「万能家具」であるスツールの選び方とは
2020.12.2
スツールとは「背もたれとひじ掛けのない小椅子」のことで、座面の高いハイスツール、バーのカウンターに使うバースツール等がありますが、一般的にはスツールと聞くと、丸型で公共施設や病院などにあるようなスタッキングできる補助用のものを連想する方が多いかもしれません。
スツールの長所は何と言っても小型で持ち運びしやすいことです。
毎日の暮らしの中にも取り入れ易く、様々なシーンでプラスアルファの機能を持たせることができる万能家具の一つです。
スツールのあるシーン
普段よりも多い人数でテーブルを囲む食事や家族の記念日等には補助用にスツールがあると便利です。
人数分の予備椅子を用意しておくのは難しいですし、何といってもスツールは持ち運びがしやすいのも特徴。
そうすると普段は別の用途で使うことが可能です。
例えば寝室のコーナーに置いて。
またはドレッサー用に。
LDのコンパクトなPCコーナーのデスク用。
キッチンのユーティリティコーナー用としても。
他には玄関に置いて靴やブーツを履く時、靴磨きをする時用の腰掛けにと、様々なシーンで用いられます。
「スツールが1脚あるだけでとても便利」という声は、多くの人から寄せられています。
スツールの選び方とは
このように万能家具であるスツールを選び、暮らしに取り入れる以上は無機質で簡易的なものではなく、やはり素材、座り心地の良さ、そして耐久性、さらに空間に合うデザイン性を求めたいものです。
最近では床や壁等の内装材、テーブルやチェア等の家具に自然素材が多く用いられるようになっています。
このような空間では同じように自然素材、つまり無垢材のスツールでコーディネートしたいものです。
自然素材をそれほど多く使用していない空間にも、無垢材のスツールがあることで、空間全体に温もりを与えてくれます。
それぞれの空間での使い方、そして家族が寛ぎ、友人ともコミュニケーションを育むリビング、ダイニングで使うことを考慮して座り心地が良く、長く安心して使用できる素材で作られたものを選ぶと、万能家具が更にグレードアップし、無くてはならない存在となるでしょう。
スツールの素材は無垢材がおすすめ
まず、素材を選ぶなら無垢材且つ無着色のスツールを選びましょう。
無着色であることで、無垢材でしか味わえない経年によって現れる、美しい表情を楽しむことができます。
使えば使うほど愛着が増していく、これは工業製品では味わえない特徴です。
無垢材とは木そのものですから、熱を伝えにくい性質を持ち合わせています。
従って着座した際、身体から必要以上に熱を奪わないという特性を持っています。
様々な部屋で使うスツールはどこで用いても快適でありたいもの。
無垢材・無着色のスツールが万能家具だからこそ求められる選定条件の一つとなります。
座り心地も重要
そして何より大切なのが座り心地です。
スツールは補助的なものだから、とあまり考えずに選んでしまうのは良くありません。
必ず座り心地を比べて選ぶようにしましょう。
注意することは無垢材のスツールが全て同じ座り心地という訳ではないということ。
平面な座板ですと、臀部にかかる体圧が分散されませんので快適な座り心地とはいえません。
それに比べて、座面の内側に向かって削り込みがある、或いは緩やかにカーブを描いている座板はしっかりと臀部を受け止め、体圧の分散を促し、快適な座り心地を与えてくれます。
それでは座板の削り込み、カーブを施す為に必要なこととは何でしょう。
それは座板の厚みです。
座板が薄い場合には、このような作りは不可能というのはお分かりいただけるでしょう。
すなわち厚みのある無垢材だからこそ可能になるのです。
座り心地が悪いと使う楽しさや快適性は半減します。
いわゆる急場凌ぎのみとなり、万能家具として用いる機会も減ってしまいます。
せっかく購入する・使うのであれば、ずっと使えるもの、快適な座り心地のものを選ぶように。
その為には必ず座って座り心地を確かめましょう。
また、耐久性に注目すると大切なのは金具を使用しない作り、つまり「木組み」であることです。
それによって、安心して使えるだけでなく、
無駄のないシンプルなデザインが可能になります。
シンプルで且つ、座る心地が良いうえに様々な空間にも程よく馴染み調和しますので、正に使う場所を選ばない万能選手となります。
さらに、無垢材・無着色ならではのデザインの特徴は、木目もデザインの一つとして生かされていること。
樹種によって色調、木目は違います。
それぞれの木が持っている個性が生かされ、丁寧に作られているスツール。
その中から自分に合ったものを選定できるのも楽しみの一つですし、愛着を感じることができるきっかけとなります。
長い年月をかけて育った木の物語に思いを馳せる。
そのような見方自体が、スツールがもたらす今まで知らなかった新しい発見であり、使う喜びも倍増するというものです。
家具蔵ではもちろん無垢材スツールも、熟練の職人が手仕上げで丁寧に製作しています。
じっくり乾燥させた原木仕入れの素材を、最大8樹種から選ぶことが可能です。
デザインも張座タイプを含め4種ご用意しています。
様々なシーンで使用できる無垢材スツール、日々の暮らしをより上質にする名脇役となってくれる存在です。
一度その座り心地をお試しください。
関連する記事
最近の投稿
- 「オーダーメイドでつくるべき家具」3選 2024年9月9日
- ウォールナットのテーブルが「気持ちが落ち着く」理由とは? 2024年9月7日
- 4人で使用するなら150cmのテーブルで十分、は本当か 2024年9月5日
- 新築の完成にオーダー家具の完成を間に合わせるには? 2024年9月3日
- マットレスの選び方とは?基準はあるのか?を解説 2024年9月1日
- 異なるダイニングチェアでコーディネートする場合のコツとは? 2024年8月30日
- 収納家具の棚上を有効に使用するには? 2024年8月28日
- 無着色仕上げの無垢材家具を選ぶメリットとは? 2024年8月26日
- 国産の家具を選ぶメリットやその特徴とは? 2024年8月24日
- 「クッションが無しでも座りやすい」板座面の椅子がある? 2024年8月22日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,544)
- インテリア&住宅情報 (624)
- 人と木と文化 (392)
- ニュース&インフォメーション (438)
- オーダーキッチン関連 (401)
- 一枚板関連 (622)
- オーダー収納関連 (604)