FOR CRAFT

製作工程へのこだわり

木の特性を活かした家具づくり

KAGURAは、木の家具を作っています。
木は、地球が育んだ大自然の象徴。人類はその誕生以降、衣・食・住のさまざまな場面において木の恩恵を受け続けてきました。ある時は燃えさかる炎で身体を温め、ある時は豊かな実りで空腹を満たし、ある時は道具や住まいに形を変えて…。
人類にとって、木はまさにパートナーとも言うべき掛け替えのない存在なのです。私たちは、大自然からの贈り物である貴重な木を余すことなく生かしきることで、世代を超えて使い継がれる確かな品質の家具を作り続けていきたいと考えています。
世界中の森で、永い年月を糧にして育った木々。木を介して、世界中の森と語り合うように、私たちは、作り出す全ての家具と向き合っています。無駄のない造形に、大自然への感謝の思いを込めて。
製作工程へのこだわり01
一本一本の丸太との出会いから、
KAGURAの家具作りは始まります。
永い時間をかけて育った一本一本の丸太との出会いから、KAGURAの家具作りは始まります。選りすぐりの良材は、国内はもちろん海外にも目利きの職人が直接出向き、原木の状態で購入。
製材にも立ち会い、丸太の割れ具合やコブ、ナリの状態でその木の性質を見極めながら、挽き方まで細かく指示します。
また、家具に用いる木には適材適所があるため、木目を読みながらどのようにして使うかを見極めることも大切です。例えば、木目がまっすぐな部分はテーブルやボードの脚に、節の周辺のカーブしている部分はチェアの笠木に…という具合に「木目もデザインの一部」として捉え、その生かし方を考えるのです。
製作工程へのこだわり02
人の暮らしになじむ本物の家具を
丁寧に作り続けます。
創業以来、KAGURAが変わることなく貫いてきたのは、人の暮らしになじむ本物の木の家具を丁寧に作り続けるという基本姿勢です。
それらの家具の一つひとつの形には、意味があり、機能があります。そして、優れた機能には、美が宿ります。人の体になじむフォルムは、そのまま美しいデザインとして完成し、家具を超えた存在感を漂わせます。

適材適所を見極める職人の確かな目

1.伐採
1.伐採
伐採はおもに秋から冬にかけて。樹木の活動が落ち着き、幹の中の水分や樹液が少ない状態になるのを待って行われます。これは虫喰いや腐れ、木材になった時の狂いを防ぐためです。
2.原木からの買い付け
2.原木からの買い付け
目利きの職人が、山から下ろされた原木の中から良材のみを選び抜きます。木が持つ性質や表情を見極め、どのように活かすかを思い描きながら買い付けます。
3.製材
3.製材
製材は、丸太の割れ具合やコブ、ナリの状態で木の性質を見極め、木目を予測しながら挽き方を決定します。家具になるか、木屑となるか、職人の経験と勘が、その木の運命を左右します。
4.乾燥
4.乾燥
製品になった後の生活環境に適応できるよう、製材後約1年をかけて含水率が12~13%になるまで自然乾燥したのち、機械と養生で含水率が約6~7%になるまでさらに乾燥させます。
5.木取り
5.木取り
乾燥を終えた木材は、パーツごとの型板を当てて墨付けします。木目がまっすぐな部分は脚に、カーブした部分はチェアの笠木に…という具合で、適材適所を見極めて木取りします。

手仕事と機械技術をバランス良く使う

1.機械加工
1.機械加工
木造建築の工法を家具作りに活かしながら、機械も導入し加工効率を向上させています。手仕事と機械技術をバランス良く振り分け、永く使える高品質な製品のコストダウンを図っています。
2.手加工・木組み
2.手加工・木組み
機械で加工したあと、それだけでは表現できない絶妙なラインへと手作業を交えて削り込んだあとは、日本が誇る「木は木で締める」木造建築技術を応用した木組みにより、接合していきます。
3.組み立て
3.組み立て
木組みしたパーツは端金(はたがね)と呼ばれる道具で、接着剤が乾くまで約一日固定。昔ながらの固定法にこだわるのは「一生もの」に相応しい確かな強度が得られるからに他なりません。
4.手仕事
4.手仕事
木の材質や形状、家具に合わせて50もの道具を使い分けながら、いよいよ最終仕上げ。機械では出せないラインや木が本来持っている美しさを引き出すために、あえて手仕事を残しています。
製作工程へのこだわり01
製作工程へのこだわり02
製作工程へのこだわり03
製作工程へのこだわり04