KAGURA OFFICIAL BLOG

「無垢材テーブルは水拭きしても良いのか?」に答えます

2021.7.15

 

 

無垢材テーブルを検討中、という方からよく伺う質問に

「日頃の手入れはどうすればいいのか?」

というものがあります。

氷が入ったコップなどを直に置いた際にいわゆる「輪染み」ができてしまうのではないか?

食事の際にソースや飲み物をこぼしたら?

日常的に水拭きをしてよいのか?

こういった日々の使い勝手に関しての内容が中心です。

 

 

無垢材テーブルの手入れ方法は仕上げ塗装で変わる


 

 

住まいの顔となり、今やそこで来客にも対応する場所となるダイニングテーブル。

美しく保ち、良い状態にしておきたいのは当然といえます。

そして、この質問には「仕上げ塗装次第で手入れ方法も変わる」とお答えしています。

今回はこういった無垢材テーブルを使用する際の仕上げの種類、日常のお手入れ、またメンテナンスに関してご紹介します。

 

無垢材家具に仕上げ塗装を施す理由


 

 

木材に仕上げ塗装を施す理由の目的のひとつは「見た目の美しさ」。

そして木材の「保護」にあります。

表面にコーティングを行うことで老朽化から木材を守るのです。

また、日常に起こりうる外的要因による「汚れ」からも木材を保護します。

木や木材の表面は、まるでスポンジのような繊維構造になっています。

その為、液体が付着するとすぐに木材繊維の奥深くまで浸透してしまい、結果的に染みや汚れになる…というわけです。

そうしたなかで、ニス、ワックス、ラッカー、ステイン、漆、ウレタン、オイルと多様な塗装が生まれました。

今回は私たち家具蔵でも採用しており、家具の仕上げ塗装のなかでもポピュラーな「ウレタン塗装」「オイル塗装」での家具の手入れ、そして今回のテーマである「水拭きはOKか」についてお話していきましょう。

 

水拭きはOK、の「ウレタン塗装」の特徴


 

 

「ウレタンクリアフィニッシュ」とも呼ぶ「ウレタン塗装」。

木の表面にウレタン樹脂の塗膜を形成することで木材を保護します。

表面を樹脂で覆うことで汚れや水分に強く、水拭きも可能です。

特別なメンテナンスも、定期的な手入れも必要としないので、気兼ねなく使用することができます。

また湿度や乾燥などの環境の影響も受けにくく、安定した状態で長期間の使用が可能です。

水拭きの他にもお湯拭き、あるいは手脂の汚れなどが目立つ場合には食器を洗う際に使用する中性洗剤を水に薄めて拭きあげます。

無垢材家具、無垢材テーブルに懸念されがちな「手入れの不安」は全くなく、小さなお子さんがいる家庭でも心配なく使用することができます。

 

 

 

基本的には乾拭き、のオイル塗装の特徴


 

 

植物性で無色透明のオイルを使用して木の表面に薄く伸ばして内部に馴染ませていく、それがオイル塗装です。

「オイルフィニッシュ」とも呼ばれます。

表面に膜を張っていないことで、触った時の感触は木が持っている本来の触り心地をそのまま感じることができます。

次第にオイル成分が揮発するため、定期的にオイルを塗りこむ必要があります。

基本的に木が「裸」の状態に近いので、特にオイル成分が抜けてくると、汚れやすくなる点は否めません。

そういった汚れやへこみ、スクラッチの傷などを自身で補修することも可能ですが、その頻度や自身で補修を行ったあとの出来上がりの差を含め、なかなかハードルが高いものと感じる人もいるでしょう。

ですがそれも味わいとして、自分で「育てる」感覚を持つことができるのは大きな魅力。

日常的には、柔らかい布で乾拭き、あるいは固く絞った状態での水拭きがお勧めです。

 

こうした塗装の違いによって、普段の手入れ方法は変わってきます。

日常使いである程度ラフに、且つ美しく使用したいならウレタン塗装がお勧めです。

日常で生じる傷なども(これも味になりますが)家具蔵のような工場直営のスタイルの店舗なら、その修理=削り直しと再塗装も受け付けてくれます。

家具蔵の無垢材家具の塗装は、厚生労働省が定めた揮発性有機化合物(VOC)を含まない、安全性の高い塗料を使用しています。

そのうえで塗布作業も手仕事で行いますので「薄く」「強い」塗装となり、よくイメージされるような「ツルツル、テカテカ」なものとはなりません。

反対にある程度の手間は掛かっても、ということであればオイル塗装も非常に魅力のある塗装です。

ただ、日常の食事もしくはその他の作業の場でもある、という観点からウレタン塗装を選ぶ人も多く、ここで「どちらも選ぶことができる」という家具蔵のスタイルは多くの方に好評を博しています。

 

普段使いの道具であり、その質感や雰囲気を愛でるものでもある無垢材テーブル。

大事なのは持続可能な手入れに対するアプローチです。

家具蔵ではお客様の事情やライフスタイルに寄り添い、しっかりと説明を行い、長く愛用できる家具選びをお手伝いしています。

 

 

家具蔵の無垢材家具づくりの詳細についてはこちらから

 

 

 

 


最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

  • [—]2024 (72)
  • [+]2023 (367)
  • [+]2022 (364)
  • [+]2021 (365)
  • [+]2020 (369)
  • [+]2019 (366)
  • [+]2018 (85)
  • [+]2017 (65)
  • [+]2016 (69)
  • [+]2015 (44)
  • [+]2014 (32)
  • [+]2013 (62)
  • [+]2012 (130)
copyright AIDA Co,.Ltd. All Rights Reserved.