TOCHI

トチ


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  • 分類
    トチノキ科 散孔材
    原産国
    日本、中国
    心材、辺材の区別は不明瞭で、共に紅色を帯びた黄白色~淡黄褐色。
    年輪も不明瞭。
    肌目は緻密で木理は時に不規則に走り、波状杢、縮み杢などがあらわれる事があります。
    絹糸光沢があり、縮み杢もあらわれて美しい表情を醸し出します。
    水気を好み、適度に湿気のある肥沃な土壌で育つため、軟らかい材質で加工が容易となります。
    谷間では、より低い標高から出現することもあります。
    「栃の木」自体は日本原産であり、国内のほぼ全域に分布しています。
    樹齢の高い巨木が多いことでも有名で、各地に御神木と呼ばれる栃の木が確認されています。
    長野や岐阜などの中部地方や秋田、山形などの東北地方は特に多く、どこも手つかずの自然が残された水の豊富な場所に生息します。
    世界的に有名なパリのシャンゼリゼ通りのマロニエ並木のほか、世界でも24種類の栃の木が生息しており、バックアイ(北アメリカ)、インドトチノキ(北インド、ネパール)などが有名です。
    マロニエとはフランス語で栃の木のことで、日本でも銀座マロニエ通りなど多くの栃並木が存在します。
    マロニエと栃はほとんど同種であり、日本では「西洋栃の木」と呼んでいます。
    栃は大きなてのひらを広げたような葉が特徴的で、新緑の季節には更に美しい姿を見せることで古来より人々に親しまれてきました。
    概して柔らかい材でその加工性の高さから、一枚板テーブルの天板以外にも木の器などに良く使われます。
    木工の中では「挽物」という分野があり、栃はこの分野に非常に適しています。
    (※挽物…用材を回転させ、これに刃物を当て、欄干(らんかん)手摺状や椀(わん)、盆(ぼん)状に加工すること)また、大木は中心をくり抜いて、臼などに利用されている)「栃の実」として古くから食用にされてきた経緯もあり、人との関わりはたいへん古いトチ。
    上品な光沢を帯びた木肌は清潔感と爽やかさを併せ持ちます。
    和材でありながら、現在主流となっている白基調の空間にもぴったり合うトチ。
    一枚板テーブルとなった際の存在感も嫌味なく、すっと空間に溶け込んでいける銘材です。
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    トチ
    【生活とのかかわり】
    約5千年前の三内丸山遺跡(青森県)から栃を漆塗りで仕上げた漆器が発掘されるなど、多くのものに利用されてきました。また、その実もデンプンを多く含み「栃の実」として古くから食用にされてきた歴史があります。
    現在では、主食として利用される機会は減りましたが、「栃餅」」や「栃の実煎餅」などのおみやげなどに使われ、ミツバチが栃の花を介して作る「栃蜜」も、その芳醇な香りと濃厚な味わいから人気が高い逸品です。
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