リビングテーブルを選ぶ際にベストなサイズとは?
2024.8.14
リビングテーブルとは通常40cm以下の高さのテーブルのことで、その名のとおりリビングスペースでソファの前に置かれることが多いテーブルです。
一方、ダイニングテーブルは高さが70cm~75cm前後であることが多く、主に椅子を用いながら使用します。
リビングテーブルには多くのいわゆる「別名」があり、ローテーブルやセンターテーブル、あるいはコーヒーテーブルとも呼ばれていますが、それらはどれもリビングテーブルの類と思ってよいでしょう。
もちろんソファの前だけでなく単独で使用することも可能で、椅子を使用せずに床座で食事や作業などを使用する際に使われていることもあります。
テーブルは言うまでもなく、縦・横の長さの組み合わせから成るものでそこに脚を含めた高さから「サイズ」が導き出されます。
数字の組み合わせによって成立するサイズは無限大とも言えますが、やはり個々に使いやすいサイズや事情に応じた適切なサイズというものが存在します。
サイズ選びは周囲とソファとのバランスを見る
リビングテーブルを置く際には、まず周囲のスペーシングに気を付けるべきです。
リビングテーブルに限らず、ダイニングテーブルもデスクも大きさに余裕があることで心身共にゆとりが生まれます。
広いスペースを存分に使用することもたくさんの人数で使用することも可能になります。
とはいえ、テーブルが大きすぎてその周囲の回遊性が悪くなる=歩きづらくなることがあってはやはり不便です。
また、空間に対して大きすぎるテーブルは部屋の中に無駄な圧迫感を生んでしまいます。
人が通過するのに必要なスペースは60cm程と言われます。
まずはテーブルと他の家具・壁・窓とのスペースを60cm程度確保できるようなサイズを選択するのが重要です。
そのうえでリビングテーブルはたいがい目線の下にあることがほとんどですので「ギリギリ通ることができる」くらいの余白では自身の足をぶつけてしまうこともありえます。
そのことを考えるとリビングテーブルの周辺にはそれ以上のスペースが必要であり、それに倣ってサイズを決定する必要があります。
そして、ソファの前に置く際にはソファの幅との関係が肝になります。
この場合、お勧めはソファよりもテーブルの幅は小さいものを選ぶことです。
具体的にはソファの両側にあるアーム部を除いたクッション部と同じくらいの数値を目安とするとよいでしょう。
そうすることでソファへの出入りが容易になります。
美しく見える奥行とは?ベンチも選択肢になる
他のテーブル同様にリビングテーブルも幅に対して奥行きがあり、双方の組み合わせで天板の大きさ=テーブルのサイズが決定されます。
もし自身でテーブルのサイズを選ぶことができる、且つ限られた選択肢ではなく自由に決めることができる機会があるとすれば「美しく見える数値の組み合わせ」があることを覚えておくとよいでしょう。
例えば、幅100~110cm程度の比較的コンパクトなリビングテーブルの場合、長方形として美しく見える奥行きは60cmです。
幅120cmなら奥行き70cm、幅135~140cmなら80cmほどが美しく見えるバランスになります。
量販店ではたいていこのようなサイズで販売されていることが多く、あまり迷うことはないかもしれません。
しかし、もしリビングテーブル周りのスペースに不安がある場合はオーダーメイドが可能な家具販売店にも相談し、邪魔にならない幅と奥行の組み合わせが綺麗に見えるものか、あるいは使いづらくはないかどうかを確認してみるのもお勧めです。
奥行きについてはベンチを活用するのを検討してみるのもよいでしょう。
ベンチは本来座るためのものですが、高さ自体はリビングテーブルとあまり差はなく、背もたれの無いもの且つ座面が平面であれば十分にテーブルの代わりとして使用できます。
また、基本的に奥行きは浅い(40cm程度)なので通常のリビングテーブルではスペースを取りすぎる、という場合でも配置できる場合があるのです。
食事をとる場所としてリビングテーブルを活用する場合は少し物足りないものとなりますが、ソファの前に置くテーブ
ルとして軽食程度の使用であれば問題無く使用できるはずです。
そのうえで、来客時にダイニングで椅子が不足した際の補助椅子の役割も果たします。
リビングテーブルのサイズや導入そのものに迷っている人の有力な選択肢となるかもしれません。
床座の場合の基準は高さは「35cm」
高さも十分にチェックしておくべきポイントです。
リビングテーブルはどのメーカーのものもおおよそ39cm前後の高さで設定されていることが多く、これは多くのソファの座面の高さから導き出されているものです。
ソファの前に置いて、空間のアクセントにする、そして身の回りのものや飲食物などを置いておくのであれば、だいたいのブランドがこの高さのものを提案しているのであまり迷う必要はありません。
一方で床座が主になる、つまり床に座ってそこで食事や作業を行うのにリビングテーブルを使用する場合は少々異なります。
床に座ってテーブルに手を置いた際に少し肩が落ちるくらいが無理のない姿勢となることから、この場合は35cm前後の高さが推奨されます。
ソファに座ってリビングテーブルを使用する場合、35cmの高さであっても恐らくそこまで苦にはならないはずです。
床座の使用も想定されるのであれば高さを35cmとしておくのもよいでしょう。
リビングテーブルはサイズだけでなく、ソファとの距離も考えて置く必要があります。
適切なソファとの距離は座面から30cmほどです。
それよりも近すぎる場合、立ったり座ったりの動作がしづらくなってしまいます。
このような点も含めて、リビングテーブルはそのデザイン性も重要ですが使い勝手の良さは大きさや高さに左右されます。
「大体このくらいのサイズで大丈夫だろう」というような選び方をすると結果として使いづらいものとなってしまうこともあるので注意しましょう。
家具蔵では、お客様の住まいの間取りや使用人数、使用方法等をヒアリングし、適切なサイズとデザインをご提案します。
無垢材リビングテーブルを探している場合はお気軽に店舗までお立ち寄り下さい。
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