STRENGTH

無垢材の特徴

経年変化で深まる味わい

PATINA

経年変化する木肌の魅力

経年変化する木肌の魅力

木の家具は、人と同じように歳をとります。そして、年月とともにその表情を変えながら、深い味わいを増していきます。日々の暮らしの記憶も、やがてあちこちに刻まれていくことでしょう。
木の家具の魅力は、経年変化する木肌の魅力そのもの。だからこそ、KAGURAの家具作りは、木が持つ本来の美しさを活かす、ということを基本にしています。
一本の原木からさまざまな工程を経て、約1年半~2年という時間をかけて、作り出された一脚のチェア。熟練した職人の手によって削り出された滑らかな木の風合いを、そのまま活かしたナチュラルな仕上げが、初々しさを引き立てます。
そして、5年後。年月を経た木の家具は、成熟するにつれて「時間の色」とでもいうべき独特の味わいを醸し出します。艶やかさを帯びていく木肌は、手に触れ、腰掛けるごとに、使う人の心と体にしっくりと馴染んでいきます。
仕上げは着色をせず、塗膜はあくまでも薄く。木の風合いを活かしながら、汚れの付着をしっかりと防ぎます。仕上げ剤にはもちろん、室内の空気汚染に配慮したものを使用。人体にも環境にも優しく、末永く安心してお使いいただけます。

快適さをもたらす木材

COMFORT

無垢の木材の温かさの理由

無垢の木材の温かさの理由

鉄やコンクリートなどに触れた時、ヒンヤリとした冷たさを感じます。これは、物質に人間の体温が伝わり、触れた箇所から熱が急速に逃げていくためです。これに対して、無垢の木材には、触れることで感じる温かさがあります。木の優れた断熱性(熱を伝えにくい性質)は、私たちの体から必要以上に熱を奪うことがありません。 無垢の木材が熱を伝えにくいのは、その構造が小さな細胞の集合体であるため。それらの空洞の中には、熱の伝導を妨げる性質を持つ空気がたくさん含まれていることから、木は鉄の330倍、コンクリートの10倍ともいわれる高い断熱・保温効果を発揮するのです。木の床などに腰を下ろすと、冬でも温もりが感じられるのはそのためです。

木の多孔質が温度を調整

無垢の木材はその内部に、たくさんの小さな空洞(細胞)がある多孔質という構造を持っています。この空洞が、空気中の湿度が高い時は湿度を吸い、空気が乾燥してくると水分を吐き出す働きをするのです。木材が「呼吸している」といわれるのは、こうした調湿のメカニズムのため。室内にできる限り無垢の木材を取り入れていけば、高温多湿の夏や乾燥する冬にその力を発揮し、快適な住環境をサポートしてくれるでしょう。
安らぎをもたらす木の効用

安らぎをもたらす木の効用

無垢の木材は、視覚的にも優しさをもたらします。原木から伐り出された断面は、表情がひとつとして同じものがありません。木目の模様や木肌の色の濃淡などには「1/fゆらぎ(※)」とよばれる動きのパターンがあり、これが人の目に心地良い刺激を与え、気分をリラックスさせてくれます。さらに、木材の表面にあるミクロの凹凸は、太陽や照明などの強い光を分散し、人の目に最も心地良いとされる反射率50~60%にまで抑えてくれます。
(※)自然界に普遍的に見られる現象で、人の心拍や脳波の変化、浜辺に打ち寄せる波、そよ風など、あらゆる自然現象の動きの元となるパターン。人と自然界に共通する生命のリズムが、安らぎをもたらすと考えられる。
香りがもたらす快適環境

香りがもたらす快適環境

無垢の木材にはさまざまな化合物が含まれており、樹種ごとに特有の香りを作り出しています。香り成分のうちもっとも多く含まれるのが、テルペン類とよばれる揮発性の成分。かすかに漂い続けるその香りは、ストレスや不安をやわらげる心理的作用のほか、気道の働きを良くする効果や血圧を下げる効果なども認められています。
また、木の香り成分には、アレルギーの原因となるダニやカビの繁殖を抑える働きもあります。心地良い木の香りは、現代のストレス社会において気分をリフレッシュさせるだけでなく、清潔で快適な室内環境を維持するためにも大いに役立ちます。

永く使い続けられる

DURABLE

KAGURAが家具作りに用いる木は、樹齢80年から150年程度のものがほとんど

KAGURAが家具作りに用いる木は、
樹齢80年から150年程度のものがほとんど

苗木を植えてから、家具材として利用できるほどの木に育つまでには、最低でも80年という年月がかかります。だからこそ、一本一本の木を無駄なく有効に使うこと、そして、育った年月と同じだけ使い継がれる家具を作ることで、次世代のための木を育て、貴重な森林資源が永続的に循環するシステムを維持する必要があるのです。
永く使い続けられる家具を、手間と時間をかけて作る…。

永く使い続けられる家具を、
手間と時間をかけて作る…。

また、木材を大切に使うことは、木や自然に対する償いでもあります。永い年月をかけて育った貴重な木を、伐ってしまうのです。その生命の重みを考えると、簡単に使い捨てられてしまうようなものを作るわけにはいきません。愛着を持って永く使い続けられる家具を、手間と時間をかけて作る…。KAGURAの家具作りの根底には、自然に対する畏敬と木への深い感謝の思いがあります。