KAGURA OFFICIAL BLOG

無垢材フローリングのススメ

2019.7.30

 

「無垢材のフローリングが良いって聞くけど、具体的にどんな良さがあるの?」

このように感じる方もじつは多いのではないでしょうか。

昔の日本の住宅は、自然の木を削り出して建具や建材に使うことが当たり前でした。

しかし現在では合板フローリングといって薄い板状の木材を重ね合わせたものに、表面だけ木目柄のシートを貼ったフローリングを使うことが多くなっています。

そういった流れの中でも無垢材フローリングに憧れやこだわりを持つ方も多く、その魅力が語られることを耳にしたことがあるかもしれません。

なぜ、それほどに無垢材のフローリングは魅力にあふれるのか。

今回はその理由を探ってみたいと思います。

 

無垢材フローリングの魅力


●本物だけが持つ美しさ

無垢材フローリングは1枚1枚異なる表情を持ち、世界中を探しても同じものが2つとありません。

四季の変化のある地域では、木は春の時期に一気に成長を始め、夏に成長スピードを緩めながら冬場は成長がほとんど止まります。

1年を通して成長スピードの循環が行われる環境が「年輪」を育みます。

この年輪の模様は四季の変化という自然が生み出す絶妙なリズムから生まれていて、これによって生じる木目の流れや動きを「1/fゆらぎ」と呼びます。

「1/fゆらぎ」とは連続性のある不規則なループが絶妙なバランスで調和したパターンのことです。

木目の他にも、そよ風やさざ波、ろうそくの炎、意外なところでは心臓のリズムなども1/fゆらぎを奏でています。

赤ちゃんがお母さんに抱っこされているとすぐに眠りにつけるのも、心臓音が「1/fゆらぎ」だからといわれています。

内装の木質化率が高い住宅が好まれるのは、工業化で無機質なものが多くなった一般的な住宅と比較すると、無垢材の持つ「1/fゆらぎ」の自然なリズムが心地よい、という人間の本能的な理由があるようです。

●ぬくもりのある肌触り

無垢材フローリングの空間で子どもを遊ばせる実験がありました。

走り回り、床の上でゴロゴロし、いつまでも帰ろうとしなかったそうです。

それは異なる素材の床材で過ごす時間を大きく超えていました。

その理由は「あたたかくて気持ちが良い」からです。

実際にビニールシート張りの化粧フローリングと無垢フローリングの住宅では体感で温かさの違いが実感できます。

特に室温が22℃を下回るとその差は非常に顕著です。

この体感差には熱浸透率が関係しており、無垢のフローリングはこの熱の浸透率が低いため、外気に影響されず常に適度なぬくもりを保ちます。

それため無垢のフローリングはあたたかく感じるのです。

●天然の除加湿器

「木は呼吸する」という表現を使うことがあります。

具体的には、周囲の温度や湿度に合わせて木が空気中の水分を吸ったり吐いたりしている事を指して、「呼吸している」と表現されます。

特筆すべきは製材されて木材に加工されてもなお、この“呼吸”を続けるという点です。

乾燥した木材は自然に湿気を吸収・放出を繰り返し室内の湿度を調整しています。

実際に部屋の中が乾燥している状態では木の中に含まれている水分を吐き出して縮み、逆に湿気の多いときには余分な湿気を吸収して膨らみます。

天然の除加湿器と言われるのは、このためです。

 

 無垢材フローリングのお手入れ方法


無垢材フローリングは塗装の種類によってメンテナンス方法は変わります。

塗装は主に2つの種類があり「造膜型塗料」と「浸透性塗料」があります。

造膜型塗料とはウレタン塗料のように表面に膜をつくるタイプの塗料です。

この場合のメンテンナンス方法はウレタン塗装と同じで水拭きが基本です。

一方、浸透性塗料とは木の内部に深く浸透し木を守るタイプの塗料です。

この場合のメンテナンスのポイントは3つ。

●水拭きをする

1ヶ月~3ヶ月に1回程度、固く絞った雑巾で水拭きをします。

濡れた状態が続くと板が変形する原因になるため、水をこぼした場合はこまめに拭いてください。

●クリーナーなどで汚れを落とす

普段のお手入れは水拭きで十分ですが半年~1年に1回はクリーナーなどで汚れを落とす必要があります。

掃除の仕方としてはワックスとクリーナーなど専用の汚れ落としを使い、乾いた布で全体に塗り広げます。

●再塗装をする

撥水性が落ち塗装が傷んできたら再塗装をすることで、もとの風合いが戻ります。

ポイントは塗装する前には掃除機などでホコリをきれいに取り除くこと。

チリやホコリが残ったままだと塗装をするときに一緒に塗り込んで固まってしまうので注意が必要です。

フローリングのホコリを取り除いたら木目にそってブラシで薄く塗り伸ばし塗装をしていきます。

 

自然のまま状態である無垢材フローリングには、ほかの素材には出せない味がありその種類も豊富です。

また、肌触りがよく調湿作用も優れているので部屋を快適に保つことができます。

新しく家を建てるときやリフォーム・リノベーションの際にはフローリングを無垢材にしてみてはいかがでしょうか。

家具蔵は無垢材フローリングとも相性のいい無着色の無垢材家具を50年以上製作してきました。

無垢材フローリングをご検討の際には、その質感を体感できる各店舗へも一度ご相談にいらして下さい。

 

「家具蔵の無垢材家具の魅力」はこちらから

「家具蔵の無垢材家具との永いお付き合い」についてはこちらから

 


最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

  • [—]2024 (60)
  • [+]2023 (367)
  • [+]2022 (364)
  • [+]2021 (365)
  • [+]2020 (369)
  • [+]2019 (366)
  • [+]2018 (85)
  • [+]2017 (65)
  • [+]2016 (69)
  • [+]2015 (44)
  • [+]2014 (32)
  • [+]2013 (62)
  • [+]2012 (130)
copyright AIDA Co,.Ltd. All Rights Reserved.