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一枚板を探す際には奥行にも着目する

2022.5.6

 

 

サイズがもたらす価値


 

 

どのようなものにも「サイズ」というものはあり、そのサイズの大小、あるいはそれが個々の事情に合っているかどうかというのはその「モノとしての価値」をも左右します。

極端に小さすぎるものはやはり使いにくく、大は小を兼ねるとは言っても限度があります。

そしてそのサイズが自身にとって適正かどうかで価値が変わるのは、例えば洋服でも明らかです。

家具についても、そのサイズによって使い勝手の良し悪しは変わり、その家具の価値が高いかどうかも変わるのです。

 

 

「幅」はテーブルのサイズを検討する際、最初に確認する場所


 

 

ダイニングテーブル、あるいはリビングテーブルの購入を検討する際、多くの人がまず確認するのは「幅」、いわゆる長辺の長さではないでしょうか。

幅は直接的な大きさの「見え方」に影響するものであり、空間に対して「置く事が出来る」「置くことが出来ない」という部分を結論付ける大きな要素であるからです。

空間に対して幅が長すぎるテーブルは部屋に入りません。

何名が着座できるか、という点はテーブルの長辺=幅が大きく左右されますので、「幅」はテーブルを検討する際のサイズ決定においてはある意味で一番に確認する、そしてすべきものでもあります。

 

奥行きも重視して使用しやすいテーブルを選ぶ


 

 

ここで意外と見落としがちになるのが「奥行」、テーブルの短辺の長さです。

テーブルを配置する空間が細長い場合は、短い奥行きのものでないと椅子を置くことができない・椅子の出し引きができない・周囲の回遊ができない、ということもあり奥行もサイズの決定の上では重要な事項となります。

しかし、スペースに余裕がある場合にはそこまで気にならない、ということもあるかもしれません。

ただ、この奥行の部分は軽視するとテーブル上での過ごしやすさや作業性の良し悪しに大きく影響してきます。

テーブルというものはある程度の奥行が無いと、とても使いづらいものになってしまうのです。

 

テーブルは80センチ以上の奥行が理想的


 

 

食事や作業をする際に、一人分として必要なスペースは幅で約60センチ、奥行で約40センチと言われています。

つまりテーブルを挟んで対面することを前提とするのであれば、最低でも奥行は約80センチが必要になるということです。

そのスペースが無いと、向かい合っての食事をする際に「近い」「狭い」と感じるようになる可能性は高くなります。

もちろん、形状の好みやスペースの問題もあるので、必ずしも80センチ以下のテーブルでなければいけない、ということはありませんが、インテリアでもあり、同時に暮らしを良くする道具でもあるテーブルを検討するうえで、そのような「数値」を把握しておくことはより良いものを手に入れることができる道筋の一つとなります。

現代の住空間においてダイニングテーブルは、食事をする場所だけに限りません。

非常に長い時間を過ごす場所であり、そこには使い勝手や作業のし易さも求められています。

あくまで空間との兼ね合い、あとは全体のデザイン・美しさなどを加味したうえではありますが、テーブル選びには奥行も含めた適正なサイズ選びが重要となります。

 

奥行=樹齢だからこそ一枚板天板で広い奥行のものを探すのは困難


 

 

そこで「無垢材一枚板天板」をテーブルとして使用することについてです。

一枚板とは、ご存知のように高樹齢の原木から取り出される一枚の大きな板を指します。

大抵の場合は、木のそのままの形状を活かし、自然から生まれた造形や模様をそのままデザインとして使用します。

一枚板天板の奥行きはそのまま「木の幹の太さ」となります。

木の幹の太さは樹齢と比例します。

つまり、高樹齢のものほど太く、天板となった際の奥行は広くなるのです。

テーブルとして使用しやすい奥行は80センチ以上、できれば90センチ以上が理想です。

しかし、そのような奥行=木の幹の太さとなるには100年をゆうに超えるような樹齢のものでなくてはなりません。

そのようなものは言うまでもなく、とても希少です。

また、木というものはどれも真っすぐ生長するわけではありません。

曲がりくねりながら大きくなるものも多々あり、乾燥などの工程を経たうえでは使用できない部分も出てきます。

 

「共木テーブル」という選択肢もある


 

 

 

使いやすさや合わせる空間を選ばないことからも、それが一枚板天板であってもテーブルの形状が直線に近いものがより「守備範囲」が広いことは明白です。

もちろん、曲がりくねったユニークな形状のものがいけないということは無く、あくまで好みによるものではあります。

しかし、奥行きが充分に無いテーブルはやはり使いづらさがあることは否めません。

高樹齢のものは希少(且つ高額であることも多い)であることを考えると、十分な奥行を持った「道具として良いサイズ」の一枚板と出会うことは少なくなることもあるでしょう。

それでも自然形状が活きた「自然耳」が付いたテーブルにこだわる、ということであれば「共木テーブル」も候補に入れてみてはいかがでしょうか。

同じ1本の原木から取れる材のことを「共木」と呼びます。

それを用いて作られるテーブルが共木テーブルです。

同じ組織構造を持つ原木から板を接ぎ合わせるので、接ぎ目も目立たず、木目の表情や色合いには統一感が生まれます。板の接ぎ合わせ方によっては一枚板と見紛うほどのクオリティとなるものもあります。

これらの板を木目や色を選定しうまく接ぎ合わせることで幅広で使い勝手の良い板を作り出すことができるのです。

 

私ども家具蔵では、お客様一人ひとり異なるニーズにお応えできるように常時30を超える種類の樹種から、サイズも豊富に一枚板は勿論、共木を使用した天板も御用意しています。

家具は暮らしの道具であり、見て愛でるような美しさも追及されるものです。

ましてダイニングテーブルは住まいの顔として、家族やゲストの目に触れ、毎日、長い期間、皆で使用するものとなります。

見て楽しく、使って心地よい。

そんなテーブルを豊富なラインナップ・展示からお選びいただければと思います。

 

家具蔵の無垢材一枚板の詳細はこちらから

 

家具蔵の「無垢材テーブルヴィンテージ」はこちらから

 

 

 


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