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「飾り棚」で空間を美しく見せる

2020.4.29

 

インテリア関連の雑誌などを見ると、本棚や飾り棚に物がたくさんあるのに統一感があり、洗練されたお洒落に見える空間を目にします。

いわゆる「ものがあふれた状態」の空間は乱雑に見え、散らかった印象さえ受ける場合があります。

特に現在では、「断捨離」という言葉に代表されるように「出来るだけシンプルに身の回りの物を少なくする」という考えも広く目にするなかでは全く逆の発想になっています。

ではなぜ、「モノがたくさんあっても洗練されて見える」のでしょうか。

実は、それにはコツがあるのです。

いわゆる「見せる収納」というものです。

ここで大切なことは、「見せる収納」は決して「出しっぱなしにしておく」ということではありません。

今回のコラムでは、「見せる収納」にフォーカスしてお話ししていきましょう。

 

 

「見せる収納」のメリットとは


基本的な考えとして、飾り棚などを利用して、「見せる収納」は本来既に収納してしまっているものをあえて、人に見えるようにするということです。

ちょっとお洒落な雑貨屋さんや洗練されたマンションのモデルルームなどでは、ごく普通に見られる光景となっています。

実際にご自宅で「見せる収納」をしようとすると、ある程度のセンスや意識が重要になってきます。

まずは「見せる収納のメリット」について見ていきたいと思います。

 

「見せる収納」のメリットとは ~その1.常に見られることで清潔感が保てる~


一番わかりやすいのは、食器棚です。

例えば「お皿やお椀は常に同じ種類、もしくは色で重ねていく」という決め事を作っておくとします。

ただ、中身が見えない仕様の扉では、ついつい乱雑に収納しがちです。

中身が見えるようなデザインやオープンの棚であれば、「人に見られている」という意識がはたらきます。

お皿やお椀なども綺麗に陳列することを続けることにもつながり、「絶えず綺麗にしておく」という気持ちが強くなっていきます。

 

「見せる収納」のメリットとは ~その2.「見せる収納」「出しっぱなし収納」は紙一重~


見せる収納は、常にきれいに並べておかないと「散らかっている」という印象にもなります。

例えば収納棚をあえて目立つ場所に設置し、観葉植物、スタンド照明や雑誌をきれいに並べれば素敵なモダンな雰囲気にもなります。

しかし実用性を前面に出し、読み終わった新聞や統一性のない雑貨も棚にボンボン詰めてしまうと、一気に散らかっている印象になってしまいます。

見せる収納は第一に「見た目」を美しくする必要があり、不要なものを詰め込むといった実用性を前面に出してはいけないのです。

そう考えると「決められた場所に物を片付ける」といった収納のお約束ともいえる最低限の片付けのルールを守る必要があります。

 

「見せる収納」は、まずは本棚(ブックボード)、食器棚(カップボード)から


最初のうちは、見せる収納を初めて行う場合は「本棚」「食器棚」といった棚からはじめてみましょう。

食器棚の陳列を見せる場合は、まずおしゃれなカップから並べてみる。

本棚を見せる場合は、文庫本で統一して間に観葉植物を並べてみるなど…。

棚の中身を見せる収納ができたら、次第に部屋全体のインテリアも見せる収納をイメージできるようになるでしょう。

 

 

見せる収納のコツとは


見せる収納のコツは、さほど難しいことはないのですが、毎日意識して行動をしないとすぐに散らかしっぱなしの印象にもなってしまいます。

家にいる家族はもちろん、来客が来た時も堂々と部屋を見せられるような素敵な収納を心がけましょう。

 

見せる収納のコツとは ~その1.モノを背の順に並べる~


背の高い収納棚はモノがたくさん入れられて便利ですが、背の高い家具ほど圧迫感があって部屋が狭く見える傾向にあります。

飾るモノによって異なりますが、まずはできるだけ背が低く、横に長い棚を置いた方が部屋全体は安定感がでますので、まずはここから挑戦してみるといいでしょう。

ただ、高さがバラバラの家具がすでにある場合は、バランスを考えて配置するだけで部屋の雰囲気を良くすることもできます。

リビングの中心にソファーがあれば、ローボード、低めの棚、観葉植物、高い本棚といった順に、ものを背の順に並べるだけでバランスの良い空間を作り出すことができます。

並べた家具の高さや奥行きがバラバラだったり、前後に凹凸があったりすると雑然とした印象になります。

見せる収納において、家具の配置や高さをそろえるのは大切なポイントです。

 

見せる収納のコツとは ~その2.電気コード類は、表に出さない~


見せる収納とは言いつつも、見せない方が良いものもあります。

代表的なものが家電やPCのコードやケーブルといった配線です。

テレビまわりやパソコンのルーター、スマホの充電器など、家の中は驚くほどたくさんの配線であふれています。

せっかく部屋をきれいにしても、部屋の隅にだらしなくコードが伸びているとごちゃごちゃした印象になってしまうでしょう。

そこでコードが集中している箇所は、ボックスや籠を設け、そこにまとめてコードの束を収納しても良いでしょう。

また配線が目立つ箇所はポスターや写真などを置き、目隠しをするものもテクニックです。

最近では接続にはWi-FiやBluetoothなどの無線を活かしたものも多々あります。

出来るだけコード類は隠しましょう。

 

「見せる収納」の秘訣は、飾り過ぎないこと


美しく見せるためにはある程度統一感を出した方が良く見せます。

基調色を明確に定めることで、空間としての統一感が出ます。

色だけでなく、材質もまた重要になります。

 

究極に統一感を出す場合は、家具をはじめ食器の色さえも同系色でまとめるケースもあります。

しかしそこまですると逆にストレスになり兼ねないので、ある程度基本の色を決めたら他のものは好きな色や形でそろえても良いでしょう。

木製の家具を基調しているけれど、クッションやラグは大好きな赤で統一してみる。

そんな遊び心があった方が個性のある見せる収納につながります。

そして見せる収納のポイントは「飾り過ぎない」そして「適度に植物を置く」ということです。

例えば洋食器が好きでインテリアとして飾っても、あまりにも過度な枚数の食器はお互いが主張しすぎて存在が薄くなってしまいます。

棚にお気に入りのお皿を3枚だけ飾り、残りの空間は観葉植物を置いてみる。そのようなインテリアにしたほうが見せたい雑貨は生きることができ、植物の存在は落ち着いた部屋の空間を演出してくれます。

 

見せる収納の根本は、「見せても良い厳選したもの」をあえて並べるのが見せる収納であり、散らかって見えないようにすることです。

そのためには日々ものの「出しっぱなし」を辞め、ものを定位置に片付けることが大切です。生活感を出さず、部屋全体の統一感を出しておしゃれな雰囲気をキープできるよう心がけましょう。

その習慣がつくまでは試行錯誤の毎日になりますが、“見せる収納術”が身についた時は、空間は清潔感が溢れ、人を呼びたい気持ちが高まり、毎日の生活が一層豊かなものになると思います。

 

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