グレーインテリアと無垢材家具の相性は?
2023.2.22
最近SNSをはじめ、ネットや雑誌でもグレーを基調として全体をまとめたインテリアを目にすることが増えてきました。
特に若い世代の人を中心に「グレーインテリア」と称された、「灰色」を取り入れた内装や家具は、その勢いがトレンドから王道になってきています。
グレーという色が人気の理由
グレーは角度や明度によって、様々な印象を与える色です
また、主張が強くない分、素材や色を選ばずコーディネートしやすいため、様々なテイストに対応が効く万能色と言えます。
洋服でもシーンやコーディネートを選ばずに着ることができ、男女問わず重宝している人も多いのではないでしょうか。
さらに、彩色と組み合わせることで多種多様な雰囲気にもなり、いわゆるニュアンスを出しやすいのも選ばれる理由のひとつです。
例えば同じく馴染みやすいニュアンスカラーのベージュと掛け合わせた「グレージュ」はグレーにベージュの温かみが入ることでより使いやすい色合いになります。
インテリアにおいてはLDだけでなくキッチン周りや玄関にもよく取り入れられる万能な色でもあります。
また、ブルーやグリーンなど彩度が高いとともすれば目立ちすぎてしまう色もグレーと掛け合わせることで主張が抑えられます。
ブルーグレーやグリーングレーとして程よいアクセントカラーにもなるのです。
白と比べ汚れやキズが目立ちにくいのも特長であり内装材にも重宝されています。
グレーインテリアの背景
インテリア業界において数年前にグレーがトレンドになって以来、最先端のインテリアを採り入れる都心のマンションのモデルルームなどでもグレーインテリアをよく見かけるようになりました。
部屋の内装をすべてグレーにするのではなく、あくまでも全体は白で一部の壁やドアの色をグレーにすることで白より味わいがあり、更に洗練されて見えることから人気が徐々に高まった背景があります。
また、近年のインテリアのトレンドがコンクリートやモルタルでもあり、その取り入れ方は主にキッチンカウンターや洗面台、洗面カウンターなどの水廻りでしたが、そこから壁紙に塗り壁調(石目柄)を活用したり、機能とインテリア性の高さを兼ね備えたアクセントウォールとしても活用されるようになりました。
エコカラットなどをオプションで付けることは最近では一般化されてきています。
無機質でありながらリラックス感も兼ね備えた空間をイメージした住まいを求める人が増えてきており、こういったニュアンス素材とコンクリート調の内装材や家具が相性の良いことからグレーインテリアへの関心が高まりつつあります。
ただし、画像などでは素敵に見えても実際それを使用した空間に住むとなると無機質で冷たい印象が強くなることに懸念がある場合も。
そこでグレーインテリアに温かみを加える材としておすすめなのが無垢材家具です。
グレーインテリアと無垢材家具の相性
●グレー×ウォールナット材
紫掛かった青みの色素を持つウォールナット材はグレーととても相性の良い材のひとつです。
例えばアクセントウォールやドアなど一部の内装にグレーを取り入れた場合は、モノトーンから派生したグレーで洗練された都会的な空間を演出できます。
深みのあるウォールナット材の色合いやゆったりとした木目はシックで落ち着いた印象を与えます。
過度に「ほっこり」した雰囲気は好きではない、けれども木がもつ温かみをほどよく取り入れたい、という人はテーブルやチェア、テレビボードなどにウォールナット材を取り入れてみてはいかがでしょうか。
●グレー×チェリー材
赤の色素を持つチェリー材は無垢材の中でも一番温かみを与えてくれる樹種ではないでしょうか。
グレーインテリアの場合、内装材にモルタルや石目調の素材を使いすぎてしまうと無機質な印象を与え、生活感を抑えられることはできますが反して冷たい印象になってしまいます。
洗練された空間に憧れるが温かみのある空間にもしたい、という人はグレーの使用はカーテンやラグなどのいわゆるインテリアエレメントにとどめ、面積の大きいテーブルや収納家具などで赤みのあるチェリー材を取り入れるとぐっと温かみのある空間作りが叶います。
チェリー材のすべすべな木肌はざらざらとした質感の石目調との対比もお互いを引き立て、バランスのとれた心地よい空間になることでしょう。
●グレー×ナラ・タモ・ハードメープル・ホワイトアッシュ等の白木材
白に近いライトグレーであれば、淡い色、無垢材であればナラ材やメープル材などの白木がおすすめです。
北欧インテリアのイメージが定着している白木の家具ですが、北欧インテリアの持つナチュラルテイストをいかしたまま、効果的にグレーをプラスすることであか抜けた雰囲気を演出することができます。
ウォールナット材やチェリー材と比べ、一見明るく見える白木ですが無垢材は使い込めば使い込むほど味が出て、一品物のオリジナリティがさらに際立ち、深みが出てきます。
落ち着いたグレーの色合いと経年変化で徐々に深まっていくナラ材やメープル材の家具は様々な色合い・風合いを楽しむことができます。
また、馴染みの良い反面、単調になりやすいグレーですがタモ材やホワイトアッシュ材のように木目がしっかり出る樹種を選ぶことで空間のアクセントとなり、無垢材の温かみもより感じさせてくれる住まいとなるでしょう。
今や王道となりつつあるグレーインテリアですが、そこに無垢材の家具で温かみを取り入れることにより日常生活の心地良さに繋げることができます。
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