体制で行われており、メンテナンスも安心。

テーブルとして間違いの無いものをプロによるベストな提案で手に入れることができることができます。

住まいの顔となり、毎日使用するダイニングテーブルならやはり快適に過ごすことのできるもの、長く使用できるものを選びたいところです。

工場直営の家具販売店には、インテリアプランニングに長けていて、木にも詳しいスタッフがいます。

私ども家具蔵も工場直営体制のスタイルで店舗を展開しており、茨城県常陸大宮市の製作工場には熟練の職人が多数在籍しています。

「100年生きた木を使用するのだから100年使用できるものを提供する」という姿勢のもと、愛着の湧いた家具をできるだけ長い期間使用してもらうことができるように万全の体制を敷いています。

プロに相談して、快適な一枚板テーブルがある暮らしを送りましょう。

 

家具蔵が取り扱う一枚板のラインナップはこちらから

 

 

 

 


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