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「革」をインテリアで活かすための基本知識を知る

2019.2.10

ファッションの世界では頻繁に目にし、愛用する人も多い「革・皮」。

インテリアにおいても名脇役(ときには主役にも!)となるマテリアルではありますが、今回はこの革(皮)についてお話をしていきたいと思います。

「かわ」という言葉は、皮・革という漢字で表現されます。

パソコンの変換でもどちらを選べばいいのか迷われる方も多いと思います。

厳密な使い分けをされている方は意外と少ないのではないでしょうか。

それぞれの漢字の意味や種類も豊富にあります。

そして長い歴史の中で革・皮製品は、もはや私たちにとって、なくてはならないものになりました。

バックや靴など装飾品、そしてインテリアにおいてもソファをはじめ、革・皮のものがたくさんあります。

そのなかでマテリアルを布にするか、革にするかでインテリアのテイストや家具の表情も変わってきます。

 

革・皮の歴史


少し革・皮の歴史から見ていきましょう。

皮革は地球上に人間があらわれた時から使われてきました。

紀元前8000年ころ、人々は皮を煙でいぶらせて腐らないようにし、動物の脂を塗ったりして使っていたそうです。

紀元前3000年ころに皮を植物の汁につけることを始め、それによって着色をしたり、なめしたりしました。

植物の汁の中にはなめしの効果をもつ「タンニン」が含まれています。

その後、ヨーロッパやアメリカなどでカシワの木の皮からタンニンを取る方法が発見されました。

1760年、イギリスでタンニンエキスの使用法を編み出され、1858年に鉄、アルミニウム、クロムなどの金属を主とした薬品による「なめし」の方法が発明されました。

現在ではほとんどの皮加工が「クロム」で行われています。

ここで「革」と「皮」をカテゴライズすると

皮・・・動物の最外層の組織で加工前の原皮のこと

革・・・皮を脱毛し、なめしたもの。鞣すことで、腐敗しにくく、柔軟性、耐久性に優れた革となる

となります。

 

インテリアで使われる革の種類は大きく分けて6種類


●ステア・ハイド(成牛皮)

生後3~6カ月以内に去勢したオス牛で、2年以上育った成牛皮(※)。

品質が安定していて厚みがあるため、最も需要が多い革です。

●ブル・ハイド(成牛皮)

去勢しない繁殖用のオス牛で、3年以上育った成牛皮。

厚みはあるが、繊維組織が粗い為、一般には底革用に使われます。

●カウ・ハイド(成牛皮)

生後2年以上のメスの成牛皮。

ステア・ハイドよりもキメは細かいが、ステアやブルほどの厚みはありません。

デイリーカウ(乳牛)などはステアに次ぐ利用度の多い原皮です。

●キップ・スキン(中牛皮)

生後6カ月から2年位までの中牛皮。

カーフよりも大きいだけ厚みがあり、強さも増します。

高級紳士靴によく使用され、近年「キップの時代」と言われるほど、人気が高いのが特徴です。

●カーフ・スキン

生後6か月くらいの若い子牛皮。

薄手でキメが細かく、牛皮中トップクラスの素材。

靴などの高級素材として利用されます。

最近は世界的な品不足で価格の高騰が悩みの種です。

●地生(じなま)

国内産の成牛皮で、生皮のままで取引されるところから地生と呼ばれます。

輸入物に比べ、銀面に傷がなく、大判であり、革衣料や家具用革に多く利用されます。

※成牛皮・・・一般にカーフ・スキン及びキップ・スキン以外の牛皮を成牛皮といいます。

大判で厚く、繊維組織が比較的均一で、充実。強度、耐久性の高い革となります。

 

革の加工の種類は大きく分けて9種類


革はそのままの状態で使用することはできません。

様々な工程の中で加工にも違いがあります。

使う用途や表情に変化をつけるために多種多様な加工方法があります。

●銀つき革

天然の革の銀面(表面)を活かしたもので、多くはカゼイン及びラッカー仕上げされるものとなります。

ボックスカーフやアニリン革などが代表で、美しい銀面と優れた耐久性を持ち、つやのある快適な使用感により圧倒的な人気を得ています。

古くは銀面をバフィング(サンドペーパーで磨く加工)しない染色革を「本染め」と呼んだことがあるそうです。

●ガラス張り革

主として成牛を用い、クロム革製造において鞣した革を平滑なガラス板に張り付けて乾燥し、銀面をバフィングし、塗装仕上げをしたもの。

堅牢で手入れが可能なことなどにより、タウンシューズ、学生服、鞄などに使用されます。

●スウェード

革の肉面をバフィングし、ベルベット状のケバをもつように起毛加工された仕上げ革で、主に子牛革など小動物より作られます。

成牛皮のように繊維組織が粗い革をスウェード調に仕上げた、ケバの長いものをベロアと呼んでいますが、商習慣から必ずしも厳密には区分されていません。

靴甲革、ハンドバック、衣料など幅広く用いられています。

●バックスキン

本来は鹿皮の銀面を除去しバフィングしてスウェードのように仕上げられた革で、極めて柔軟。

●ヌバック

その名の由来の通り、一般にバックスキンと呼ばれていますが、スウェードと異なり、銀面をバフィングしてケバ立て仕上げた革で、スウェードよりもケバが短くビロード状をしています。

子牛皮、成牛皮やその他の動物皮から作られます。

スウェードと同様の用途に用いられます。

●床革

皮を水平に2層以上に分割して得られた銀面層以上の床皮が原料の革。

作業用手袋革を始め、表面を塗装やラミネートにより靴甲革などに広く利用されています。

また、ベルベット状のケバに仕上げた革を床スウェード、それよりケバの長いベロア状に仕上げたものを床ベロアといいます。

●型押し革

革の表面に加熱高圧プレスで型をつけたもので、近年技術的にも多様化し人気を博しています。

●シュリンク革

「宿革」ともいいます。

薬品を用いて革を縮めたもので、表面に皺を生じさせ、本来の銀面模様を強調した革。

鞄、袋物に主として用いることが多い加工です。

●ヌメ革

ヌメ革とは植物の渋に含まれる成分のタンニンでなめした皮革です。

特徴はその丈夫さです。

素材自体は固いのですが、太陽の光を浴びたり、素手で触った際に油がつくことで変色します。

使用中の傷や変色自体もヌメ革ならではの風合いとして味わいが増す素材です。

牛の傷やシワ・血管や毛穴の痕などの自然な表情、素朴な革の匂い、温かな手触りを持つ、古くから皮革の代表格です。

革にもこんなにも種類があります。

お持ちの革製品についても、どのような素材か、どのような加工か調べてみるのも楽しいですね。

 

革のメリット


革のいいところは、使い込むほど、風合いが出てくるところです。

経年変化し、表情を変えていく無垢材家具をはじめ、自然素材の魅力はここにあります。

鞄、靴、財布など革製品は長持ちするのと同時に「なんだか手放したくない」そんな気持ちにさせてくれます。

日々の使用で当然傷もつきますが、傷も風合いとなり、美しく歳を重ねてくれます。

そして、何より革がなじみ、触れ心地に愛着が生まれます。

まるで家族の一員や相棒のような気にさせてくれるのは、革が持つ魅力です。

家具蔵でも、無垢材ソファ・無垢材チェアの張地には本革もお選びいただけます。

また、分厚いヌメ革を贅沢に2枚重ねた無垢材チェア「DUO」なども

是非本物の“革”の質感を体感しにいらしてください。

家具蔵各店でお待ちしております。

 

張り地の色も自由に選べる家具蔵の無垢材チェア

ヌメ革の質感が楽しい無垢材チェア「DUO」

6色の革張り地・5種のフレーム・6種の樹種からお選びいただける家具蔵の無垢材ソファ

 


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