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「ナラ材」家具で癒しとぬくもりの毎日を

2019.12.26

無垢材は、「本物の木を実感できる」ことが最大の魅力です。

近年、本物志向が増し、住宅においても無垢材にフォーカスした取り組みが増えています。

住宅関連のテレビコマーシャルも、ウォールナットやチークなど具体的な樹種を前面に打ち出しており、これまで以上に無垢材という考え方が住宅、インテリア、家具において比重が増してきています。

肌触りのよさ、断熱性、紫外線の呼吸率が良い事や、適度な弾力がある事で衝撃を吸収する防音性、そのほか体への負担も和らげてくれるなど無垢材はたくさんの特性を持っています。

直接的な効果だけでなく、心理的な効果もおおいに期待できるのが無垢材なのです。

今回はその無垢材の中でも、力強さと上品さを持ち備えた「ナラ材」についてご紹介させて頂きます。

 

ナラ(楢)とは


クヌギ、ブナなどとともに「ドングリのなる木」として親しまれているのが、ナラです。

日本、中国、ロシアがおもな原産地で、ある程度成熟した森の仕上げに生える「真打ち」的な存在の木であり、

「もっとも進化した構造組織をもつ」と言われております。

他の樹種を寄せつけない圧倒的な生命力で純林を形成し、冬になると葉を全て落とします。

そして土壌を肥やし、どんぐりを落とし動物を育み豊かな森を作ります。

また、どんぐりはリス、熊、鹿など野生の哺乳類にとっては冬ごもりに最適な食料となります。

食料として地中に隠されたどんぐりの中には忘れられ掘り起こされないものもあり、それらが発芽することで元の木とは離れた場所で次の世代の木となること(=子孫を残すこと)ができるのです。

自身で種を遠くに運ぶことができませんが、上記のように野生の動物達との共生関係を保っているのです。

また、日本のナラは、数ある広葉樹の中でも最高級材として珍重され、明治時代以降の一時期はヨーロッパをはじめとする世界各国へも盛んに輸出され

「ジャパニーズオーク」として一目置かれる存在となっていました。

一方、樹幹内に非常に多くの水分を含んでいるため、乾燥には大変な手間と時間がかかります。

また、育った土壌や環境の影響を受けやすく、均質な表情の材を揃えるという点において、難しさがあります。

このため、一般的な家具作りの方法では、材の表面を着色するなどの対策をとる場合がほとんどでした。

しかし、家具蔵ではあくまでナラが持つ木目の味わいを活かした無着色の仕上げにこだわり、厳選された木材の使用と素材を生かした技術でこれを可能としました。

使い込むほどに黄金色へ変貌していく、ナラ材ならではの魅力を存分に楽しむことができます。

 

 

昔から日本人の身近にある「ナラ」


 

ナラは我々日本人にとって、どんぐりの木として馴染みの深い木で、縄文時代には栗や胡桃と並んでどんぐりも主食としていました。

北上山地の山村では、ナラ(ミズナラ)の果実を粉砕して皮を除き、湯、木灰汁などを用いて渋抜きした「シタミ粉」を作ります。

通常湯で戻し、粥状にするなどして、その味覚を楽しんでいます。

長野県木曽地方等では、地域興しの一環としてドングリコーヒーを提供していたり、パンやクッキー等の材料としても用いられています。

また、ナラはワインやウイスキーの樽として使われていることで有名です。

数ある木材の中からなぜこのナラ、もしくはオークが使われているのか、理由は大きく分けて2つあります。

1つ目の理由は、導管(水分や養分を運ぶ道)の中にチロースという物質があり、それが導管にびっしりと詰まっているので水分を通さず、液漏れをしないためです。

木は毎年外側に新しい細胞を作り出しますが、内側の細胞はやがて死んでいき、心材となります。

心材は細胞としての機能が停止していますが、その過程で導管がチロースによって充填されるのです。

2つ目の理由はタンニンやポリフェノールといった成分が、樽の中で溶け出すことにより、深い味や香りが生まれるためです。

ワイン生産者が樽にこだわる理由はここにあり、その種類によっても味わいや香りが異なります。

ただの容れ物以上の役割を果たしている、それがナラ材です。

 

ナラは欧米を原産とするホワイトオークやレッドオークなどの粗い木目に比べて、板目で材を取ると力強い精悍な木目が表れ、独特の存在感を見せます。

柾目で材を取るとナラ独自の繊維構造から、穏やかで優しい表情を見せ、時に「虎斑紋」(シルバーグレイン)という虎の背中の縞模様に似た銀色に輝く木目が表れることもあり、個性豊かな表情を楽しむことができる材でもあります。

その紋様は、紫外線を吸収し、光を乱反射させて不思議なゆらぎをもたらします。

これを「1/fゆらぎ」といい、適度な規則性と不規則性を持ち合わせたゆらぎのことをさします。

リズムやデザインなど様々な現象は、規則正しい状態がすっきりと心地よく感じ、不規則だと不快で心地が悪く感じると考えがちです。

実際はその中間、規則と不規則がちょうど良い具合に調和しているゆらぎに癒しを感じると言われています。

また、昔から知らず知らずのうちに身近な存在にある「ナラ」に癒しを覚えることは日本人にとって、当然な事なのかもしれません。

 

ナラ材を使用した無垢材家具のある暮らしの事例はこちらから

 

 


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