PADOAUK

パドック

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  • 分類
    マメ科  散孔材
    原産国
    カメルーン
    東南アジアの希少樹種である本カリンとは近縁樹にあたります。
    製材時は鮮やかな赤褐色ですが、経年と共に紫褐色に変化し、程よい落ち着きが生まれます。赤色染料が取れることで世界的にも有名な木で、他にもフローリングや建材、マリンバやギターのサイドバックとしても使用されています。製材直後はバラの香りがするので見た目だけでなく、存在自体が華やかさを内包しています。現地の人々は葉や若芽を食べ、赤色染料を化粧品や儀式にも使うなど生活に欠かせない存在のようです。
    また、パドックは「王の木」と称され、紀元前10 世紀にイスラエル人を統治したソロモン王は、彼の寺院の柱のために堂々たるパドックを選びました。また17世紀にフランスのルイ15 世とルイ16 世は、赤く色付いたパドックを好みました。
    【様々な用途で用いられる樹木】
    この木は現地の人々の生活に根差した樹木です。
    葉はビタミンCを多く含み、また樹皮から採れる抽出物は皮膚病に対する漢方薬として古くから利用されてきました。木材はその性質として音の共鳴があります。西アフリカ伝統の打楽器であるジャンベを作る際に最もよく使われるのが、このパドックの木です。その音響性質から、ギターなど様々な楽器の用材として非常に人気の高い樹木です。現地の人々は、楽器以外にもカヌーや彫刻、家具の材料としてこの木を使っています。
    【天然の染料】
    パドックに鋸を入れると、鮮やかな赤褐色のおがくずが出ます。このおがくずの色素から採取した天然の染料を使った草木染めは、温かみのある大変鮮やかな朱色になります。この鮮やかな朱色こそが、この木が永きにわたって、人々に愛され続ける理由でしょう。
    パドック特徴01
    パドック
    【ウェンジと同じくチェス盤の高級材として】
    ウェンジと同じく、このパドックという木もチェス盤の高級素材として大変人気の有る木です。また元来が彫刻材なので、チェス盤だけでなく駒もパドックで作られたものが多く存在します。
    パドック特徴02