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樹種ごとに見る一枚板テーブルのコーディネート術 その1

2019.4.6

アフリカ材の雄サペリが作る居住空間


サペリという木をご存知でしょうか。

近年の無垢材の中でもじわじわと人気が出てきている木です。

少しサペリという木のご紹介をしたいと思います。

サペリは、ヨーロッパ中心に非常に高い人気を誇る木です。

一枚板テーブルや無垢材家具をはじめ高級家具や内装材、外装材など幅広く活用されています。

音楽楽器の材料としても有名でギターやピアノなどに使用されています。

人気の理由は、別名サペリマホガニーとも呼ばれ、世界3大銘木とし名高いマホガニーに劣らない美しく魅惑的な色調に他なりません。

杢と呼ばれる製材時の表情が美しく、交差木理といわれる順目と逆目が交互に縞模様のように現れる「リボン杢」、「縮杢」が、人を惹きつける魅惑の表情を持つ木です。

杢の魅力だけなく、木肌の美しさ、そして優美な木目、経年変化でつややかで味わい深い赤褐色になっていくことも愛される理由です。

サペリの一枚板テーブルは、ダイニングでも際立った存在感を出してくれます。

赤系の色調は、「活力」「エネルギー」を与えてくれる色合いです。

ダイニングは、帰宅してからのご家族の憩いの場であり、明日への鋭気を養うところでもあります。

そのような空間にサペリのような一枚板が入ることで大地からエネルギーを享受できそうな気持ちになれます。

最近では「シンプルライフ」と呼ばれる、不必要なものは置かず家具も基本家具(ダイニングテーブル&チェア、ソファ、メイン収納)でコーディネートするテイストが人気です。

だからこそ置く家具でアクセントをつけ、空間の顔となるアイテムとして表情豊かなサペリの一枚板テーブルが入ることで空間が引き締まった印象になります。

サペリの一枚板の表情を活かすには、ダイニング照明などの取り付け位置でも変わってきますので、照明計画もまた重要になります。

サペリの一枚板は、視覚で楽しめる最大のメリットがありますので、テーブルを中心にレイアウトやインテリア計画を進めていくとワンランク上の空間を作ることが出来ます。

 

白木のアクセントが映えるトチ


トチは、漢字で表記すると「栃」となります。

トチの特徴は、何といってもその木肌の美しさにあります。

一言で表現するならば、「金色に光り輝く色調」。

個体差もあり、白色系の色調、若干赤味を帯びた色調などありますが、一様に「光沢のある明るい色調」となります。

杢の特徴としては、「縮杢」と呼ばれる、立木の状態で、木が自重により波状に縮みが起き、皺がよったように見える現象が起きます。

「縮緬杢」(ちりめんもく)、「波状杢」(はじょうもく)とも言われています。

照明や自然光で、場所によって見え方が変わりますので、この杢を好む方も多くいらっしゃいます。

滑らかな木肌と相まって、これがトチの魅力でもあります。

トチは、実は日本人の食文化に大きな功績を残した木でもあります。

トチは実をつけ、その実は食用として愛されてきました。

その文化は長く、縄文時代から貴重なデンプン源として、栄養価が高く保存食として用いられてきました。

今でも、トチの実を使った「栃餅」(とちもち)が有名ですね。

トチのような色調が映えるよう、少し濃い目のフローリングに合わせると、濃い目の色調と白色系の色調とのコントラストが楽しめるでしょう。

また、フローリングが明るめでも、チェアの色調をウォールナットにすることで、引き締まった印象を作り出すことが出来ます。

張座のチェアであれば、色味の強い色合いを差し込んでも相性は抜群。

同系色でまとめるのでなく、異なる樹種の色合いでアレンジすることで洗練されたお洒落な印象を作り上げることができます。

チェリーの暖色系の色素が空間を彩る


アメリカンブラックチェリー。

1cmほどの食用果実、「アメリカンチェリー」がなる木です。

チェリーの色合いは、淡く薄い桃色をしていますが、年月を重ねる中で紫外線の影響で色素が変化するのが特徴です。

次第に美しい飴色へと経年変化を遂げていきます。

使うほどに風合いを増すという意味においては、無垢材ならではの魅力を存分に堪能できるのがチェリーです。

気象の変化や環境の変化で、「リップルマーク(ささなみ紋)」という独特の杢ができることでも有名な木です。

厳しい環境で生き抜く術を熟知した木でもあり、樹液痕による黒い斑点や木目に沿うように筋状の模様ができるのが特徴です。

一般的には「ガムポケット」と言われています。

フローリング、キッチン、ダイニング、リビングがチェリーで統一された空間は、決して淡泊な印象はありません。

空間の連続性と樹種の統一美が、バランスよく組み合わされています。

オーダー家具をすべてチェリー材で統一することでインテリア、家具という垣根がなくなり、「空間」としての魅力が高まります。

アクセントとしてグリーンやグレーなど入れることでより一層際立つ空間になるでしょう。

チェリーの経年変化で年月を重ねるごとに深みを増していくのもチェリー材ならではです。

 

一枚板と自宅のインテリアとの相性を考える際、もっとも大切なこと。

「ご自身が、お好きな樹種を選ぶこと」、これに尽きるのではないでしょうか。

一枚板の存在感は、すべてのインテリアテイストを凌駕します。

森を想像してみてください。いろいろな木が生長していますよね。

違う樹種同士が肩を寄せ合い生きています。たくさんの個性がひとつの森を形成しています。

自然素材は、交わるものをやさしく包んでくれる強さがあります。

そのような観点で無垢材のインテリアコーディネートを楽しんではいかがでしょうか。

家具蔵では各店舗で、無料相談会を実施しています。

お気軽にお越しください。

 

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今回ご紹介した樹種も含めた一枚板のラインナップはこちらから


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